2011年のベスト ― 2012年06月09日 22時33分31秒
やっぱり今頃になってしまった2011年のまとめでございます。
2011年は昨年を引きずっていたうえの大打撃。映画鑑賞本数も伸び悩み(現実逃避のために観ていたもののあまり身に入らないものが多かったです)。今年は8本。
★わたしを離さないで
キッズ・オールライト
RED
英国王のスピーチ
三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
キック・アス
マネー・ボール
ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(リバイバル上映)
2011年の俳優:ルーク・エヴァンス
(三銃士、ブリッツ、インモータルズ)
2011年の女優:キャリー・マリガン
(わたしを離さないで、ウォール・ストリート)
自宅鑑賞だと観るでもなく観ている感じになってしまうので旧作鑑賞がままならず、昨年同様に珍品のベスト入りがありません。
劇場公開作品はドラマよりもコメディやアクションが多いのは辛い現実を忘れられて晴れ晴れした気分になったところが大きいように思います。
それでもベストに挙げた「わたしを離さないで」は“死”と“生への欲望”と“生き方”と・・・考えすぎるとまた辛くなるテーマであるにもかかわらず、鑑賞後に感じた清清しさがなんとも言えず。SF作品の要素がエッセンスとなり絶妙な味わいでもありました。俳優的にアンドリュー・ガーフィールドにキャリー・マリガンが好印象なのは間違いなく、加えて哀しきキャラクターを生き生きと演じたキーラ・ナイトレイの役者根性には拍手!
ガーフィールドとマリガンは2012年も躍進中。 ガーフィールドは「アメージング・スパイダーマン」が待ち構えています。マリガンは「ウォール・ストリート」の前に「17歳の肖像」で初お目見えでしたがその時はあんなに話題になるほどの印象を持たなかったんだけどね。「ウォール・ストリート」では上品で清楚な中にも鼻っ柱の強さが見えるというか、シャイア・ラブーフが頼りなさげなので尚更そう見えたのか。
「17歳の肖像」もそれに近いのかな。しかーし、私には「わたしを離さないで」の彼女の儚げな雰囲気が印象大。タレ目から一筋涙が零れ落ちた表情には固まってしまいました。2012年は「シェイム」に「ドライヴ」に・・・今後もますます活躍が期待されます。
俳優で目に付いたのはルーク・エヴァンス。英国のイケメン俳優 。「ブリッツ」では地味で気がつかなかったのだが、「三銃士」のアラミスに「インモータルズ」のゼウスという派手な役で大注目。思い返せば「ブリッツ」でも色男の役だったのだわ。
色男なのにどこか地味なのは英国人らしさかもしれない。こういう俳優はあらゆるジャンルの作品に必要。数あって困ることなし。メジャー、インディーズ、ハリウッド、イギリス国内問わず、じゃんじゃん出演作品を増やしていってもらいたい。
沈んだ気持ちを一時でも払拭させてくれたアクションとコメディには感謝の限り。「RED」のオヤジたちの弾けっぷりは爽快そのもの。正統派のモーガン・フリーマン、アクションのブルース・ウィリス、渋さの中にユーモアのあるブライアン・コックス、やっぱりクレイジーなキャラがしっくり馴染むジョン・マルコヴィッチ、果ては純白のドレス姿に無表情でライフルぶっ放す圧倒的存在感のヘレン・ミレンまで、俳優好きにはたまらないキャスティング。
「キック・アス」や「ハング・オーバー」はその奇天烈さにとにかく笑ってしまえ!
現実世界を忘れるってそういうことだね。いやあこの3本はとにかく面白かった。
「三銃士」は単独で記事にしたとおり。エンタメの真骨頂で文句なしに楽しめた。
「キッズ・オールライト」はゲイムービーではあるが、本人たち“夫婦”とその“子供たち”を扱った変り種。これもキャスティングの勝利かと。一歩間違えればグダグダになりそうなところを微妙に可笑しく真面目に作った感が滲む。 “子供たち” のジョッシュ・ハッチャーソンとミア・ワシコウスカが逸材だったのがとにかく大きい
気がする。ハッチャーソンはここでも取り上げた子役出身だが、うまく成長してくれているようで安心。というかいい俳優になりそう。イケメンではない分(失礼!)役に広がりが持てそうなので今後がとても楽しみ。ワシコウスカは2012年の「永遠の僕たち」がまたいいのだ。ちょっとマリガンと同じテイストかもね。さらに「ジェーン・エア」が待機中。(おそらく2012年注目俳優になると思われるマイケル・ファスベンダーがロチェスター。きゃぁっ!)
