ニコライ・コスター・ワルドウ2006年07月18日 18時45分07秒

ファイヤーウォール(2006)
NIKOLAJ COSTER WALDAU   1970/7/27 デンマーク

「ウィンブルドン」で美形のポール・ベタニーよりも注目してしまった彼。ベタニーいわく「Too good-looking to live!」とか「He's just such a lovely man to be around.(一緒にいてとにかく楽しい奴)」とかべた褒め。とってもいい共演者だったらしく「ファイヤーウォール」では「ウィンブルドン」の監督もろとも一緒の仕事が続く。人柄的には「ブラックホーク・ダウン」で共演したユアン・マクレガーとは「NIGHTWATCH」のオリジナルとリメイクで同じ役柄を演じた縁で仲良くテニスに興じたらしく、大勢の共演者の若手俳優たちとの現場は想像するだに楽しかったに違いない。

これまた欧米ライトコンプレクション系のブロンド美形。さらに北欧系の白い巨漢ぶりが「ウィンブルドン」のプロテニスプレイヤーという役に見事にマッチ。友情に厚い男で優しい笑顔がきらりん♪惚れろって絶対に言ってるって。
ところが、こんなさわやかな役は彼にとって異例中の異例だったらしい。

本国では一線級で活躍する俳優の一人でマッツ・ミケルセンとの共演作もあったりする。日本語で観られるものはほとんどないがチンピラや犯罪者の役が多いようで。笑うとあんなに爽やかなのにひとたび睨みを効かせるとこれが眼光鋭くて図体がでかいだけに(189cm!)迫力十分。「フォーリン・フィールズ」の彼はまるで別人!

自信があるのか胸板の厚い逞しい身体はあちこちでご披露済み。(笑)
「ファイヤーウォール」「ブラックホーク・ダウン」など戦う男の姿ならば脱がなくてもその見事さは判る。しかし彼の場合、別にここで脱がなくても・・・といいたくなるくらい作品中ではよく脱いでいる。その比はユアン・マクレガー並。「ウィンブルドン」のベタニーとのサウナシーンなんて必要ある?ファンサービスとしか思えん。「ベント」はそういうシーンなのでありかもしれないがそれにしても大胆だ。「ロック、ストック&フォー・ストールン・フーヴス」においてはストリーキング状態。シリアスでもコメディでもなんでも来いってか。

いろいろ作品を挙げたが本国から英国に進出、そしてハリウッドへ。先にも挙げたが本国での「モルグ」が「ナイトウォッチ」にリメイクされるなど国際的にも認知度が上がってきつつあるのではないだろうか。
「ベント」「エニグマ」「ロック、ストック・・・」などの英国作品を経てハリウッドで「ブラックホーク・ダウン」「キングダム・オブ・ヘヴン」の端役などと出演作品はますます広がりを見せる。

私が好きなのは「ロック、ストック・・・」の変な奴を楽しそうに演じていたあのコメディ感覚。それとやっぱり笑顔が素敵な「ウィンブルドン」。彼のロマンチックロールなんてないのかなあ~。と常々思っていたのだがとうとうお目見え!

新作(といっても製作は2002年)の「ブラウン夫人のひめごと」。フランス映画でこの夏"官能のジュテーム・ロードショー"なんて鳴り物入りの宣伝で公開中。
アニエス・ジャウィ演じる未亡人の一夜限りの恋のお話でそのお相手がワルドウ。濃厚なラブシーンを惜しげもなく自慢の身体でご披露。(笑)でも作品的にはそんなに官能をうたうほどでもなく原作のある文芸作品として格調高めの仕上がり。クラシカルな装いも似合う美しいワルドウを見ることができた。

この調子ならどんどん新作のオファーも続くのではないだろうか。本国での活動もあるようなのでミニシアター系で買い付けていただければいろんな彼が観られるのだけどどうだろう?マッツとの共演作なんて入ってこないものかなあ~。