ウィル・パットンとデヴィッド・モース2005年08月20日 09時36分54秒

グリーン・マイル(1999) -デヴィッド・モース-
グリーン・マイル(1999)
-デヴィッド・モース DAVID MORSE  1953/10/11 USA-

“あ、この人あの映画でも見た”という共演者つながりで観る映画の幅が広がっていくのが私のパターン。別に惹かれるわけじゃないのだが、その演技の巧さや印象深さに目が止まる人がいる。中でもウィル・パットンとデヴィッド・モースは私にとってその最たる人たちだ。

ウィル・パットンで一番判りやすいのは「アルマゲドン」のチックだろう。ブルース・ウィリスの片腕的存在で、別れた妻と息子に思いを残しながら宇宙へ旅立つ男という役柄。他にも「60セカンズ」では車泥棒仲間の一人でニコラス・ケイジに仲間を集めさせる面倒見役の男、「タイタンズを忘れない」でデンゼル・ワシントンと対立する立場にありながらも理解を深めていくコーチなど、主役を引き立てる役目で自身が大いに目立つわけじゃないけどストーリー上キーパーソンとなる役どころでその存在感を光らせる。見た目は地味なおやじだが人の良さそうな優しい顔をしていて親しみやすくとても人間くさいキャラクターをさりげなく演じるのが巧い。しかしその穏やかな表情を無表情に変えて悪役や敵か味方か判らない怪しい人物に転じることも。「プロフェシー」ではかなり怪しく不気味だったし「この森で、天使はバスを降りた」では憎たらしいったら・・・やっぱりこの人は巧い!監督や俳優仲間の間でもかなり評価が高いのだそうだ。

デヴィッド・モースといえば「グリーン・マイル」のトム・ハンクスの相棒だろうか。大柄な体躯にその穏やかな顔は信頼のおける人柄を感じさせて、主人公の友人や理解者役でよく見かける。「交渉人」の担当捜査官、「ザ・ロック」ではエド・ハリスの片腕など大作で脇を固めるひとりとして重宝されていた。また「コンタクト」のジョディ・フォスターの父親、「アトランティスのこころ」の成長した主人公などは温厚かつ重厚な人柄を求められての配役だろう。こんなキャラクターでありながら彼もまた悪役に転じるとその表情の変化が怖い。単純に悪役とは言いにくいが「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でのモースにはびっくりしてしまった。彼の映画デビューはショーン・ペンの監督した「インディアン・ランナー」で次の「クロッシング・ガード」にも出演した。舞台時代から培われてきたその演技力が買われたようでその後はご覧のとおりひっぱりだこ状態である。
このふたりはいつか助演賞でオスカーをもらってもいい人だと思うなぁ。ま、そんなのがなくても誰からも認められている演技派俳優であることは間違いないのですがね。
初出:2005/4/4(月) 午後 8:05


既出コメント:

デヴィッド・モースの記事発見!大好きな役者さんです。 だからというわけじゃないんですけど「ダンサーインザダーク」は怖くてまだ見ていません。
2005/5/1(日) 午後 6:04 [ loveclip ]

より詳しいトラックバックありがたいです!見逃してるのがまだまだたくさんありますわー。
2005/5/2(月) 午後 8:20 [ mekabucchi ]

こちらこそー。メディアでとりあげない俳優の話ためになりますー
2005/5/2(月) 午後 8:58 [ loveclip ]

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mekabu.asablo.jp/blog/2005/08/20/49950/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。