「英国王のスピーチ」と「マネー・ボール」はGG賞、アカデミー賞関係で面白かったと素直に思える作品。コリン・ファースはオスカー貰えてもいいでしょうよ。彼らしい役と言われればそうかもしれないしそうじゃないかもと言われてもそうかもなんだけど。上手い俳優には違いない。安心して観られた作品。プラット・ピットがこれで受賞してたとしてもそれはそれで文句なかったなと思える。そのくらいの良さは存分に味わえた。年齢を増してさらにいい役者だよ。日常と違う小奇麗にしてたルックスもGOOD!常にそうしろとは言わないが、美しいものを美しく撮っておくことは大事だと思うよ。映画は娯楽。俳優は花なんだからさ~。
そんな2011年。少しずつ少しずつこうした映画に支えられて乗り越えてきました。
2012年も相変わらずブログの更新はされてませんが、はっと目に留まる俳優たちは次々に現れてきています。記憶がやばくならないうちに更新を心がけたい・・・とは思っております。はい。
2011年は昨年を引きずっていたうえの大打撃。映画鑑賞本数も伸び悩み(現実逃避のために観ていたもののあまり身に入らないものが多かったです)。今年は8本。
★わたしを離さないで
キッズ・オールライト
RED
英国王のスピーチ
三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
キック・アス
マネー・ボール
ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(リバイバル上映)
2011年の俳優:ルーク・エヴァンス
(三銃士、ブリッツ、インモータルズ)
2011年の女優:キャリー・マリガン
(わたしを離さないで、ウォール・ストリート)
自宅鑑賞だと観るでもなく観ている感じになってしまうので旧作鑑賞がままならず、昨年同様に珍品のベスト入りがありません。
劇場公開作品はドラマよりもコメディやアクションが多いのは辛い現実を忘れられて晴れ晴れした気分になったところが大きいように思います。
それでもベストに挙げた「わたしを離さないで」は“死”と“生への欲望”と“生き方”と・・・考えすぎるとまた辛くなるテーマであるにもかかわらず、鑑賞後に感じた清清しさがなんとも言えず。SF作品の要素がエッセンスとなり絶妙な味わいでもありました。俳優的にアンドリュー・ガーフィールドにキャリー・マリガンが好印象なのは間違いなく、加えて哀しきキャラクターを生き生きと演じたキーラ・ナイトレイの役者根性には拍手!
ガーフィールドとマリガンは2012年も躍進中。 ガーフィールドは「アメージング・スパイダーマン」が待ち構えています。マリガンは「ウォール・ストリート」の前に「17歳の肖像」で初お目見えでしたがその時はあんなに話題になるほどの印象を持たなかったんだけどね。「ウォール・ストリート」では上品で清楚な中にも鼻っ柱の強さが見えるというか、シャイア・ラブーフが頼りなさげなので尚更そう見えたのか。
「17歳の肖像」もそれに近いのかな。しかーし、私には「わたしを離さないで」の彼女の儚げな雰囲気が印象大。タレ目から一筋涙が零れ落ちた表情には固まってしまいました。2012年は「シェイム」に「ドライヴ」に・・・今後もますます活躍が期待されます。
俳優で目に付いたのはルーク・エヴァンス。英国のイケメン俳優 。「ブリッツ」では地味で気がつかなかったのだが、「三銃士」のアラミスに「インモータルズ」のゼウスという派手な役で大注目。思い返せば「ブリッツ」でも色男の役だったのだわ。
色男なのにどこか地味なのは英国人らしさかもしれない。こういう俳優はあらゆるジャンルの作品に必要。数あって困ることなし。メジャー、インディーズ、ハリウッド、イギリス国内問わず、じゃんじゃん出演作品を増やしていってもらいたい。
沈んだ気持ちを一時でも払拭させてくれたアクションとコメディには感謝の限り。「RED」のオヤジたちの弾けっぷりは爽快そのもの。正統派のモーガン・フリーマン、アクションのブルース・ウィリス、渋さの中にユーモアのあるブライアン・コックス、やっぱりクレイジーなキャラがしっくり馴染むジョン・マルコヴィッチ、果ては純白のドレス姿に無表情でライフルぶっ放す圧倒的存在感のヘレン・ミレンまで、俳優好きにはたまらないキャスティング。
「キック・アス」や「ハング・オーバー」はその奇天烈さにとにかく笑ってしまえ!
現実世界を忘れるってそういうことだね。いやあこの3本はとにかく面白かった。
「三銃士」は単独で記事にしたとおり。エンタメの真骨頂で文句なしに楽しめた。
「キッズ・オールライト」はゲイムービーではあるが、本人たち“夫婦”とその“子供たち”を扱った変り種。これもキャスティングの勝利かと。一歩間違えればグダグダになりそうなところを微妙に可笑しく真面目に作った感が滲む。 “子供たち” のジョッシュ・ハッチャーソンとミア・ワシコウスカが逸材だったのがとにかく大きい
気がする。ハッチャーソンはここでも取り上げた子役出身だが、うまく成長してくれているようで安心。というかいい俳優になりそう。イケメンではない分(失礼!)役に広がりが持てそうなので今後がとても楽しみ。ワシコウスカは2012年の「永遠の僕たち」がまたいいのだ。ちょっとマリガンと同じテイストかもね。さらに「ジェーン・エア」が待機中。(おそらく2012年注目俳優になると思われるマイケル・ファスベンダーがロチェスター。きゃぁっ!)
