イエスマン ― 2009年03月22日 04時04分59秒

イエスマン YES MAN
2008 米 監督:ペイトン・リード
ジム・キャリー、ズーイー・デシャネル、テレンス・スタンプ、ブラッドリー・クーパー、ジョン・マイケル・ヒギンズ、サーシャ・アレクザンダー、フィオヌラ・フラナガン、ルイス・ガズマン
離婚して何事にもやる気が無く引き篭もりがちなカール。友人の誘いにも応えはいつも「NO」。そんな彼がなりゆきで参加したセミナー。意味のある人生のためには何事も「YES」で応えること。とりあえず始めてみた「YES」からひとつまたひとつ物事が好転し始める。
昨日から体調が悪くて感情もネガティブ方向へ一直線だった。
そんなときに観るにはなかなかよろしい映画であった。
Let's say yes !
ポジティブシンキングで行こう!
・・・ああ、単純。
「NO」と言わずに「YES」と言うことで運気も上向きになる。
「NO」ばかり言ってると事はいい方向には運ばない。
悪くないじゃないの~。
最初は半信半疑。
「イエスマン」は日本の俗語では、自分の意見を持たずなんでもはいはい言ってる人的な意味で、その言葉の印象はあまり良くない。コメディではあるんだろうがヒューマンドラマ的な部分もあるだろうし、ジム・キャリーのやりすぎ演技が鼻につくこともありえるし、もしやネガティブシンキングを増幅させるかも・・・とも思っていたのですが。
いやいや、ところがっ!
まず始まるなり流れてきたのが懐かしいジャーニーの"Separate Ways"!
なんだなんだっ?
掴みはOKである(笑)。
ストーリーもジム・キャリーの演技もやり過ぎず、ほど良くコメディ、ほど良くヒューマン。
さほど説教臭くもなく、抵抗なく楽しく観られて、ポジティブシンキングっ♪
傾向としては「ライアー ライアー」に似ているが、今回の方がgoodである。
ジムのルックスが年齢を感じさせないさっぱりした若々しさでまだまだ健在。
ジムとズーイー・デシャネルの相性も良く、この組合せは楽しい。
テレンス・スタンプがまたポイントで、今日もう1本「ワルキューレ」を先に観てるんだけど、あっちはヒトラー暗殺に関わる大真面目なキャラクターで片やこっちは怪しい自己啓発セミナーの主宰者。この派手な違いがさらに可笑しくて、私には大うけ。
話は戻るが、ジャーニーの"Separate Ways"。
ググっていたら、あるブログで『コメディとは思えない歌から始まって面喰ったが、つまり"YES"というか"NO"というかが人生の分かれ道という意味で"Separate Ways"なのかと・・・』。ああ、なるほど!巧い楽曲の使い方に唸ってしまった。
他にも笑いどころはいくつもあって非常に楽しめた。
ネガティブな気分の時にこの映画を観たら、ケラケラ笑いながら幾分楽になれるきっかけをもらえるかもしれないよ?
私みたいに単純ならね。
2008 米 監督:ペイトン・リード
ジム・キャリー、ズーイー・デシャネル、テレンス・スタンプ、ブラッドリー・クーパー、ジョン・マイケル・ヒギンズ、サーシャ・アレクザンダー、フィオヌラ・フラナガン、ルイス・ガズマン
離婚して何事にもやる気が無く引き篭もりがちなカール。友人の誘いにも応えはいつも「NO」。そんな彼がなりゆきで参加したセミナー。意味のある人生のためには何事も「YES」で応えること。とりあえず始めてみた「YES」からひとつまたひとつ物事が好転し始める。
昨日から体調が悪くて感情もネガティブ方向へ一直線だった。
そんなときに観るにはなかなかよろしい映画であった。
Let's say yes !
ポジティブシンキングで行こう!
・・・ああ、単純。
「NO」と言わずに「YES」と言うことで運気も上向きになる。
「NO」ばかり言ってると事はいい方向には運ばない。
悪くないじゃないの~。
最初は半信半疑。
「イエスマン」は日本の俗語では、自分の意見を持たずなんでもはいはい言ってる人的な意味で、その言葉の印象はあまり良くない。コメディではあるんだろうがヒューマンドラマ的な部分もあるだろうし、ジム・キャリーのやりすぎ演技が鼻につくこともありえるし、もしやネガティブシンキングを増幅させるかも・・・とも思っていたのですが。
いやいや、ところがっ!
