トーマス・クレッチマン2005年12月29日 18時40分59秒

ゴッド・ディーバ(2003)
THOMAS KRETSCHMANN 1962/9/8 東ドイツ (現ドイツ)

何と言っても「戦場のピアニスト」のドイツ人将校。見た人なら“ああ、あの人ね”と誰もが思うくらい強い印象を残した人だと思う。
旧東ドイツ出身で、18歳の時に徒歩で国境を越え西ドイツに亡命。ベルリンの壁崩壊後本格的に演技を学び、評価を得て国際的に活躍することとなり現在は LAに在住。各国の作品にひっぱりだこの売れっ子俳優となる。自らは東ドイツもLAも故郷ではないと語る。自分を求められるのならどこへでも行こうというのか、欧州、ハリウッドと忙しくしていて、フィルモグラフィを見ると今後の予定も含めてまるでワーカホリック。ちょっと心配になるほど。その数たるやウェナムを凌ぐ。
ちなみに最新作はピーター・ジャクソン監督の「キング・コング」。ニュージーランドでの撮影に参加というまさにグローバルな活躍になってきた。

ハリウッドにいるドイツ人というわけで、ナチの将校などドイツ軍人役は多く常に軍服を着た硬いイメージがついて回る気がするが、ほんとはキャラクター的にはソフトな方ではないかと思う。なので、ユダヤ人のシュピルマンを助けた将校の役はまさに彼ならではの役だったのではないかな?
ハリウッド以外の作品をまだそんなに観ていないのでもっと彼らしい作品もあるのだろうが現在追って鑑賞中。中には既に観ていたものもあったようなのだが彼の顔は記憶にない・・・。ドイツ時代のアクションものもあるようで、膨大な数の出演作品は宝の山かも。

今いちばん気に入ってるのは「ゴッド・ディーバ」のニコポル。CGがふんだんの半アニメーションSF作品。登場人物中で一番人間らしい人間の役で半分無骨っぽく半分ソフトなキャラクターがすっごくかっこ良くて注目した。「戦場のピアニスト」のあの将校が出ているというわけで、普通なら観ないであろうタイプの作品だったが劇場に足を運んだ。勘が働いてよかったわ。

しかし、真面目に彼を観ようと思いだしたのはそのしばらく後。「Uボート 最後の決断」を観てから。この日は実は「二つの塔 SEE版」の劇場公開を観に行ったのだが、ちょっと早く行き過ぎて時間がある。で、観たのがこれ。頭の中がファラミアでいっぱいだったからかどうか知らないが、クレッチマンがかっこよかったのは事実なのだが、なんか、ウェナムに似てるような気がして・・・。なんて不純な動機。クレッチマンに失礼だわね。それ以降ずっとはまっている。
クレッチマンの方が3歳ほど年上。ウェナムより線が細くもう少しすっきりしてるかな。まだそんなにたくさん観ていないのでよく知らないが、よもやウェナムのようなカメレオン俳優ではないと思うのだがどうだろう。まだまだ未知の人だけに興味は尽きない。
きっかけはどうあれウェナムとともにまいぶーむ続行中で半年経ってしまったわ。今年の夏は出演作が2本も日本公開待機中!

初出:2005/5/27(金) 午前 0:01


既出コメント:

「Uボート 最後の決断」しか見た事がなかったのですが、今日「ゴッド・ディーバ」を見て、改めて自然体のイイオトコだと思いました!確かにウェナムに似てた。と言うか、ウェナムにちょっとリーアム・ニーソンを足した感じかな? 声も素敵ですよね。
2005/5/27(金) 午後 9:50 [ aikirin ]

「ゴッド・ディーバ」観てくれたのー?嬉しいー!ああいう作品なので誰にもお薦めはしてないんですよね。ひたすらクレッチマンのニコポルがかっこいいって言いまくってますけど・・・。リミテッド・エディションのDVDまで買っちゃったわよ。そうウェナムとニーソン。Y掲でくらぶさんも同じこと言ってました。。やっぱりみんなそう思うんだー。
2005/5/28(土) 午前 0:46 [ mekabucchi ]

「戦場のピアニスト」の彼に救われた感じがしました。主人公と共に。落ち着いたいい感じでしたよね。その後が、「ブレイド2」!最近になってあの吸血鬼が!!と驚きました。「キング・コング」では、また、あの二人が共演なんですね。楽しみです。
2005/7/26(火) 午後 5:20 [ tabou ]

