灯台守の恋 ― 2006年04月02日 11時03分17秒

灯台守の恋 L’EQUIPIER
2004 仏 監督:フィリップ・リオレ
サンドリーヌ・ボネール フィリップ・トレトン グレゴリ・デランジェール エミリー・デュケンヌ
ブルターニュのウェッサン島に新人の灯台守として島の外からデランジェールがやってくる。彼はよそ者を受付けない島の人々に疎んじられるが、パートナーになったトレトンは次第に彼の人柄を知り受入れようとする。デランジェールはそうして島で暮らすうちにボネールと恋に落ちるが彼女はトレトンの妻だった。
ブルターニュ地方はケルト文化圏。島の厳しい環境はまるで英国の灰色の風景。一般的なフランスのイメージとまったく違う。こんなところがあったなんて全然知らなかった。
「マドモワゼル」のリオレ監督が当時からボネールを念頭においていたこの作品。前作にも登場した“灯台”が物語の中心にいつもいる。ジャック・ガンブランの書いた芝居が“灯台守の恋”になってるなんていかしてる。ラストでボネールが見ていた芝居のポスターと今作に出てきた本の表紙の絵・・・。
実は最初は同じ監督だと知らなかった私。予告で観たときに“すごく似た雰囲気の映画だな~”と思って観に行くことを決めたのですが、当たり前だって、さっさと気づけよ!
ストーリーは言ってみればただの不倫なのに雰囲気といいキャスティングといい実に魅力的で魅せられてしまう。だからフランス映画って不思議。
ボネールの幸薄そうなイメージ、いつも心の奥底に哀しみを抱えているような表情がとても魅力的で好き。今回は夫がありながら外の世界からやってきた青年に惹かれてしまうのだが、あの切ない瞳で遠くから見つめられたら男はたまらんだろうな。
そして二人の男がまたどちらも魅力的でどうしましょう。
彼女に恋する男、デランジェールは自分が島に受け容れてもらえないことを受けとめている。自分の戦争による心の痛みがそうさせるのか争いを好まない。その姿勢から彼の人柄が少しずつわかってもらえるようになっていくのだけど・・・。
彼女の夫トレトンがまたものすごくいい男。見た目はぶっきらぼうで人当たりが良いタイプでもない。第一印象で損するタイプじゃないだろうか。ところがこの男。彼女に恋し彼女のために島に落ち着いて彼女の父親の灯台守を継ぐ。静かで大きな愛でもって彼女の夫としてずっと今まで側にいたのである。
この二人だけで暮らす灯台。自分をありのままに見せるデランジェールとそんな彼を少しずつ受け容れていくトレトン。そんな彼らが同じ女を愛している・・・。
想われる女もボネールなんていい女だから文句は言えないんだけど、ため息が出そう。
デランジェールとトレトン。さあ、どっち?
ウェッサン島という土地の雰囲気と大人っぽいキャストが静かな情熱の空気を感じさせる。とても上質な大人のラブストーリー。
初出:2006/1/29(日) 午前 1:47
2004 仏 監督:フィリップ・リオレ
サンドリーヌ・ボネール フィリップ・トレトン グレゴリ・デランジェール エミリー・デュケンヌ
ブルターニュのウェッサン島に新人の灯台守として島の外からデランジェールがやってくる。彼はよそ者を受付けない島の人々に疎んじられるが、パートナーになったトレトンは次第に彼の人柄を知り受入れようとする。デランジェールはそうして島で暮らすうちにボネールと恋に落ちるが彼女はトレトンの妻だった。
ブルターニュ地方はケルト文化圏。島の厳しい環境はまるで英国の灰色の風景。一般的なフランスのイメージとまったく違う。こんなところがあったなんて全然知らなかった。
「マドモワゼル」のリオレ監督が当時からボネールを念頭においていたこの作品。前作にも登場した“灯台”が物語の中心にいつもいる。ジャック・ガンブランの書いた芝居が“灯台守の恋”になってるなんていかしてる。ラストでボネールが見ていた芝居のポスターと今作に出てきた本の表紙の絵・・・。
実は最初は同じ監督だと知らなかった私。予告で観たときに“すごく似た雰囲気の映画だな~”と思って観に行くことを決めたのですが、当たり前だって、さっさと気づけよ!
