三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船2011年11月05日 11時48分40秒

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船(2011)
三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 THE THREE MUSKETEERS
2011 米・英・仏・独 監督:ポール・W・S・アンダーソン
ローガン・ラーマン マシュー・マクファーデン ルーク・エヴァンス レイ・スティーヴンソン ミラ・ジョヴォヴィッチ オーランド・ブルーム クリストフ・ヴァルツ マッツ・ミケルセン フレディ・フォックス ジュノー・テンプル ガブリエラ・ワイルド ティル・シュヴァイガー デクスター・フレッチャー

『三銃士』はエンタメ映画の王道だ。時代背景も舞台設定も魅力的な冒険活劇で、かつそれ以上に魅力的な登場人物たちのキャラクター。キャラクターが魅力的ならキャスティングも楽しみなことこの上ない。これを映画にしないでどうする!

1921年版から今回は何本目になるのだろうか?リアルに観た最初は1993年版で、アラミス=チャーリー・シーン、アトス=キーファー・サザーランド、ポルトス=オリヴァー・プラットで、ダルタニアンがクリス・オドネル。
当時のハリウッドで生きのいい俳優を配したバージョン。極端ないいかたをすると、私の映画好きの基礎キャスティングみたいなもんなんだよね~。
新しい視点で楽しかったのは1998年の『仮面の男』。レオナルド・ディカプリオのルイ14世を囲んで、アラミス=ジェレミー・アイアンズ、アトス=ジョン・マルコヴィッチ、ポルトス=ジェラール・ドパルデュー、ダルタニアンがガブリエル・バーンという超豪華なじじいたちの三銃士が渋いっ!これも非常に私のツボにはまるキャスティングだっ。

てなわけで、『三銃士』映画はもともと好きだし今回も楽しみだった。そしてその期待は裏切られることはなかった。(まあ、かなり点が甘くなった気はするが・・・)
アラミス=ルーク・エヴァンス、アトス=マシュー・マクファーデン、ポルトス=レイ・スティーヴンソンと英国俳優を配して、ダルタニアンはぴっちぴちのローガン・ラーマン。
『キング・アーサー』から力にモノを言わせるキャラで度々目にするスティーヴンソン。ここ数年あちこちで顔を見るようになったマクファーデン。つい最近『ブリッツ』で見たばかりのエヴァンスは注目度高し!今後も期待のイケメン英国俳優。この三銃士のキャスティングに大満足。そしてめっちゃ元気なダルタニアンが可愛くて楽しい。『幸せのセラピー』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』しか覚えがなかったんだけど、いやいや結構子役時代の活躍があったのね。デビューは『パトリオット』でメル・ギブソンのたくさんの子供たちの一人。『バタフライ・エフェクト』ではアシュトン・カッチャーの子供時代をやってたらしい。そのうちいろいろ再見してアップしようかと。
ルーク・エヴァンスも鑑賞本数が増えれば是非。

さて今回の『三銃士』はとにかくド派手。映像技術が革新的に進んだ今の時代にもってこいの企画だったんではないかと。この物語に相応しいCG使い放題。リアルな映像にするんじゃなくて絵から実写にスライドさせたり、剣がかちあって火花が散ったり、絵本やアニメーションっぽい技巧が楽しさをかもし出す。
今ですから当然のごとく3D版も登場。個人的に好きじゃないので自分はパスですが、『三銃士』ならあってもいいかもね。

キャッチコピーは「伝説よりも、ハデにいこうぜ。」。

いいんじゃないの☆

「あのスキーはどこへいった?」 西澤 保佑2011年11月14日 22時28分21秒

「あのスキーはどこへいった?」 西澤 保佑
(河出書房)

スキーブランド「NISHIZAWA SKI」はバブル崩壊を機にスキー業界から撤退。「NISHIZAWA SKI」を生んだ西澤家の歩みと経営者である著者の生い立ちから日本のスキー文化と戦後社会と経済、そして未来へ向けて。

「NISHIZAWA」というスキーブランドを知っていますか?20代前半のバブル真っ盛りの時代に数年齧った程度でやらなくなってしまったスキー。それでも運動神経が千切れているような私が唯一そこそこ“できる、楽しめる”と言えたスポーツ。
そんな私が買った最初で最後の板が「NISHIZAWA」だった。

やらないままお荷物になった板は何度目かの引越でとうとう廃棄処分。すっかり忘れてしまった数年前に、「NISHIZAWA」がとっくにスキー業界から撤退していたこと、経営母体が元は地方の一書店であったこと、現在の書店の本社が福島にあることを知った。
若い時分に嵌ったスキー、気に入っていた板、現在の経営母体が福島の書店。不思議な繋がりがこの本を手にするきっかけとなった。

ノンフィクションはあまり読まないし、ましてや一企業の経営者の回顧録なんて初めてかも。経済の専門書は今さら素直に頭に入ってこないけど、バブル期に空前の好景気に乗り、崩壊とともに事業をたたまなければならなくなった。それもそんな企業の経緯なら興味を持てそうだと。

面白く読めました。繰り返しになるけれど、スキー業界の歴史から始まって、経営母体の西澤家の古い歩みと著者の生い立ち、「NISHIZAWA SKI」の隆盛から終焉まで、そして地方の一書店経営者としての出版・書店業界のこれから。ついでに日本経済のこれからとそこに生きる高齢者としての生き方まで・・・。
まぁ、よく注ぎ込んだもんだ。西澤家の母体「西澤書店」とスキー業界の歴史はとても面白く読んだ。スキー業界が急落した背景にはバブル崩壊だけじゃなく、増えてゆく暖冬、そして阪神淡路大震災の影響があったことも知った。
書店は地味で儲からないが確固たる地元密着の経営で生き残っていけると著者は言う。Amazonなどのネット販売などで書店の大規模経営が危ういものであることを分かってはいるようだが、ここ数年の電子書籍の発展は読めているのだろうか?これが書かれたのは2008年。時代は一年単位で変化していくのだよね。
著者は日本経済のこれからに非常に明るい展望を持っている。素人ながら“そんなんあり得るのか~?”と思うような内容でびっくりするくらい。まぁ、そこはこれから嫌でもわかっていくことではあるが。
スキー業界も書店も荒波の時代を乗り越えるのは大変な事業なのだろうか。他の事業ならうまくいくのだろうか。経営手腕の問題なのか。難しすぎて私には分かりませんが、今はまだまだ漠然と不安な時代には違いない気がしている。
“本屋さん”は大好きだ。今は福島市で2店舗を構える「西澤書店」の今後を案じて止まない。