「戦場のピアニスト」は彼の印象を決定付けた作品。ナチの将校でもこんな人間らしい人がいたのだという役どころが似合いすぎ。新作の「ヒトラー最期の12日間」の彼もそんな感じ。顔が優しいのでもともと悪役向きではないんでしょうね。ドイツ時代のコメディを一本観ましたが笑顔炸裂でかわいいんだこれが!「ブレイド2」はワーカホリックの一環って事で。(笑)
2005/7/27(水) 午後 9:13 [ mekabucchi ]

『マイ・ファーザー』 を観に行ってみました。 これで、ようやく顔を覚えたかしらん。(戦ピアとゴッド・ディーバのではちゃんとインプットしてなかったです。) 熱演していましたねー。現代の方のメガネ顔も知的なカンジでなかなかステキでした。 回想シーンのTシャツ姿の際は、体型のカッコよさに注目!昔、競泳選手だったという経歴を知り、逆三BODYに納得しました。 そうかー、東ドイツ出身だったのかー。
2005/7/28(木) 午後 0:48 [ caeru_noix ]

かえるさん、シネパトス行ったのね。中高年の男性が多かったですよね。「ヒトラー」もそうでした。ナチを扱った作品に出る時のクレッチマンの心中ってどうなんだろうと思うんです。もちろん仕事として考えるのでしょうが、微妙な部分が微塵もないとは思えません。ましてこの2本については特に。たあぼうさんやかえるさんのコメントに刺激されてまたクレッチマンのその2をアップしました。ほんとはこの2本についても上げたかったんだけどあまりに他と違いすぎるのでまたにしますわ。
2005/7/28(木) 午後 10:33 [ mekabucchi ]

コメント

_ かえる ― 2006年01月08日 21時00分03秒

キングコングでは船長のカッコよさに注目しまくりでしたー。
2005年はわたし的にはディリスYearだったんだけど、本来はクレッチマン的な風貌が好みな私です♪
(リーアム・ニーソンとかエドワード・バーンズ系。いやいや甘め系も好き。)
「ゴッド・ディーバ」は映像的にも好きなので、再見してみたいっす。
あと、トリコロールも気が向いたら・・・。

_ めかぶ ― 2006年01月09日 09時41分10秒

かえるさんも「キング・コング」なんて見たりするの?(笑)
あのストーリーで3時間。CGで引っ張るったって無理があると思った私です。救いはPJ監督は俳優のクローズアップが好きなことです。出番が限られててもちゃんと拝顔できますもんね♪
「トリコロールに燃えて」と「バイオハザード アポカリプス」も彼のワーカホリックの一環だと思ってる私。見た目はかっこいいんだけど何せ役がぁ・・・。(涙)

_ ニャンコ ― 2006年03月07日 11時54分04秒

私は「戦場のピアニスト」ではまりました。あの作品は主人公もいいけれど、やっぱりドイツ将校が素敵です。それから彼の作品を見まくりです。(ビデオ、DVD)あれ~と思うのもありますが、私のオススメは「スターリングラード」(独)、必見です。

_ めかぶ ― 2006年03月08日 00時28分55秒

ニャンコさん、コメントありがとうございます。
「スターリングラード」は特に最後は胸が詰まります。確かに必見ですよね。
なぜこんなものに?というものはすべてワーカホリックの産物だと思ってます。もっといいオファーがあるだろうにと思うんですがねぇ。

_ tabou ― 2006年07月12日 00時25分22秒

「ゴッド・ディーバ」を見ましたよ。
めっちゃかっこいいじゃないですか!クレッチマン。
いいですねえ、ニコポル。
詳しく言うと、ニコポル“だけ”いいです♪
自分にはあの映像はちょっと(^^ゞなんですけど。

_ めかぶ ― 2006年07月13日 00時14分08秒

でしょおおおお?ニコポル、かっちょいいよねえ。
私もね、映画は彼が出てくるまでの十数分、CGアニメ過ぎる映像に酔って気持ち悪くなりそうだったんですわ。ところがクレッチマン登場で吹っ飛びました。バーのシーン(画像参照)とバスルームのシーンの彼のかっちょよさったら眩暈もの。リミテッド・エディションのDVDまで買ってしまいました!
「ヒトラー ~最期の12日間~」もご覧になったのですよね。めちゃめちゃ人間臭いナチでしたが、クレッチマンらしい役だと思いました。

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