ストーリーは言ってみればただの不倫なのに雰囲気といいキャスティングといい実に魅力的で魅せられてしまう。だからフランス映画って不思議。
ボネールの幸薄そうなイメージ、いつも心の奥底に哀しみを抱えているような表情がとても魅力的で好き。今回は夫がありながら外の世界からやってきた青年に惹かれてしまうのだが、あの切ない瞳で遠くから見つめられたら男はたまらんだろうな。
そして二人の男がまたどちらも魅力的でどうしましょう。
彼女に恋する男、デランジェールは自分が島に受け容れてもらえないことを受けとめている。自分の戦争による心の痛みがそうさせるのか争いを好まない。その姿勢から彼の人柄が少しずつわかってもらえるようになっていくのだけど・・・。
彼女の夫トレトンがまたものすごくいい男。見た目はぶっきらぼうで人当たりが良いタイプでもない。第一印象で損するタイプじゃないだろうか。ところがこの男。彼女に恋し彼女のために島に落ち着いて彼女の父親の灯台守を継ぐ。静かで大きな愛でもって彼女の夫としてずっと今まで側にいたのである。
この二人だけで暮らす灯台。自分をありのままに見せるデランジェールとそんな彼を少しずつ受け容れていくトレトン。そんな彼らが同じ女を愛している・・・。
想われる女もボネールなんていい女だから文句は言えないんだけど、ため息が出そう。
デランジェールとトレトン。さあ、どっち?
ウェッサン島という土地の雰囲気と大人っぽいキャストが静かな情熱の空気を感じさせる。とても上質な大人のラブストーリー。
初出:2006/1/29(日) 午前 1:47
イーサン・ホーク ― 2006年04月04日 20時59分00秒

ETHAN HAWKE 1970/11/7 USA
私が映画を観始めた頃から現在に至るまでコンスタンスに活動してくれている不動の人のひとり。今までに観てきた彼の出演作品数は19本。実際、子役から始まる彼の俳優人生はもう20年。多分30本以上はあるだろうな。
で、何ゆえに今頃の登場なのか?本日観た彼の19本目「アサルト13 要塞警察」での彼がもの凄く気に入ったからである。彼をほれぼれするほどかっこいいと思ったのは今回が初めてだった。(笑)
「エクスプロラーズ」「晩秋」の子役時代から顔は変わっていない。利発そうなハンサム、一見すると女の子っぽい線の細そうな容姿。変わらないまま成長してよかったね。
「生きてこそ」や「いまを生きる」などティーンネイジャーのアンサンブル共演作品から始まり、90年代のフラットパック世代俳優の仲間入りはもちろん「リアリティ・バイツ」があるから。容姿だけじゃなくて才能も覗える良質な作品に恵まれて彼の好調なキャリアが益々UPしていく。小品だが「真夜中の戦場」なんて地味だけど共演者も素晴らしくほんとにいいエージェントに巡り逢えたとしか思えない作品の数々。
で、決定的なのが「恋人までの距離」。この作品に出会えたのは彼の俳優人生の中でも運命だね。
90年代後半は大作に続々出演。すっかり“スター”だが、私が彼の作品としても演技としても一番だと思っているのが「ガタカ」。実はこれで一番印象に残っているのはジュード・ロウの方で彼の輝かしさに隠れてしまいそうではあるがこれはしょうがない。かなり複雑なキャラクターを演じたホークは賞賛に値する。これは演技力のない俳優だったらジュードだけが目立ってあそこまで面白くなかった可能性大。あそこまで堪えたのは絶対にホークならではだと思う。
2000年初頭、自分の企画や監督などもするようになってきたがこれはじつはあまり私の好みに合わなかった。容姿も30代突入後はちょっとおやじ臭くなってきた感じがあっていつ見てもいまいちの感が拭えなかったのだけど、ここ最近になってまた変化が。
「トレーニング・デイ」で新人の刑事役でデンゼル・ワシントンと渡り合い清潔で正義感を貫く姿勢を見せた演技が光っていた。今までのじじむささは何だったのか?と思うような好演。これは彼の持ち味ではないのか?やっとそこのところに気がついたのだろうか?
