ジョナサン・リース・マイヤーズ2006年08月27日 17時32分35秒

M:i:Ⅲ(2006)
JONATHAN RHYS-MYERS  1977/7/27 アイルランド

'98年の話題作「ベルベット・ゴールドマイン」でその衝撃的なスタイルが初見だった。長いまつ毛に妖艶な眼差しを放つ瞳。真っ白い肌はよくはだけたシャツから見える上半身からも覗える。その後も「タイタス」「楽園をください」「ザ・メイカー」「Bモンキー」「ダブリン・バスのオスカー・ワイルド」などの彼を見ててっきり色物俳優かと思い、まったく興味の対象ではなかった。
中性的な色気のある容貌はどうしてもゲイ、美少年といったキャラクターを想像しやすい役がオファーされやすいようで、英国からハリウッド、インディ系からメジャーまで様々な映画でこの手の役をこなしてきている。

役に幅が出てきたのは近年になってからだろうか。マイヤーズを「おっ?」と最初に気に留めたのは'02年の「ベッカムに恋して」。キーラ・ナイトレイが出演した青春ムービーだが女子サッカーのコーチ役の彼には驚いた。なんて普通なんだ!なんて好青年なのだ?これがジョナサン・リース・マイヤーズ?・・・失礼だが正直な感想である。その後の「私は「うつ」依存症の女」「テッセラクト」なんかも非常に普通の青年。

容姿だけじゃなくてその独特の存在感が演技力だけでも認められてきたということだろうか。主演作は多くないが脇役でも彼だとすぐにわかるマイヤーズ。役の存在感を求めるには格好の俳優だろう。「私は「うつ」依存症の女」「悪女」など一目見て"けっ、やな奴!"みたいな決していい奴じゃなく毒を吐きそうなキャラクターが、まあよく似合う。

'94年の「ダブリン・バス・・・」でのデビューから10年強で20本近い出演作があるが、我侭言わずにどの役でも飄々とこなしてきた感じ。苦労してきた生い立ちから考えると俳優になったことを楽しんでいるということだろうか?
最近も容姿を活かした「アレキサンダー」もあれば、全然普通の「M:i:Ⅲ」もあり、そんなメジャー作品に出るかと思えばTVMで「ELVIS」になっちゃったりする。

「M:i:Ⅲ」のマイヤーズは「ベッカム・・・」の彼がお好きな方にはお薦め。スタイリッシュでなかなかかっこいい。
そして最新作はなんとウディ・アレン監督作の「マッチポイント」。普通だけどどこか陰があるお得意の存在感で"運"を巡って苦悩する野心の男を熱演。ほぼ全編でずっぱりのマイヤーズをご堪能あれ。

コメント

_ 哀生龍 ― 2006年08月27日 22時04分49秒

>彼を見ててっきり色物俳優かと思い
哀生龍が見た彼のキャラは、殆どの場合化粧の濃いコスプレ男だったんですよね(苦笑)
おまけに「ダブリン・バス~」は、何処に出ていたのか全く思い出せず・・・
でも、「ミッシング・ハイウェイ」や「M:i:Ⅲ」の彼は、短髪で普通に男らしくて良かったです!!

_ めかぶ ― 2006年09月02日 08時13分02秒

やっぱりコスプレの彼は強烈なのでどうしても印象に残ってしまいますよね。だから「ベッカム・・・」や「M:i:Ⅲ」の彼の普通さが新鮮。(笑)
「ミッシング・ハイウェイ」は未見なんですが、そうか、これも普通系なんですね?チェック!

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