「英国王のスピーチ」と「マネー・ボール」はGG賞、アカデミー賞関係で面白かったと素直に思える作品。コリン・ファースはオスカー貰えてもいいでしょうよ。彼らしい役と言われればそうかもしれないしそうじゃないかもと言われてもそうかもなんだけど。上手い俳優には違いない。安心して観られた作品。プラット・ピットがこれで受賞してたとしてもそれはそれで文句なかったなと思える。そのくらいの良さは存分に味わえた。年齢を増してさらにいい役者だよ。日常と違う小奇麗にしてたルックスもGOOD!常にそうしろとは言わないが、美しいものを美しく撮っておくことは大事だと思うよ。映画は娯楽。俳優は花なんだからさ~。
そんな2011年。少しずつ少しずつこうした映画に支えられて乗り越えてきました。
2012年も相変わらずブログの更新はされてませんが、はっと目に留まる俳優たちは次々に現れてきています。記憶がやばくならないうちに更新を心がけたい・・・とは思っております。はい。
「あのスキーはどこへいった?」 西澤 保佑 ― 2011年11月14日 22時28分21秒
「あのスキーはどこへいった?」 西澤 保佑
(河出書房)
スキーブランド「NISHIZAWA SKI」はバブル崩壊を機にスキー業界から撤退。「NISHIZAWA SKI」を生んだ西澤家の歩みと経営者である著者の生い立ちから日本のスキー文化と戦後社会と経済、そして未来へ向けて。
「NISHIZAWA」というスキーブランドを知っていますか?20代前半のバブル真っ盛りの時代に数年齧った程度でやらなくなってしまったスキー。それでも運動神経が千切れているような私が唯一そこそこ“できる、楽しめる”と言えたスポーツ。
そんな私が買った最初で最後の板が「NISHIZAWA」だった。
やらないままお荷物になった板は何度目かの引越でとうとう廃棄処分。すっかり忘れてしまった数年前に、「NISHIZAWA」がとっくにスキー業界から撤退していたこと、経営母体が元は地方の一書店であったこと、現在の書店の本社が福島にあることを知った。
若い時分に嵌ったスキー、気に入っていた板、現在の経営母体が福島の書店。不思議な繋がりがこの本を手にするきっかけとなった。
ノンフィクションはあまり読まないし、ましてや一企業の経営者の回顧録なんて初めてかも。経済の専門書は今さら素直に頭に入ってこないけど、バブル期に空前の好景気に乗り、崩壊とともに事業をたたまなければならなくなった。それもそんな企業の経緯なら興味を持てそうだと。
面白く読めました。繰り返しになるけれど、スキー業界の歴史から始まって、経営母体の西澤家の古い歩みと著者の生い立ち、「NISHIZAWA SKI」の隆盛から終焉まで、そして地方の一書店経営者としての出版・書店業界のこれから。ついでに日本経済のこれからとそこに生きる高齢者としての生き方まで・・・。
まぁ、よく注ぎ込んだもんだ。西澤家の母体「西澤書店」とスキー業界の歴史はとても面白く読んだ。スキー業界が急落した背景にはバブル崩壊だけじゃなく、増えてゆく暖冬、そして阪神淡路大震災の影響があったことも知った。
書店は地味で儲からないが確固たる地元密着の経営で生き残っていけると著者は言う。Amazonなどのネット販売などで書店の大規模経営が危ういものであることを分かってはいるようだが、ここ数年の電子書籍の発展は読めているのだろうか?これが書かれたのは2008年。時代は一年単位で変化していくのだよね。
著者は日本経済のこれからに非常に明るい展望を持っている。素人ながら“そんなんあり得るのか~?”と思うような内容でびっくりするくらい。まぁ、そこはこれから嫌でもわかっていくことではあるが。
スキー業界も書店も荒波の時代を乗り越えるのは大変な事業なのだろうか。他の事業ならうまくいくのだろうか。経営手腕の問題なのか。難しすぎて私には分かりませんが、今はまだまだ漠然と不安な時代には違いない気がしている。
“本屋さん”は大好きだ。今は福島市で2店舗を構える「西澤書店」の今後を案じて止まない。
(河出書房)
スキーブランド「NISHIZAWA SKI」はバブル崩壊を機にスキー業界から撤退。「NISHIZAWA SKI」を生んだ西澤家の歩みと経営者である著者の生い立ちから日本のスキー文化と戦後社会と経済、そして未来へ向けて。
「NISHIZAWA」というスキーブランドを知っていますか?20代前半のバブル真っ盛りの時代に数年齧った程度でやらなくなってしまったスキー。それでも運動神経が千切れているような私が唯一そこそこ“できる、楽しめる”と言えたスポーツ。
そんな私が買った最初で最後の板が「NISHIZAWA」だった。
やらないままお荷物になった板は何度目かの引越でとうとう廃棄処分。すっかり忘れてしまった数年前に、「NISHIZAWA」がとっくにスキー業界から撤退していたこと、経営母体が元は地方の一書店であったこと、現在の書店の本社が福島にあることを知った。
若い時分に嵌ったスキー、気に入っていた板、現在の経営母体が福島の書店。不思議な繋がりがこの本を手にするきっかけとなった。
ノンフィクションはあまり読まないし、ましてや一企業の経営者の回顧録なんて初めてかも。経済の専門書は今さら素直に頭に入ってこないけど、バブル期に空前の好景気に乗り、崩壊とともに事業をたたまなければならなくなった。それもそんな企業の経緯なら興味を持てそうだと。
面白く読めました。繰り返しになるけれど、スキー業界の歴史から始まって、経営母体の西澤家の古い歩みと著者の生い立ち、「NISHIZAWA SKI」の隆盛から終焉まで、そして地方の一書店経営者としての出版・書店業界のこれから。ついでに日本経済のこれからとそこに生きる高齢者としての生き方まで・・・。