決して高潔な人物だけをやってろとは言わないが、基本的に汚れていても精神面は失われていない人物を演じるのがかなり得意なのではないかと思われる。そこにきて自分も脚本に参加した企画「恋人までの距離」の続編「ビフォア・サンセット」が大評判。小奇麗に成長した30代半ばの彼はかなり良い。
最近の「ロード・オブ・ウォー」そして今回の「アサルト13」も同系の良心を失っていない男で作品の中のキャラクターが彼によってとても活かされているのがわかる。
「アサルト13」はその最たる魅力爆発。決して欠点のない人物ではなくトラウマを抱えたキャラクターだが非常に魅力的なので、彼の演技としても作品としても文句なしの1本。非常に面白かった!
ここにきてまた良質の作品との巡り合わせが良いように思えるホーク。頭の良い人で脚本を見る目も鋭いようだ。自分の企画ともうまくかみ合うような脚本を選んで、これからも40代、50代と自分の魅力を存分に発揮していってもらいたい。
初出:2006/2/19(日) 午前 0:07
私が映画を観始めた頃から現在に至るまでコンスタンスに活動してくれている不動の人のひとり。今までに観てきた彼の出演作品数は19本。実際、子役から始まる彼の俳優人生はもう20年。多分30本以上はあるだろうな。
で、何ゆえに今頃の登場なのか?本日観た彼の19本目「アサルト13 要塞警察」での彼がもの凄く気に入ったからである。彼をほれぼれするほどかっこいいと思ったのは今回が初めてだった。(笑)
「エクスプロラーズ」「晩秋」の子役時代から顔は変わっていない。利発そうなハンサム、一見すると女の子っぽい線の細そうな容姿。変わらないまま成長してよかったね。
「生きてこそ」や「いまを生きる」などティーンネイジャーのアンサンブル共演作品から始まり、90年代のフラットパック世代俳優の仲間入りはもちろん「リアリティ・バイツ」があるから。容姿だけじゃなくて才能も覗える良質な作品に恵まれて彼の好調なキャリアが益々UPしていく。小品だが「真夜中の戦場」なんて地味だけど共演者も素晴らしくほんとにいいエージェントに巡り逢えたとしか思えない作品の数々。
で、決定的なのが「恋人までの距離」。この作品に出会えたのは彼の俳優人生の中でも運命だね。
90年代後半は大作に続々出演。すっかり“スター”だが、私が彼の作品としても演技としても一番だと思っているのが「ガタカ」。実はこれで一番印象に残っているのはジュード・ロウの方で彼の輝かしさに隠れてしまいそうではあるがこれはしょうがない。かなり複雑なキャラクターを演じたホークは賞賛に値する。これは演技力のない俳優だったらジュードだけが目立ってあそこまで面白くなかった可能性大。あそこまで堪えたのは絶対にホークならではだと思う。
2000年初頭、自分の企画や監督などもするようになってきたがこれはじつはあまり私の好みに合わなかった。容姿も30代突入後はちょっとおやじ臭くなってきた感じがあっていつ見てもいまいちの感が拭えなかったのだけど、ここ最近になってまた変化が。
「トレーニング・デイ」で新人の刑事役でデンゼル・ワシントンと渡り合い清潔で正義感を貫く姿勢を見せた演技が光っていた。今までのじじむささは何だったのか?と思うような好演。これは彼の持ち味ではないのか?やっとそこのところに気がついたのだろうか?
