マーク・ダカスコス2006年09月09日 07時31分36秒

ジェヴォーダンの獣(2001)
MARK DACASCOS  1964/2/26 USA

なんだってまたこの人なのか?新作を観る側らB級映画好きなもので、CSでそれこそビデオスルー間違いなしのTVMなんてやってたりすると思わず観ちゃうんだなー。ダカスコスはこの手のアクション映画でよく見かける人。
欧米ライトコンプレクション系の青い目にブロンドに目が無い私がハワイ出身のオリエンタル系のダカスコスに注目するのはかなり珍しいことだと我ながら思う。なんでだ?多分、彼の力強い目に惹かれるのだと思う。父親からスペイン、中国、フィリピン、母親からアイルランド、日本人の血を引いたという彼の黒い瞳は精悍なマスクの中でで常にきらきらしている。きりりとしていても魅力あるし、笑うとこれがまた優しいんだなー。
基本的にあまり笑わない硬派なイメージだけど、ちょっとコメディがはいるとこれはこれでお茶目でかわいかったりする。

両親がマーシャル・アーツのチャンピオンだったというだけあって彼はカンフーに少林寺拳法、空手、ボクシング、剣道、カポエラまでこなすとか。このルックスでこれだけできればB級アクション映画界御用達にもなるってもの。

意識したのはここ数年だがキャリアは85年からスタートしてるので気がついてないだけでもっと目にしているかもしれないが、印象に残ったのは「クロウ2」から。ブランドン・リーの「クロウ」の続編として作られたTV版。オリエンタル系のルックスがあのメイクをほどこされてなかなかはまっていたように思う。
勝手にシリーズのような邦題にされているエアパニックものの「エアポート2004」、殺人鬼に狙われるヒロインを守るために闘う「リーサル・トリガー」などばりばりアクションを見せてくれている。

ちらりと大作でもお目にかかることもある。アクションができるアジア系ということでチャイニーズマフィアなんて適役!ジェット・リーの「ブラック・ダイヤモンド」では彼と闘っていたが、めちゃめちゃかっこいい格闘シーンだった。

このオリエンタル系のルックスは印象的なキャラクターにキャスティングされることがある。「ジェヴヴォーダンの獣」なんてその最たるものだろう。まさかフランス映画にかりだされるとはね。(彼の役は英語だったかな?)
主人公のサミュエル・ル・ビアンのネイティブ・アメリカンの相棒はなかなか哀愁漂うキャラクターでストーリーの上でもかなりポイントの高い役で非常に魅力的だった。彼独特の存在感が活きた役だったと思う。

これからもB級作品が山のようにオファーされていくんだろうが、たまに「ジェヴォーダンの獣」のような印象的な役で見られるといいなーと思う。