まず始まるなり流れてきたのが懐かしいジャーニーの"Separate Ways"!
なんだなんだっ?
掴みはOKである(笑)。
ストーリーもジム・キャリーの演技もやり過ぎず、ほど良くコメディ、ほど良くヒューマン。
さほど説教臭くもなく、抵抗なく楽しく観られて、ポジティブシンキングっ♪
傾向としては「ライアー ライアー」に似ているが、今回の方がgoodである。
ジムのルックスが年齢を感じさせないさっぱりした若々しさでまだまだ健在。
ジムとズーイー・デシャネルの相性も良く、この組合せは楽しい。
テレンス・スタンプがまたポイントで、今日もう1本「ワルキューレ」を先に観てるんだけど、あっちはヒトラー暗殺に関わる大真面目なキャラクターで片やこっちは怪しい自己啓発セミナーの主宰者。この派手な違いがさらに可笑しくて、私には大うけ。
話は戻るが、ジャーニーの"Separate Ways"。
ググっていたら、あるブログで『コメディとは思えない歌から始まって面喰ったが、つまり"YES"というか"NO"というかが人生の分かれ道という意味で"Separate Ways"なのかと・・・』。ああ、なるほど!巧い楽曲の使い方に唸ってしまった。
他にも笑いどころはいくつもあって非常に楽しめた。
ネガティブな気分の時にこの映画を観たら、ケラケラ笑いながら幾分楽になれるきっかけをもらえるかもしれないよ?
私みたいに単純ならね。
007/慰めの報酬 ― 2009年02月01日 23時50分32秒

007/慰めの報酬 QUANTUM OF SOLACE
2008 英 監督:マーク・フォースター
ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、ジャンカルロ・ジャンニーニ、ジェフリー・ライト
ヴェスパーを操っていたミスター・ホワイトを確保して護送中に襲われながらもMの元へ辿りついいたボンド。尋問を始めたのも束の間、味方の裏切りで事態は急変。ミスター・ホワイトがほのめかした組織の手がかりを追ってボンドは復讐を胸のうちに秘めて次の任務に就く。
さて先に言っておくと、「カジノ・ロワイヤル」よりはるかに好きです。まぁ、私の場合、前作のヴェスパー・リンド=エヴァ・グリーンが好きじゃないのが大きいんですけどね。エヴァ・グリーンはもともと好きじゃなかったんだけど、007としてもヴェスパーの存在が好きじゃないのがとにかく大きいんだと思う。私はボンドにとって結婚するほどの大きな存在だった女は「女王陛下の007」のテレサで十分だったと思っているんです。私の勝手なんですが、配役が変わろうと、007はシリーズでひとつながりだと思って観ているので、ボンドには今更、初めて愛した女だなんて設定のストーリーは望んでいなかったのですよねぇ。だから、ダニエル・クレイグのボンドは大歓迎だし、「カジノ・ロワイヤル」も映画としては悪くないと思うんだけど・・・なんだけど、ストーリーは大嫌いだったりするんです。
で、その続編的な今回の「慰めの報酬」。一部には失笑をかっているこの邦題。"QUANTUM OF SOLACE"を直訳すると『慰めの分け前』。「慰めの報酬」もそんなに変わらないと思うけど、なんかおセンチな感じがするから?私的には特に感じるところはない。
まず第一に、今回のボンドガールっちゅうか(笑)、ヒロインのカミーユ=オルガ・キュリレンコがGOOD。前作のヴェスパー・リンド=エヴァ・グリーンが大嫌いなのでこの差は大きい(笑)。ボンドとラブラブにならないところが益々宜しい♪
敵役のマチュー・アマルリックも爬虫類的な不気味さが出ていてよろしいんではないかと。ボンド映画の敵役の情けない死に様は意外とお約束。前作のル・シッフル=マッツ・ミケルセンはあまりにもあまり過ぎな気もしたんだけど(笑)・・・今回はなんだか納得できるのはなぜだろう?マチューがもともと情けなさげな線の細いタイプだからかなぁ。
ストーリーは続編的な作りで、ボンドが復讐と任務の間で葛藤する・・・らしい(笑)。で、同じ境遇のカミーユとの共鳴?により行動を共にするボンド。これが芯にあってあとはアクションとボンドのディティールを詰め込めばボンド映画は完成する。
オープニングは正直言って好きじゃない。何がって今回の主題歌がまず嫌い。画的には非常にボンドらしいかもしれないんだけど、ここは「カジノ・ロワイヤル」のトランプをモチーフにしたあのオープニングの方が断然好き。
冒頭のカーチェイスですが、アルファロメオの鉄兜面が3台でアストン・マーチンを追うだけで大満足なんですけど~。続くシエナでの追跡アクションは予告でも使用され、前作の高所アクションシーンに対抗すべく用意されたんだろうなと思われる。ま、よろしいんでは?