決して高潔な人物だけをやってろとは言わないが、基本的に汚れていても精神面は失われていない人物を演じるのがかなり得意なのではないかと思われる。そこにきて自分も脚本に参加した企画「恋人までの距離」の続編「ビフォア・サンセット」が大評判。小奇麗に成長した30代半ばの彼はかなり良い。
最近の「ロード・オブ・ウォー」そして今回の「アサルト13」も同系の良心を失っていない男で作品の中のキャラクターが彼によってとても活かされているのがわかる。
「アサルト13」はその最たる魅力爆発。決して欠点のない人物ではなくトラウマを抱えたキャラクターだが非常に魅力的なので、彼の演技としても作品としても文句なしの1本。非常に面白かった!
ここにきてまた良質の作品との巡り合わせが良いように思えるホーク。頭の良い人で脚本を見る目も鋭いようだ。自分の企画ともうまくかみ合うような脚本を選んで、これからも40代、50代と自分の魅力を存分に発揮していってもらいたい。
初出:2006/2/19(日) 午前 0:07
アサルト13 要塞警察 ― 2006年04月05日 20時29分47秒

アサルト13 要塞警察 ASSAULT ON PRECINCT 13
2005 米 監督:ジャン・フランソワ・リシェ
出演:イーサン・ホーク ローレンス・フィッシュバーン ガブリエル・バーン マリア・ベロ ブライアン・デネヒー ジョン・レグイザモ ドレア・ド・マッテオ ジェフリー・アトキンズ マット・クレイヴン
大晦日の夜。猛吹雪のデトロイト郊外の13分署にフィッシュバーンが護送されてくる。この留置場に彼を含む犯罪者たちを拘置することになるが、彼を狙ってデトロイト市警上層部の汚職警官が襲撃してくる。13分署の警官ホークはフィッシュバーンらと協力して彼らに立ち向かう。
まったく期待していなかったアクション映画だがこれがめちゃめちゃ面白くて嬉しい驚き!脚本もアクションも映像もそしてキャラクターと役者たちの演技も大満足。
ジョン・カーペンターのオリジナルがあるようなのだが未見。ロスが舞台で相手はギャングなのだそうだ。猛吹雪の夜という今回のシチュエーションが非常に映像的に効果的のように思う。ただギャングが襲ってくるのではなく彼らの汚職の証人になるギャングもろとも13分署を始末してしまおうというストーリーも悪くない。裏切り者の存在がありその辺もサスペンスを盛り立てている。
とにかくホークがかっこいいったらない!今までに数多く彼の出演作は観てきているが巧いと思いこそすれこんなに惚れ惚れするほどかっこいいと思ったことはない。
ケバい姐御ふたりベロとマッテオも非常に効果的。殺伐とした状況の中に派手な女というのは何故にこうの似合うんだろう?
