パトリック・スウェイジ2006年03月19日 11時43分39秒

ゴースト(1990)
PATRICK SWAYZE  1952/8/18 USA

しばらくお目にかかっていませんでしたが、今年久しぶりに「ダンシング・ハバナ」で印象に残る姿を見られた。「ダーティ・ダンシング」で魅せたあのダンスは健在で今でもセクシーなオーラを放っていた。前作は20年近くも前になるのだねぇ。

スウェイジといえばやっぱり「ゴースト」。私が彼を初めて見たのもこれ。ダンスで鍛えた身体はちょっとゴツめだけどきれいな目をしていてハンサム系なのでロマンチックロールでも十分いける。いや、相手がデミ・ムーアだから彼ぐらいのゴツさがあってちょうど良かったのかも?(笑)
次に印象深いのは「アウトサイダー」。言わずと知れたロブ・ロウ、トム・クルーズ、エミリオ・エステヴェスなどを輩出したあの作品でスウェイジが演じたのは彼らの兄貴分。頼りになる兄貴の雰囲気が十分伝わってきた。この手の兄貴っぽい雰囲気は「ハート・ブルー」でキアヌ・リーヴスを相手にした時にも感じられた。
この体躯なのでアクション、サスペンス系作品ももちろんある。「ブラック・ドッグ」「ボイスレター」あたりがそうだが、バリバリのアクションじゃなくて主人公の内にある暗さや弱さみたいなものがなんとなく伺われるのが彼らしい。基本的に表情が優しいのであまりハードな印象にはなりにくいのでは?
私が彼に最も似合う路線だと思うのは「WISH」と「シティ・オブ・ジョイ」なのである。後者はかなりの社会派ドラマで私が観る限りではこれ1本だけなんだけど思いのほかはまっていて、“なぜこの手の作品にたくさん出てないんだろう?”と思ったほどである。異郷の地で医療に従事する医者の役だったが、思慮深く、困難にも意思を持って立ち向かう姿は彼から基本的に感じられる優しさも相まって抜群のキャラクターを作り出していたように思える。
そこにファンタジーをプラスしたのが「WISH」。素性の知れない怪我をしたストレンジャーが母と子のふたりの家に転がり込んできて・・・という話だが、この“得体の知れない”彼と少年との関係が心温まる。スェイジのもつソフトさがよく表れていてこの作品にもたらす温かさがとても好きだ。
ちょっと趣きが違うかもしれないが「3人のエンジェル」も同じ温かさを感じる作品。ドラァグ・クィーンのお話なのでコメディっぽくはあるがこれまたヒューマンドラマとして心があったかくなる。彼の懐の深さが伺える事必至。

最近の「ドニー・ダーコ」「ダンシング・ハバナ」のように、年齢とともにメインキャラでの登場が少なくなってきた気はするが、彼の持つソフトさはこれからがもっとも魅せ時ではないかと思われる。
久々にメインで登場の「キング・ソロモンの秘宝」では無骨な男を演じていたが、冒険もののわりに主人公の内に悲哀感があったりするあたりやっぱりスウェイジなんだなーと。アラン・クォーターメインってこういうキャラだったっけ?
地味だけどさりげなくセクシーで力のある俳優の一人だと思っている。もっと役に恵まれてもいい気がするが、あまりメジャーに出てくるよりも確実な小作品でその存在感を光らせていって欲しいとも思う。彼の出演作品に大きなはずれはないように思うのである意味安心して見られる人だ。

初出:2005/12/30(金) 午前 11:09


既出コメント:

たあぼうです。 いや~スウェイジを褒めて頂いて光栄です♪ 彼は、本当に誠実でよい人の雰囲気がいいですよね。ハリウッドにいてず~と奥さん一筋ですからねえ。自分も「シティ・オブ・ジョイ」の役柄は大好きです。めかぶさんと同じくこんな作品にたくさん出て欲しいです。
2005/12/30(金) 午後 2:12 [ ti_bol ]

あけましておめでとうございます。更新スピードは緩慢ですが地道に頑張りたいと思います。今年もよろしくです。たあぼうさん、お待たせ♪スウェイジを見直したのはたあぼうさんのおかげなのです。思い起こすととても印象に残っている俳優の一人なのでした。これからもいい作品で姿を見せて欲しいですよね。
2006/1/8(日) 午後 0:51 [ mekabucchi ]

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