2011年のベスト2012年06月09日 22時33分31秒

わたしを離さないで(2011)
やっぱり今頃になってしまった2011年のまとめでございます。
2011年は昨年を引きずっていたうえの大打撃。映画鑑賞本数も伸び悩み(現実逃避のために観ていたもののあまり身に入らないものが多かったです)。今年は8本。

★わたしを離さないで
キッズ・オールライト
RED
英国王のスピーチ
三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
キック・アス
マネー・ボール
ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(リバイバル上映)


2011年の俳優:ルーク・エヴァンス
(三銃士、ブリッツ、インモータルズ)

2011年の女優:キャリー・マリガン
(わたしを離さないで、ウォール・ストリート)



自宅鑑賞だと観るでもなく観ている感じになってしまうので旧作鑑賞がままならず、昨年同様に珍品のベスト入りがありません。
劇場公開作品はドラマよりもコメディやアクションが多いのは辛い現実を忘れられて晴れ晴れした気分になったところが大きいように思います。

それでもベストに挙げた「わたしを離さないで」は“死”と“生への欲望”と“生き方”と・・・考えすぎるとまた辛くなるテーマであるにもかかわらず、鑑賞後に感じた清清しさがなんとも言えず。SF作品の要素がエッセンスとなり絶妙な味わいでもありました。俳優的にアンドリュー・ガーフィールドにキャリー・マリガンが好印象なのは間違いなく、加えて哀しきキャラクターを生き生きと演じたキーラ・ナイトレイの役者根性には拍手!

ガーフィールドとマリガンは2012年も躍進中。 ガーフィールドは「アメージング・スパイダーマン」が待ち構えています。マリガンは「ウォール・ストリート」の前に「17歳の肖像」で初お目見えでしたがその時はあんなに話題になるほどの印象を持たなかったんだけどね。「ウォール・ストリート」では上品で清楚な中にも鼻っ柱の強さが見えるというか、シャイア・ラブーフが頼りなさげなので尚更そう見えたのか。
「17歳の肖像」もそれに近いのかな。しかーし、私には「わたしを離さないで」の彼女の儚げな雰囲気が印象大。タレ目から一筋涙が零れ落ちた表情には固まってしまいました。2012年は「シェイム」に「ドライヴ」に・・・今後もますます活躍が期待されます。

俳優で目に付いたのはルーク・エヴァンス。英国のイケメン俳優 。「ブリッツ」では地味で気がつかなかったのだが、「三銃士」のアラミスに「インモータルズ」のゼウスという派手な役で大注目。思い返せば「ブリッツ」でも色男の役だったのだわ。
色男なのにどこか地味なのは英国人らしさかもしれない。こういう俳優はあらゆるジャンルの作品に必要。数あって困ることなし。メジャー、インディーズ、ハリウッド、イギリス国内問わず、じゃんじゃん出演作品を増やしていってもらいたい。

沈んだ気持ちを一時でも払拭させてくれたアクションとコメディには感謝の限り。「RED」のオヤジたちの弾けっぷりは爽快そのもの。正統派のモーガン・フリーマン、アクションのブルース・ウィリス、渋さの中にユーモアのあるブライアン・コックス、やっぱりクレイジーなキャラがしっくり馴染むジョン・マルコヴィッチ、果ては純白のドレス姿に無表情でライフルぶっ放す圧倒的存在感のヘレン・ミレンまで、俳優好きにはたまらないキャスティング。

「キック・アス」や「ハング・オーバー」はその奇天烈さにとにかく笑ってしまえ!
現実世界を忘れるってそういうことだね。いやあこの3本はとにかく面白かった。

「三銃士」は単独で記事にしたとおり。エンタメの真骨頂で文句なしに楽しめた。


「キッズ・オールライト」はゲイムービーではあるが、本人たち“夫婦”とその“子供たち”を扱った変り種。これもキャスティングの勝利かと。一歩間違えればグダグダになりそうなところを微妙に可笑しく真面目に作った感が滲む。 “子供たち” のジョッシュ・ハッチャーソンとミア・ワシコウスカが逸材だったのがとにかく大きい
気がする。ハッチャーソンはここでも取り上げた子役出身だが、うまく成長してくれているようで安心。というかいい俳優になりそう。イケメンではない分(失礼!)役に広がりが持てそうなので今後がとても楽しみ。ワシコウスカは2012年の「永遠の僕たち」がまたいいのだ。ちょっとマリガンと同じテイストかもね。さらに「ジェーン・エア」が待機中。(おそらく2012年注目俳優になると思われるマイケル・ファスベンダーがロチェスター。きゃぁっ!)


「英国王のスピーチ」と「マネー・ボール」はGG賞、アカデミー賞関係で面白かったと素直に思える作品。コリン・ファースはオスカー貰えてもいいでしょうよ。彼らしい役と言われればそうかもしれないしそうじゃないかもと言われてもそうかもなんだけど。上手い俳優には違いない。安心して観られた作品。プラット・ピットがこれで受賞してたとしてもそれはそれで文句なかったなと思える。そのくらいの良さは存分に味わえた。年齢を増してさらにいい役者だよ。日常と違う小奇麗にしてたルックスもGOOD!常にそうしろとは言わないが、美しいものを美しく撮っておくことは大事だと思うよ。映画は娯楽。俳優は花なんだからさ~。





そんな2011年。少しずつ少しずつこうした映画に支えられて乗り越えてきました。
2012年も相変わらずブログの更新はされてませんが、はっと目に留まる俳優たちは次々に現れてきています。記憶がやばくならないうちに更新を心がけたい・・・とは思っております。はい。