レグイザモも彼らしいキャラで魅せてくれる。もう少し見せ所があってもよかった気がするけどロン毛という珍しい姿が見られたから良しとするか。
地味だけどポイントの高い役者を揃えていてそれぞれのキャラクターの作りこみが巧い。
久しぶりに面白いアクション映画を観た気がする。前述のとおりいろんな点で満足できるのだけど、ただ少々バイオレンス度が高く登場人物が次々と倒れていくのはちょっと衝撃的だった。
初出:2006/3/11(土) 午後 2:57
2005 米 監督:ジャン・フランソワ・リシェ
出演:イーサン・ホーク ローレンス・フィッシュバーン ガブリエル・バーン マリア・ベロ ブライアン・デネヒー ジョン・レグイザモ ドレア・ド・マッテオ ジェフリー・アトキンズ マット・クレイヴン
大晦日の夜。猛吹雪のデトロイト郊外の13分署にフィッシュバーンが護送されてくる。この留置場に彼を含む犯罪者たちを拘置することになるが、彼を狙ってデトロイト市警上層部の汚職警官が襲撃してくる。13分署の警官ホークはフィッシュバーンらと協力して彼らに立ち向かう。
まったく期待していなかったアクション映画だがこれがめちゃめちゃ面白くて嬉しい驚き!脚本もアクションも映像もそしてキャラクターと役者たちの演技も大満足。
ジョン・カーペンターのオリジナルがあるようなのだが未見。ロスが舞台で相手はギャングなのだそうだ。猛吹雪の夜という今回のシチュエーションが非常に映像的に効果的のように思う。ただギャングが襲ってくるのではなく彼らの汚職の証人になるギャングもろとも13分署を始末してしまおうというストーリーも悪くない。裏切り者の存在がありその辺もサスペンスを盛り立てている。
とにかくホークがかっこいいったらない!今までに数多く彼の出演作は観てきているが巧いと思いこそすれこんなに惚れ惚れするほどかっこいいと思ったことはない。
ケバい姐御ふたりベロとマッテオも非常に効果的。殺伐とした状況の中に派手な女というのは何故にこうの似合うんだろう?
レグイザモも彼らしいキャラで魅せてくれる。もう少し見せ所があってもよかった気がするけどロン毛という珍しい姿が見られたから良しとするか。
地味だけどポイントの高い役者を揃えていてそれぞれのキャラクターの作りこみが巧い。
久しぶりに面白いアクション映画を観た気がする。前述のとおりいろんな点で満足できるのだけど、ただ少々バイオレンス度が高く登場人物が次々と倒れていくのはちょっと衝撃的だった。
初出:2006/3/11(土) 午後 2:57
ベルヴィル・ランデブー ― 2006年04月06日 21時27分42秒

ベルヴィル・ランデブー LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE
2002 仏・ベルギー・カナダ・英 監督:シルヴァン・ショメ
内気な孫を愛するおばあちゃんはいつも一緒。彼の“ツール・ド・フランス”出場のための猛練習も一緒だしトレーナーもする。晴れてレースに出場した彼は最後尾から3人目。これが災いしてギャングに連れ去られてしまう。彼が誘拐されたことを知ったおばあちゃんは愛犬を連れて単身彼を追って海を越え(!)、大都市ベルヴィルへやってくる。
アニメーションを取り上げるのは初めてかな。一昨年のアカデミー賞で長編アニメーション部門にノミネートされていて初めて知った。映像を一目見て“これは観たいかも”と思ったのだが、日本公開時は新宿でやってるのしか知らなくて、悩んでいてそのままになってしまっていた。今回、念願の鑑賞となったわけだが・・・やっぱり劇場で観るべきだった!
映像もさることながら観客の反応も楽しみたかった気がするー。
何だこれは?キャラクターや話のディティールが凄い!おかしい!ブラックさといい何だかいいぞ。笑いながらぞくぞくするっ。
ストーリーは単純そのものなんだけど、それぞれのキャラクターがインパクト大の絵的にも設定もとにかくもの凄い。
自転車に情熱をつぎ込んでいるもともとは内気な孫は顔も特徴的ならすっごい腿とふくらはぎ。
その孫を愛するおばあちゃんはどこに血の繋がりがあるのか?とも思える超二頭身。メカには強いらしいが音楽のセンスがあるのかないのか・・・?
孫のために飼うことになった愛犬ブルーノ。最初はあんなにちっちゃいのにでおっそろしくでぶでぶ犬。しかし彼の力無くして孫を救うことは不可能なのだ!おまけに彼にもちゃーんとディティールがある。
ベルヴィルの街でおばあちゃんを助けるステージミュージシャン(?)“Triplets”の3人のおばあさん。彼女たちがまた不思議におかしい。
孫を連れ去ったギャングの手下たちがまた変。なぜ四角?
ギャンブル場のメカニックの彼も笑える。ねずみ?
“Triplets”とおばあちゃんが演奏したレストランのオーナーは真っ直ぐ立ってられないのか?