まぁ、よく注ぎ込んだもんだ。西澤家の母体「西澤書店」とスキー業界の歴史はとても面白く読んだ。スキー業界が急落した背景にはバブル崩壊だけじゃなく、増えてゆく暖冬、そして阪神淡路大震災の影響があったことも知った。
書店は地味で儲からないが確固たる地元密着の経営で生き残っていけると著者は言う。Amazonなどのネット販売などで書店の大規模経営が危ういものであることを分かってはいるようだが、ここ数年の電子書籍の発展は読めているのだろうか?これが書かれたのは2008年。時代は一年単位で変化していくのだよね。
著者は日本経済のこれからに非常に明るい展望を持っている。素人ながら“そんなんあり得るのか~?”と思うような内容でびっくりするくらい。まぁ、そこはこれから嫌でもわかっていくことではあるが。
スキー業界も書店も荒波の時代を乗り越えるのは大変な事業なのだろうか。他の事業ならうまくいくのだろうか。経営手腕の問題なのか。難しすぎて私には分かりませんが、今はまだまだ漠然と不安な時代には違いない気がしている。
“本屋さん”は大好きだ。今は福島市で2店舗を構える「西澤書店」の今後を案じて止まない。
三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 ― 2011年11月05日 11時48分40秒
三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 THE THREE MUSKETEERS
2011 米・英・仏・独 監督:ポール・W・S・アンダーソン
ローガン・ラーマン マシュー・マクファーデン ルーク・エヴァンス レイ・スティーヴンソン ミラ・ジョヴォヴィッチ オーランド・ブルーム クリストフ・ヴァルツ マッツ・ミケルセン フレディ・フォックス ジュノー・テンプル ガブリエラ・ワイルド ティル・シュヴァイガー デクスター・フレッチャー
『三銃士』はエンタメ映画の王道だ。時代背景も舞台設定も魅力的な冒険活劇で、かつそれ以上に魅力的な登場人物たちのキャラクター。キャラクターが魅力的ならキャスティングも楽しみなことこの上ない。これを映画にしないでどうする!
1921年版から今回は何本目になるのだろうか?リアルに観た最初は1993年版で、アラミス=チャーリー・シーン、アトス=キーファー・サザーランド、ポルトス=オリヴァー・プラットで、ダルタニアンがクリス・オドネル。
当時のハリウッドで生きのいい俳優を配したバージョン。極端ないいかたをすると、私の映画好きの基礎キャスティングみたいなもんなんだよね~。
新しい視点で楽しかったのは1998年の『仮面の男』。レオナルド・ディカプリオのルイ14世を囲んで、アラミス=ジェレミー・アイアンズ、アトス=ジョン・マルコヴィッチ、ポルトス=ジェラール・ドパルデュー、ダルタニアンがガブリエル・バーンという超豪華なじじいたちの三銃士が渋いっ!これも非常に私のツボにはまるキャスティングだっ。
てなわけで、『三銃士』映画はもともと好きだし今回も楽しみだった。そしてその期待は裏切られることはなかった。(まあ、かなり点が甘くなった気はするが・・・)
アラミス=ルーク・エヴァンス、アトス=マシュー・マクファーデン、ポルトス=レイ・スティーヴンソンと英国俳優を配して、ダルタニアンはぴっちぴちのローガン・ラーマン。
『キング・アーサー』から力にモノを言わせるキャラで度々目にするスティーヴンソン。ここ数年あちこちで顔を見るようになったマクファーデン。つい最近『ブリッツ』で見たばかりのエヴァンスは注目度高し!今後も期待のイケメン英国俳優。この三銃士のキャスティングに大満足。そしてめっちゃ元気なダルタニアンが可愛くて楽しい。『幸せのセラピー』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』しか覚えがなかったんだけど、いやいや結構子役時代の活躍があったのね。デビューは『パトリオット』でメル・ギブソンのたくさんの子供たちの一人。『バタフライ・エフェクト』ではアシュトン・カッチャーの子供時代をやってたらしい。そのうちいろいろ再見してアップしようかと。
ルーク・エヴァンスも鑑賞本数が増えれば是非。
さて今回の『三銃士』はとにかくド派手。映像技術が革新的に進んだ今の時代にもってこいの企画だったんではないかと。この物語に相応しいCG使い放題。リアルな映像にするんじゃなくて絵から実写にスライドさせたり、剣がかちあって火花が散ったり、絵本やアニメーションっぽい技巧が楽しさをかもし出す。
今ですから当然のごとく3D版も登場。個人的に好きじゃないので自分はパスですが、『三銃士』ならあってもいいかもね。
キャッチコピーは「伝説よりも、ハデにいこうぜ。」。
いいんじゃないの☆
2011 米・英・仏・独 監督:ポール・W・S・アンダーソン
ローガン・ラーマン マシュー・マクファーデン ルーク・エヴァンス レイ・スティーヴンソン ミラ・ジョヴォヴィッチ オーランド・ブルーム クリストフ・ヴァルツ マッツ・ミケルセン フレディ・フォックス ジュノー・テンプル ガブリエラ・ワイルド ティル・シュヴァイガー デクスター・フレッチャー
『三銃士』はエンタメ映画の王道だ。時代背景も舞台設定も魅力的な冒険活劇で、かつそれ以上に魅力的な登場人物たちのキャラクター。キャラクターが魅力的ならキャスティングも楽しみなことこの上ない。これを映画にしないでどうする!