シエナに始まり、ハイチ、ブレゲンツ、ボリビアと舞台は上々。
ストーリーは先に述べたようにカミーユと共鳴しながらボンド自身の葛藤を中心とした流れでまあこんなものでしょう。
ラスト、ロシアでヴェスパーに一応、心の決着をつけたと思われる雰囲気を漂わせて、ドミニク・グリーン=マチューの陰謀は阻止しつつ組織の謎ははっきり解明されないまま・・・“James Bond will return”。
ふっ。素直に次作が楽しみである。
2008 英 監督:マーク・フォースター
ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、ジャンカルロ・ジャンニーニ、ジェフリー・ライト
ヴェスパーを操っていたミスター・ホワイトを確保して護送中に襲われながらもMの元へ辿りついいたボンド。尋問を始めたのも束の間、味方の裏切りで事態は急変。ミスター・ホワイトがほのめかした組織の手がかりを追ってボンドは復讐を胸のうちに秘めて次の任務に就く。
さて先に言っておくと、「カジノ・ロワイヤル」よりはるかに好きです。まぁ、私の場合、前作のヴェスパー・リンド=エヴァ・グリーンが好きじゃないのが大きいんですけどね。エヴァ・グリーンはもともと好きじゃなかったんだけど、007としてもヴェスパーの存在が好きじゃないのがとにかく大きいんだと思う。私はボンドにとって結婚するほどの大きな存在だった女は「女王陛下の007」のテレサで十分だったと思っているんです。私の勝手なんですが、配役が変わろうと、007はシリーズでひとつながりだと思って観ているので、ボンドには今更、初めて愛した女だなんて設定のストーリーは望んでいなかったのですよねぇ。だから、ダニエル・クレイグのボンドは大歓迎だし、「カジノ・ロワイヤル」も映画としては悪くないと思うんだけど・・・なんだけど、ストーリーは大嫌いだったりするんです。
で、その続編的な今回の「慰めの報酬」。一部には失笑をかっているこの邦題。"QUANTUM OF SOLACE"を直訳すると『慰めの分け前』。「慰めの報酬」もそんなに変わらないと思うけど、なんかおセンチな感じがするから?私的には特に感じるところはない。
まず第一に、今回のボンドガールっちゅうか(笑)、ヒロインのカミーユ=オルガ・キュリレンコがGOOD。前作のヴェスパー・リンド=エヴァ・グリーンが大嫌いなのでこの差は大きい(笑)。ボンドとラブラブにならないところが益々宜しい♪
敵役のマチュー・アマルリックも爬虫類的な不気味さが出ていてよろしいんではないかと。ボンド映画の敵役の情けない死に様は意外とお約束。前作のル・シッフル=マッツ・ミケルセンはあまりにもあまり過ぎな気もしたんだけど(笑)・・・今回はなんだか納得できるのはなぜだろう?マチューがもともと情けなさげな線の細いタイプだからかなぁ。
ストーリーは続編的な作りで、ボンドが復讐と任務の間で葛藤する・・・らしい(笑)。で、同じ境遇のカミーユとの共鳴?により行動を共にするボンド。これが芯にあってあとはアクションとボンドのディティールを詰め込めばボンド映画は完成する。
オープニングは正直言って好きじゃない。何がって今回の主題歌がまず嫌い。画的には非常にボンドらしいかもしれないんだけど、ここは「カジノ・ロワイヤル」のトランプをモチーフにしたあのオープニングの方が断然好き。
冒頭のカーチェイスですが、アルファロメオの鉄兜面が3台でアストン・マーチンを追うだけで大満足なんですけど~。続くシエナでの追跡アクションは予告でも使用され、前作の高所アクションシーンに対抗すべく用意されたんだろうなと思われる。ま、よろしいんでは?