おばあちゃんは孫のためなら何だってするのである。練習後の孫のクールダウンはまともに考えたらおそろしく痛そうだが彼はとても気持ち良さそう。また彼を追いかけてとてつもないボートで海も渡っちゃう!
“Triplets”の彼女たちのアパートでのシーンは抱腹絶倒ものだ。おばあちゃんが不思議に思うことの数々にもちゃんと理由があった。でも何よりも凄いのはカエルだよねぇ。
ほとんどネタバレに等しいのだけど、でもこの凄さは観てみないことには何も伝わらないと思う。
ノスタルジックな絵にもかかわらずおそろしくブラックで笑えるコメディ。
音楽も良いのだ。サントラ買っちゃおうかなー。
機会があったら是非!
初出:2006/3/12(日) 午後 6:37
既出コメント:
サントラ、買っちゃいましたよー。 Tripletsのガールズ(?)コーラスもよし、メランコリックなバラードよしで私も気に入りました。ホントにこの画は独創的だよね。あのカエルにはびつくり。 アニメというのを忘れてちと気分が悪くなりました(苦笑)。 「マグノリア」を越えるわ~。ところで、もうひとつの場所(movie treasure)とは 並行してやっているのでしょうか~?
2006/4/2(日) 午後 8:37 [ くりすてぃん ]
買おうと思うと見つからない。するとさらに欲しくなる・・・。絶対買ってやる!アニメだってばかにできないですよねー。この感覚はたまらなく好きですわ。・・・お引越しはもうちょっと!なかなか追いつかないんだものー。
2006/4/3(月) 午後 10:51 [ mekabucchi ]
2002 仏・ベルギー・カナダ・英 監督:シルヴァン・ショメ
内気な孫を愛するおばあちゃんはいつも一緒。彼の“ツール・ド・フランス”出場のための猛練習も一緒だしトレーナーもする。晴れてレースに出場した彼は最後尾から3人目。これが災いしてギャングに連れ去られてしまう。彼が誘拐されたことを知ったおばあちゃんは愛犬を連れて単身彼を追って海を越え(!)、大都市ベルヴィルへやってくる。
アニメーションを取り上げるのは初めてかな。一昨年のアカデミー賞で長編アニメーション部門にノミネートされていて初めて知った。映像を一目見て“これは観たいかも”と思ったのだが、日本公開時は新宿でやってるのしか知らなくて、悩んでいてそのままになってしまっていた。今回、念願の鑑賞となったわけだが・・・やっぱり劇場で観るべきだった!
映像もさることながら観客の反応も楽しみたかった気がするー。
何だこれは?キャラクターや話のディティールが凄い!おかしい!ブラックさといい何だかいいぞ。笑いながらぞくぞくするっ。
ストーリーは単純そのものなんだけど、それぞれのキャラクターがインパクト大の絵的にも設定もとにかくもの凄い。
自転車に情熱をつぎ込んでいるもともとは内気な孫は顔も特徴的ならすっごい腿とふくらはぎ。
その孫を愛するおばあちゃんはどこに血の繋がりがあるのか?とも思える超二頭身。メカには強いらしいが音楽のセンスがあるのかないのか・・・?
孫のために飼うことになった愛犬ブルーノ。最初はあんなにちっちゃいのにでおっそろしくでぶでぶ犬。しかし彼の力無くして孫を救うことは不可能なのだ!おまけに彼にもちゃーんとディティールがある。
ベルヴィルの街でおばあちゃんを助けるステージミュージシャン(?)“Triplets”の3人のおばあさん。彼女たちがまた不思議におかしい。
孫を連れ去ったギャングの手下たちがまた変。なぜ四角?
ギャンブル場のメカニックの彼も笑える。ねずみ?
“Triplets”とおばあちゃんが演奏したレストランのオーナーは真っ直ぐ立ってられないのか?