1921年版から今回は何本目になるのだろうか?リアルに観た最初は1993年版で、アラミス=チャーリー・シーン、アトス=キーファー・サザーランド、ポルトス=オリヴァー・プラットで、ダルタニアンがクリス・オドネル。
当時のハリウッドで生きのいい俳優を配したバージョン。極端ないいかたをすると、私の映画好きの基礎キャスティングみたいなもんなんだよね~。
新しい視点で楽しかったのは1998年の『仮面の男』。レオナルド・ディカプリオのルイ14世を囲んで、アラミス=ジェレミー・アイアンズ、アトス=ジョン・マルコヴィッチ、ポルトス=ジェラール・ドパルデュー、ダルタニアンがガブリエル・バーンという超豪華なじじいたちの三銃士が渋いっ!これも非常に私のツボにはまるキャスティングだっ。
てなわけで、『三銃士』映画はもともと好きだし今回も楽しみだった。そしてその期待は裏切られることはなかった。(まあ、かなり点が甘くなった気はするが・・・)
アラミス=ルーク・エヴァンス、アトス=マシュー・マクファーデン、ポルトス=レイ・スティーヴンソンと英国俳優を配して、ダルタニアンはぴっちぴちのローガン・ラーマン。
『キング・アーサー』から力にモノを言わせるキャラで度々目にするスティーヴンソン。ここ数年あちこちで顔を見るようになったマクファーデン。つい最近『ブリッツ』で見たばかりのエヴァンスは注目度高し!今後も期待のイケメン英国俳優。この三銃士のキャスティングに大満足。そしてめっちゃ元気なダルタニアンが可愛くて楽しい。『幸せのセラピー』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』しか覚えがなかったんだけど、いやいや結構子役時代の活躍があったのね。デビューは『パトリオット』でメル・ギブソンのたくさんの子供たちの一人。『バタフライ・エフェクト』ではアシュトン・カッチャーの子供時代をやってたらしい。そのうちいろいろ再見してアップしようかと。
ルーク・エヴァンスも鑑賞本数が増えれば是非。
さて今回の『三銃士』はとにかくド派手。映像技術が革新的に進んだ今の時代にもってこいの企画だったんではないかと。この物語に相応しいCG使い放題。リアルな映像にするんじゃなくて絵から実写にスライドさせたり、剣がかちあって火花が散ったり、絵本やアニメーションっぽい技巧が楽しさをかもし出す。
今ですから当然のごとく3D版も登場。個人的に好きじゃないので自分はパスですが、『三銃士』ならあってもいいかもね。
キャッチコピーは「伝説よりも、ハデにいこうぜ。」。
いいんじゃないの☆
赤ずきん ― 2011年06月20日 19時54分06秒
赤ずきん RED RIDING HOOD
2011 米 監督:キャサリン・ハードウィック
アマンダ・セイフライド シャイロー・フェルナンデス マックス・アイアンズ ゲイリー・オールドマン ビリー・バーク バージニア・マドセン ジュリー・クリスティ ルーカス・ハース
日曜日。朝一で映画を観に行こうと決めた。金曜日にビール呑んだ後に観たものの半分は寝てしまった“じょにでの海賊”を見直す気分ではなく、新作ラッシュの中一番早く終りそうなものをと選んだのが「赤ずきん」だった。
たぶん公開中の作品の中でも評価の高い方ではないと思うし話題にもならないし人気もないと思う。でも・・・こういうのに限って私には面白かったりするんだな~。おバカやB級に血が騒ぐ私のアンテナにひっかかった作品であった。
ファンタジーも好きな映画の1ジャンルなのだが、想像力を駆使して原作の物語を映像化する中でも童話は映画にするには格好の材料といえると思う。童話はあらすじそのままでなく現代人が楽しめるようにアレンジされるものがほとんどだが、コメディになったり冒険活劇になったりサスペンスになったりと様々。「赤ずきん」はホラーサスペンスとラブストーリーを加味した感じかな。童話は大概残酷な一面を持っているのでアレンジの方向はホラーサスペンスにはしやすいのだと思うが、「赤ずきん」はさらにその色合いが強い。「赤ずきん」といえば、“狼”が“おばあさん”に化けて“赤ずきん”を食べてしまう話が一般的。ただし、グリム版以外にペロー版や元になったドイツ民話があり結末はそれぞれ違う。グリムには似た話に「オオカミと7匹の子ヤギ」がありその結末を加味した版もあるそうな。今回の「赤ずきん」はそのいいとこ取り。また“狼”に捧げる生贄あり、魔女伝説あり。一番面白いのは“狼”を人狼にしたところかと。それが誰か?というサスペンスであり、さらにそれが“赤ずきん”が愛する誰かかも?ってとこだね。
“人狼”といえば、監督が「トワイライト」シリーズのキャサリン・ハードウィックで、またまた赤ずきんを“人狼”と人間が奪い合うという~。片方がバンパイアじゃないだけじゃん!なんて硬いこと言わずにおこう。世界観が現代劇ではないのでファンタジーテイストもホラーテイストも強い。「トワイライト」ほど少女漫画的じゃないので私は「トワイライト」との相似には後から気が付いたんですけどね。