シエナに始まり、ハイチ、ブレゲンツ、ボリビアと舞台は上々。
ストーリーは先に述べたようにカミーユと共鳴しながらボンド自身の葛藤を中心とした流れでまあこんなものでしょう。
ラスト、ロシアでヴェスパーに一応、心の決着をつけたと思われる雰囲気を漂わせて、ドミニク・グリーン=マチューの陰謀は阻止しつつ組織の謎ははっきり解明されないまま・・・“James Bond will return”。
ふっ。素直に次作が楽しみである。
レールズ&タイズ ― 2009年01月12日 13時53分47秒

画像元ページ:www.cinema-france.com/.../news4649_rails-ties-en-photos.html
レールズ&タイズ RAILS & TIES
2007 米 監督:アリソン・イーストウッド
ケヴィン・ベーコン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、マイルス・ヘイザー、マリン・ヒンクル、ローラ・セロン、マーゴ・マーティンデイル
ガンで余命幾許もない妻のある鉄道運転士。彼の運転時、線路に無理心中を図ろうとした車が立ち往生。カーブの先にあった踏み切りに車両を見つけた彼は脱線の可能性を判断し、緊急停止措置を行わずできる限り減速して車に突っ込む。母親は死亡、同乗していた息子は辛くも逃げのびた。数日後、里子に出された少年は里親の家を出て子のいない運転士と妻の家にやってきて怒りをぶちまける。
最初に断っておきますが、私はケヴィン・ベーコンが大好きです。数々好きな俳優がいますが彼が最高に好きです。なのでケヴィン贔屓のレビューになってしまうと思われますので、参考にできないと判断される方はここまで。
命が消えるとともにふたりの関係も微妙になりかけていた夫婦の元に飛び込んできた、事故被害者の息子の少年。妻の願いで、捜索願の出ている少年を匿うことになり始まった束の間の擬似親子生活は彼らの心に変化をもたらしていく。
監督がアリソン・イーストウッド、共演がマーシャ・ゲイ・ハーデン・・・必然、思い出されるのがクリント・イーストウッド監督作の「ミスティック・リバー」。製作は当然クリント主宰の製作会社。七光りと手前味噌な感じは否めないがそこは好みの問題。
ケヴィンの長編監督デビュー作も子供が中心の「バイバイ、ママ」。彼の出演作品に数あるひとつのタイプ。「ウィズ・ユー」「woodsman」「マイ・ドッグ・スキップ」「コール」「バルト」・・・。基本、彼の参加したい作品の一種の傾向が見える昨今。ちょっと鼻白むと言われれば否定できないのだけど、映画人として彼の作りたい映画に対する真面目な姿勢が伺える。
作品として、子役を使った泣きの映画とひと括りにしてしまうはちょっと惜しい。家族を失いつつある男の立場、自分の残された人生を生きようとする妻の立場、家族を失ってしまった少年の立場。どれをとっても求めているものを着実に描いた、一人一人の人間の内面に迫るヒューマンドラマだったと思う。
ファミリー映画には違わないが、子供を一人の人間として捉えた家族の関係、家族の中の各自身の位置づけ等のポイントとした脚本を読み込んで制作に参加しているようだ。正直言えば、彼の実力からすればこの範囲に留まって欲しくはない。一番やりたいことではないとしても自分の嗜好に固執せずに映画ファンの求めるケヴィン・ベーコンの魅力たるやを見せ続けて欲しいと思う。
だけれどもはっきりとした目的をもった映画人としての信念があるから、今の彼があるのかもしれないなとも。
レールズ&タイズ RAILS & TIES
2007 米 監督:アリソン・イーストウッド
ケヴィン・ベーコン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、マイルス・ヘイザー、マリン・ヒンクル、ローラ・セロン、マーゴ・マーティンデイル