おばあちゃんは孫のためなら何だってするのである。練習後の孫のクールダウンはまともに考えたらおそろしく痛そうだが彼はとても気持ち良さそう。また彼を追いかけてとてつもないボートで海も渡っちゃう!
“Triplets”の彼女たちのアパートでのシーンは抱腹絶倒ものだ。おばあちゃんが不思議に思うことの数々にもちゃんと理由があった。でも何よりも凄いのはカエルだよねぇ。
ほとんどネタバレに等しいのだけど、でもこの凄さは観てみないことには何も伝わらないと思う。
ノスタルジックな絵にもかかわらずおそろしくブラックで笑えるコメディ。
音楽も良いのだ。サントラ買っちゃおうかなー。
機会があったら是非!
初出:2006/3/12(日) 午後 6:37
既出コメント:
サントラ、買っちゃいましたよー。 Tripletsのガールズ(?)コーラスもよし、メランコリックなバラードよしで私も気に入りました。ホントにこの画は独創的だよね。あのカエルにはびつくり。 アニメというのを忘れてちと気分が悪くなりました(苦笑)。 「マグノリア」を越えるわ~。ところで、もうひとつの場所(movie treasure)とは 並行してやっているのでしょうか~?
2006/4/2(日) 午後 8:37 [ くりすてぃん ]
買おうと思うと見つからない。するとさらに欲しくなる・・・。絶対買ってやる!アニメだってばかにできないですよねー。この感覚はたまらなく好きですわ。・・・お引越しはもうちょっと!なかなか追いつかないんだものー。
2006/4/3(月) 午後 10:51 [ mekabucchi ]
S.A.S. 英国特殊部隊 ― 2006年04月08日 13時05分19秒

画像元サイト:http://www.jamiedravensite.com/
S.A.S. 英国特殊部隊 ULTIMATE FORCE
2002~ 英 TVシリーズ:ITV1
ロス・ケンプ ジェイミー・ドレイヴン トニー・カラン ジェイミー・バンバー
英国製のドラマシリーズで現在リリースされているのはシーズン3まで。本国でも終わった様子はないので次シーズンもあるのかも。
“S.A.S.”とはイギリス陸軍特殊空挺部隊のことで“Special Air Service”の略。
私が“S.A.S.”を知ったのはショーン・ビーン主演の「ブラボー・ツー・ゼロ」。任務中の戦場にひとり取り残されたS.A.S.隊員のビーンが過酷な状況におかれる観ていて痛い映画だった。
イギリス陸軍の精鋭部隊である彼らの活躍を彼らの暮らしぶりや生き様を交えてよりヒューマニズムに作られている。私はミリタリー好きというわけではないのだけど戦闘シーンも迫力があり見応え十分ではないかと思われる。しかし、私が惹かれるのはやっぱり描かれるある1部隊の隊員たちのキャラクターが非常に魅力的だからに他ならない。見事にはまったっ。
シーズン3は未見のため、シーズン1,2についてに留まるが、一人の隊員が厳しい選抜テストを通過して入隊を果たすところから始まり、その後は隊員たちとの友情を築きつつ数々の命を賭けた任務にあたっていく。
最初のエピソードで入隊してきたその隊員(ジェイミー・ドレイヴン)は、家庭に問題を抱えていて性格的に不器用なところが非常に人間臭い。さらに隊員としての資質は超一流といった主人公的要素のあるキャラクター。
彼らのチームリーダー(ロス・ケンプ)は、見た目はスキンヘッドでごつくて人当たりが良くない。仕事に関しては容赦なく厳しいが、誰もが一目置いており人望が厚い。彼はこと隊員に向ける信頼と責任感が誰よりも強く、実は一番人情味があるのは彼かもしれない。笑った時は結構かわいいかも。
リーダーの片腕的存在のベテラン隊員(トニー・カラン)はシーズン1では任務における優秀さを発揮させているに留まっているが、彼の見所は終盤にきっかけがありシーズン2になってから!隊員の中で唯一妻の存在が表面に出てくるキャラでその辺もシーズン2のツボ。