そしてこの「赤ずきん」のめかぶ的魅力のポイントはやっぱりキャストでしょう。“赤ずきんのアマンダ・セイフライドは「マンマ・ミーア!」のメリル・ストリープの娘。あまり好きなタイプの女優じゃないんだけど、今回、彼女の透きとおるような真っ白い肌と大きな瞳は“赤ずきん”にはぴったりだと思っていた。監督も彼女のそういったところをイメージしてのキャスティングだったとか。そんな彼女の母親がバージニア・マドセン。セイフライドとマドセンが母娘ってのは見た目に説得力あり♪父親がビリー・バークなのは「トワイライト」でもヒロインの父親役だし、監督は彼を気に入っているのかもね。“赤ずきん”のおばあさんがジュリー・クリスティ。童話でも重要な役どころに重鎮をキャスティング。センスがいい。
狼退治にやってくる神父がゲイリー・オールドマンで彼のキャラクターにもストーリー上大きな役割がある。村の神父がルーカス・ハース。ずいぶん久しぶりに見た気がするが、彼のキャスティングはプロデューサーにレオナルド・ディカプリオが名を連ねているので思わずニヤリ。
そして“赤ずきん”を挟んで三角関係となるのがこれから注目されるであろう新進俳優の二人。シャイロー・フェルナンデスは凛々しく見た目に濃い米国人。一瞬ホアキン・フェニックスに似てる気がする。片やマックス・アイアンズはソフトな雰囲気の英国人。もしやと思ったらジェレミー・アイアンズの息子ですって。まったく似てないとは言えない雰囲気も。見目麗しい若手俳優が二人にゲイリー・オールドマンにビリー・バーク。私が気に入らないわけないっての~。
このキャラクターの関係がそれぞれストーリーの上でちゃんと伏線が張ってあり、サスペンスの要素を引き立てているのが良い。欲を言えばゲイリー・オールドマンのキャラクターに彼が演じるならではのもっと深みが欲しかったのだが、脚本がお粗末な昨今のハリウッド映画にしては良くできているほうだと思う。
ファンタジー好きの私には大満足。これがOKで、じょにでの海賊がNGなのはなぜなんだろうねぇ?
2011 米 監督:キャサリン・ハードウィック
アマンダ・セイフライド シャイロー・フェルナンデス マックス・アイアンズ ゲイリー・オールドマン ビリー・バーク バージニア・マドセン ジュリー・クリスティ ルーカス・ハース
日曜日。朝一で映画を観に行こうと決めた。金曜日にビール呑んだ後に観たものの半分は寝てしまった“じょにでの海賊”を見直す気分ではなく、新作ラッシュの中一番早く終りそうなものをと選んだのが「赤ずきん」だった。
たぶん公開中の作品の中でも評価の高い方ではないと思うし話題にもならないし人気もないと思う。でも・・・こういうのに限って私には面白かったりするんだな~。おバカやB級に血が騒ぐ私のアンテナにひっかかった作品であった。
ファンタジーも好きな映画の1ジャンルなのだが、想像力を駆使して原作の物語を映像化する中でも童話は映画にするには格好の材料といえると思う。童話はあらすじそのままでなく現代人が楽しめるようにアレンジされるものがほとんどだが、コメディになったり冒険活劇になったりサスペンスになったりと様々。「赤ずきん」はホラーサスペンスとラブストーリーを加味した感じかな。童話は大概残酷な一面を持っているのでアレンジの方向はホラーサスペンスにはしやすいのだと思うが、「赤ずきん」はさらにその色合いが強い。「赤ずきん」といえば、“狼”が“おばあさん”に化けて“赤ずきん”を食べてしまう話が一般的。ただし、グリム版以外にペロー版や元になったドイツ民話があり結末はそれぞれ違う。グリムには似た話に「オオカミと7匹の子ヤギ」がありその結末を加味した版もあるそうな。今回の「赤ずきん」はそのいいとこ取り。また“狼”に捧げる生贄あり、魔女伝説あり。一番面白いのは“狼”を人狼にしたところかと。それが誰か?というサスペンスであり、さらにそれが“赤ずきん”が愛する誰かかも?ってとこだね。
“人狼”といえば、監督が「トワイライト」シリーズのキャサリン・ハードウィックで、またまた赤ずきんを“人狼”と人間が奪い合うという~。片方がバンパイアじゃないだけじゃん!なんて硬いこと言わずにおこう。世界観が現代劇ではないのでファンタジーテイストもホラーテイストも強い。「トワイライト」ほど少女漫画的じゃないので私は「トワイライト」との相似には後から気が付いたんですけどね。
そしてこの「赤ずきん」のめかぶ的魅力のポイントはやっぱりキャストでしょう。“赤ずきんのアマンダ・セイフライドは「マンマ・ミーア!」のメリル・ストリープの娘。あまり好きなタイプの女優じゃないんだけど、今回、彼女の透きとおるような真っ白い肌と大きな瞳は“赤ずきん”にはぴったりだと思っていた。監督も彼女のそういったところをイメージしてのキャスティングだったとか。そんな彼女の母親がバージニア・マドセン。セイフライドとマドセンが母娘ってのは見た目に説得力あり♪父親がビリー・バークなのは「トワイライト」でもヒロインの父親役だし、監督は彼を気に入っているのかもね。“赤ずきん”のおばあさんがジュリー・クリスティ。童話でも重要な役どころに重鎮をキャスティング。センスがいい。
狼退治にやってくる神父がゲイリー・オールドマンで彼のキャラクターにもストーリー上大きな役割がある。村の神父がルーカス・ハース。ずいぶん久しぶりに見た気がするが、彼のキャスティングはプロデューサーにレオナルド・ディカプリオが名を連ねているので思わずニヤリ。
そして“赤ずきん”を挟んで三角関係となるのがこれから注目されるであろう新進俳優の二人。シャイロー・フェルナンデスは凛々しく見た目に濃い米国人。一瞬ホアキン・フェニックスに似てる気がする。片やマックス・アイアンズはソフトな雰囲気の英国人。もしやと思ったらジェレミー・アイアンズの息子ですって。まったく似てないとは言えない雰囲気も。見目麗しい若手俳優が二人にゲイリー・オールドマンにビリー・バーク。私が気に入らないわけないっての~。
このキャラクターの関係がそれぞれストーリーの上でちゃんと伏線が張ってあり、サスペンスの要素を引き立てているのが良い。欲を言えばゲイリー・オールドマンのキャラクターに彼が演じるならではのもっと深みが欲しかったのだが、脚本がお粗末な昨今のハリウッド映画にしては良くできているほうだと思う。
ファンタジー好きの私には大満足。これがOKで、じょにでの海賊がNGなのはなぜなんだろうねぇ?
2010年のベスト ― 2011年06月19日 16時31分26秒
何を今頃・・・。2010年のまとめが昨年以上にもたもたと今頃になってしまいました。
2010年は気分の落ち込みが激しく、映画鑑賞本数が激減(この現象は2011年に続く)。そのためかベスト10も集められませんでした。
★インセプション
(500日)のサマー
ハート・ロッカー
ヴィクトリア女王
ジョージアの日記
2010年の俳優:ジョセフ・ゴードン・レヴィット
(インセプション、(500日)のサマー)
2009年の女優:該当なし
旧作鑑賞が減りまくりで私ならではの珍品のベスト入りが皆無。われながら面白くもなんともないですねぇ。
劇場公開作品は当たりハズレが激しく、期待を裏切ってくれるものもあり・・・。
そんな中でベストに挙げた「インセプション」。全国公開系がベストになるのは久しぶりですね。しかも“でかぷー”主演作。彼の主演作はこの年には「シャッター・アイランド」がありました。これは2003年にベスト(だったと思う)「ミスティック・リバー」のデニス・ルヘイン原作。期待していたのにめちゃめちゃがっかり。でかぷー主演でスコセッシ監督だから不安はあったんだけど・・・的中!ところがところが、まさかでかぷー主演のSF作品がベストになるとは思わなかった。我ながらびっくり。でもこれは他のベストたる要因があったわけで。何と言っても「インセプション」における“夢”の映像表現は私が思う“夢”の感覚そのもの。鳥肌モノの臨場感で久しぶりに劇場でワクワク出来た作品でした。さらに共演のジョセフ・ゴードン・レヴィットのこの作品における存在は大きい。実に魅力的なキャラクターだった。他の共演者全員とのバランスが良いのも勝因。渡辺謙も今までのハリウッド作品の中で一番かもね。
でかぷー・・・やっぱりスコセッシ監督とはお別れすべきでしょう。
レヴィットは安心して観られる俳優の一人になりました。一昨年の「ルックアウト」で久しぶりに見たかと思ったらメキメキ成長。「(500日)のサマー」は等身大の青年役。普通で可愛げがあってストーリーに溶け込んだ魅力的なキャラクターを体現。今後も益々楽しみ♪
同じことがエミリー・ブラントにも言える。楽しみにしていた「ヴィクトリア女王」は期待に違わず魅力的な女王だった。どちらかと言えば地味でゴージャス美人女優ではない。落ち着いた雰囲気と意志の強そうなダークな瞳は女王役に合っていた。エリザベスとはまた違う恋にも素直な女性らしさも備えていて、ルパート・フレンド演じるアルバート公との夫婦像はとっても素敵。
「ハート・ロッカー」でジェレミー・レナーを持ってきた意外なキャスティングには大拍手。作品自体の完成度も高い。キャサリン・ビグローの作品は私にはハズレなしかも。
唯一の家観作品のベスト入り「ジョージアの日記」は女の子気分を満喫できる楽しい作品。知っている俳優が皆無にもかかわらず楽しいと思える作品に出会えるのは驚きを伴って幸せな気分になる。それがガールズ・ムービーだったので嬉しさひとしおだった。
そんなこんなで気が滅入って映画鑑賞もままならず、ブログの更新も出来ないでいた2010年。今年こそはとベストをまとめ始めた春先に、東日本大震災が起こりました。幸いにも私の福島県の地元は津波の被害も地震の被害にも遭わずに済んだのですが、事故の遭った原発から60㎞。今も両親は地元で暮らしています。震災から1ヶ月は精神状態が普通ではなかったなと思います。時間が経つとともに気持ちの切替ができるようになりました。ふと辛さが蘇ってくることはありますが、前を向いて息の長い復興支援をして行こうと思っています。
映画は、今の私にとって、日常の生活や気分を忘れさせて元気を与えてくれるカンフル剤のような役割を強めてくれています。一時こんなことのあった後なので、辛い映画はキツくなってしまいましたけどねぇ。それでも1本でも心を打つ作品に出会えるようにこれからも映画は観続けて生きたいです。素敵な俳優たちにもどんどんめぐり逢ってブログも更新していきたいしね♪
ではまた来年・・・おっと、勿論ベストがですっ!