本部で指令を出す役目が多い彼らの上司(ジェイミー・バンバー)は年齢もキャリアもリーダーより格段下だがおそらく彼は幹部候補生。見た目にもお坊ちゃまタイプでS.A.S.には見えないかも。が、彼の役は回を追って重要になるのだが・・・。
他にもドレイヴンと同期で入ってきたもう一人の隊員や唯一の女性隊員でしかも幹部。など注目に値するキャラはごろごろしている。シーズンごとにレギュラーの出入りもあり、なじみのキャラに深みが増してきたりして私としてはシーズン2がかなり気に入った。
ではシーズン3はと期待したいところだが、ドレイヴンが降板というので残念!あとはリーダーのケンプに期待しますかー。
初出:2006/3/20(月) 午後 10:20
S.A.S. 英国特殊部隊 ULTIMATE FORCE
2002~ 英 TVシリーズ:ITV1
ロス・ケンプ ジェイミー・ドレイヴン トニー・カラン ジェイミー・バンバー
英国製のドラマシリーズで現在リリースされているのはシーズン3まで。本国でも終わった様子はないので次シーズンもあるのかも。
“S.A.S.”とはイギリス陸軍特殊空挺部隊のことで“Special Air Service”の略。
私が“S.A.S.”を知ったのはショーン・ビーン主演の「ブラボー・ツー・ゼロ」。任務中の戦場にひとり取り残されたS.A.S.隊員のビーンが過酷な状況におかれる観ていて痛い映画だった。
イギリス陸軍の精鋭部隊である彼らの活躍を彼らの暮らしぶりや生き様を交えてよりヒューマニズムに作られている。私はミリタリー好きというわけではないのだけど戦闘シーンも迫力があり見応え十分ではないかと思われる。しかし、私が惹かれるのはやっぱり描かれるある1部隊の隊員たちのキャラクターが非常に魅力的だからに他ならない。見事にはまったっ。
シーズン3は未見のため、シーズン1,2についてに留まるが、一人の隊員が厳しい選抜テストを通過して入隊を果たすところから始まり、その後は隊員たちとの友情を築きつつ数々の命を賭けた任務にあたっていく。
最初のエピソードで入隊してきたその隊員(ジェイミー・ドレイヴン)は、家庭に問題を抱えていて性格的に不器用なところが非常に人間臭い。さらに隊員としての資質は超一流といった主人公的要素のあるキャラクター。
彼らのチームリーダー(ロス・ケンプ)は、見た目はスキンヘッドでごつくて人当たりが良くない。仕事に関しては容赦なく厳しいが、誰もが一目置いており人望が厚い。彼はこと隊員に向ける信頼と責任感が誰よりも強く、実は一番人情味があるのは彼かもしれない。笑った時は結構かわいいかも。
リーダーの片腕的存在のベテラン隊員(トニー・カラン)はシーズン1では任務における優秀さを発揮させているに留まっているが、彼の見所は終盤にきっかけがありシーズン2になってから!隊員の中で唯一妻の存在が表面に出てくるキャラでその辺もシーズン2のツボ。
本部で指令を出す役目が多い彼らの上司(ジェイミー・バンバー)は年齢もキャリアもリーダーより格段下だがおそらく彼は幹部候補生。見た目にもお坊ちゃまタイプでS.A.S.には見えないかも。が、彼の役は回を追って重要になるのだが・・・。
他にもドレイヴンと同期で入ってきたもう一人の隊員や唯一の女性隊員でしかも幹部。など注目に値するキャラはごろごろしている。シーズンごとにレギュラーの出入りもあり、なじみのキャラに深みが増してきたりして私としてはシーズン2がかなり気に入った。
ではシーズン3はと期待したいところだが、ドレイヴンが降板というので残念!あとはリーダーのケンプに期待しますかー。
初出:2006/3/20(月) 午後 10:20
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