2010年は気分の落ち込みが激しく、映画鑑賞本数が激減(この現象は2011年に続く)。そのためかベスト10も集められませんでした。
★インセプション
(500日)のサマー
ハート・ロッカー
ヴィクトリア女王
ジョージアの日記
2010年の俳優:ジョセフ・ゴードン・レヴィット
(インセプション、(500日)のサマー)
2009年の女優:該当なし
旧作鑑賞が減りまくりで私ならではの珍品のベスト入りが皆無。われながら面白くもなんともないですねぇ。
劇場公開作品は当たりハズレが激しく、期待を裏切ってくれるものもあり・・・。
そんな中でベストに挙げた「インセプション」。全国公開系がベストになるのは久しぶりですね。しかも“でかぷー”主演作。彼の主演作はこの年には「シャッター・アイランド」がありました。これは2003年にベスト(だったと思う)「ミスティック・リバー」のデニス・ルヘイン原作。期待していたのにめちゃめちゃがっかり。でかぷー主演でスコセッシ監督だから不安はあったんだけど・・・的中!ところがところが、まさかでかぷー主演のSF作品がベストになるとは思わなかった。我ながらびっくり。でもこれは他のベストたる要因があったわけで。何と言っても「インセプション」における“夢”の映像表現は私が思う“夢”の感覚そのもの。鳥肌モノの臨場感で久しぶりに劇場でワクワク出来た作品でした。さらに共演のジョセフ・ゴードン・レヴィットのこの作品における存在は大きい。実に魅力的なキャラクターだった。他の共演者全員とのバランスが良いのも勝因。渡辺謙も今までのハリウッド作品の中で一番かもね。
でかぷー・・・やっぱりスコセッシ監督とはお別れすべきでしょう。
レヴィットは安心して観られる俳優の一人になりました。一昨年の「ルックアウト」で久しぶりに見たかと思ったらメキメキ成長。「(500日)のサマー」は等身大の青年役。普通で可愛げがあってストーリーに溶け込んだ魅力的なキャラクターを体現。今後も益々楽しみ♪
同じことがエミリー・ブラントにも言える。楽しみにしていた「ヴィクトリア女王」は期待に違わず魅力的な女王だった。どちらかと言えば地味でゴージャス美人女優ではない。落ち着いた雰囲気と意志の強そうなダークな瞳は女王役に合っていた。エリザベスとはまた違う恋にも素直な女性らしさも備えていて、ルパート・フレンド演じるアルバート公との夫婦像はとっても素敵。
「ハート・ロッカー」でジェレミー・レナーを持ってきた意外なキャスティングには大拍手。作品自体の完成度も高い。キャサリン・ビグローの作品は私にはハズレなしかも。
唯一の家観作品のベスト入り「ジョージアの日記」は女の子気分を満喫できる楽しい作品。知っている俳優が皆無にもかかわらず楽しいと思える作品に出会えるのは驚きを伴って幸せな気分になる。それがガールズ・ムービーだったので嬉しさひとしおだった。
そんなこんなで気が滅入って映画鑑賞もままならず、ブログの更新も出来ないでいた2010年。今年こそはとベストをまとめ始めた春先に、東日本大震災が起こりました。幸いにも私の福島県の地元は津波の被害も地震の被害にも遭わずに済んだのですが、事故の遭った原発から60㎞。今も両親は地元で暮らしています。震災から1ヶ月は精神状態が普通ではなかったなと思います。時間が経つとともに気持ちの切替ができるようになりました。ふと辛さが蘇ってくることはありますが、前を向いて息の長い復興支援をして行こうと思っています。
映画は、今の私にとって、日常の生活や気分を忘れさせて元気を与えてくれるカンフル剤のような役割を強めてくれています。一時こんなことのあった後なので、辛い映画はキツくなってしまいましたけどねぇ。それでも1本でも心を打つ作品に出会えるようにこれからも映画は観続けて生きたいです。素敵な俳優たちにもどんどんめぐり逢ってブログも更新していきたいしね♪
ではまた来年・・・おっと、勿論ベストがですっ!
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