ガンで余命幾許もない妻のある鉄道運転士。彼の運転時、線路に無理心中を図ろうとした車が立ち往生。カーブの先にあった踏み切りに車両を見つけた彼は脱線の可能性を判断し、緊急停止措置を行わずできる限り減速して車に突っ込む。母親は死亡、同乗していた息子は辛くも逃げのびた。数日後、里子に出された少年は里親の家を出て子のいない運転士と妻の家にやってきて怒りをぶちまける。
最初に断っておきますが、私はケヴィン・ベーコンが大好きです。数々好きな俳優がいますが彼が最高に好きです。なのでケヴィン贔屓のレビューになってしまうと思われますので、参考にできないと判断される方はここまで。
命が消えるとともにふたりの関係も微妙になりかけていた夫婦の元に飛び込んできた、事故被害者の息子の少年。妻の願いで、捜索願の出ている少年を匿うことになり始まった束の間の擬似親子生活は彼らの心に変化をもたらしていく。
監督がアリソン・イーストウッド、共演がマーシャ・ゲイ・ハーデン・・・必然、思い出されるのがクリント・イーストウッド監督作の「ミスティック・リバー」。製作は当然クリント主宰の製作会社。七光りと手前味噌な感じは否めないがそこは好みの問題。
ケヴィンの長編監督デビュー作も子供が中心の「バイバイ、ママ」。彼の出演作品に数あるひとつのタイプ。「ウィズ・ユー」「woodsman」「マイ・ドッグ・スキップ」「コール」「バルト」・・・。基本、彼の参加したい作品の一種の傾向が見える昨今。ちょっと鼻白むと言われれば否定できないのだけど、映画人として彼の作りたい映画に対する真面目な姿勢が伺える。
作品として、子役を使った泣きの映画とひと括りにしてしまうはちょっと惜しい。家族を失いつつある男の立場、自分の残された人生を生きようとする妻の立場、家族を失ってしまった少年の立場。どれをとっても求めているものを着実に描いた、一人一人の人間の内面に迫るヒューマンドラマだったと思う。
ファミリー映画には違わないが、子供を一人の人間として捉えた家族の関係、家族の中の各自身の位置づけ等のポイントとした脚本を読み込んで制作に参加しているようだ。正直言えば、彼の実力からすればこの範囲に留まって欲しくはない。一番やりたいことではないとしても自分の嗜好に固執せずに映画ファンの求めるケヴィン・ベーコンの魅力たるやを見せ続けて欲しいと思う。
だけれどもはっきりとした目的をもった映画人としての信念があるから、今の彼があるのかもしれないなとも。
PARIS パリ ― 2009年01月03日 00時40分58秒

PARIS パリ PARIS
2008 仏 監督:セドリック・クラピッシュ
ロマン・デュリス、ジュリエット・ビノシュ、ファブリス・ルキーニ、アルベール・デュポンテル、フランソワ・クリュゼ、カリン・ヴィアール、メラニー・ロラン、ジル・レルーシュ、ジネディーヌ・スアレム
ダンサーのデュリスは重い心臓病で移植が必要だと診断される。手術を待つ日々を彼は姉のビノシュの世話になることにし、ベルヴィルのアパルトマンの窓からパリの街を人々の暮らしを眺める。
クラピッシュ作品の中でもヒューマンドラマ的な群像劇。「スパニッシュ・アパートメント」「ロシアン・ドールズ」の青春系が勿論好きだが、このタイプも好き。パリの街に生きる登場人物たちを描くクラピッシュ監督の視線がおかしくも優しい。そして、最後はちょっと不安を感じつつフェイドアウト的に終わる。
ロマン・デュリスだが、先に挙げた2作では大人になりきれない、しょうがないなぁ~と言いたくなるような男の子っぽい男だったが、今度の彼はちょっと事情が違う。なんだかとてもいい。ロマン・デュリスとクラピッシュ監督のいい関係が伺えるようでなんだか嬉しい。
あまり得意じゃないジュリエット・ビノシュも今回は嫌味がなく時に可愛いと思える瞬間もあった。
「親密すぎるうちあけ話」で知ったファブリス・ルキーニの軽妙さが良い。クラピッシュ監督作は「百貨店大百科」でもそうだったが人間臭さが滲み出ている感じ。ルコント作品とこんなにも違うのね。
そしてもっとも注目したのはアルベール・デュポンテル。最近観た「地上5センチの恋心」でも楽しい役だった。今回はちょっと複雑だけど基本的に優しい男。デュポンテルは「ロング・エンゲージメント」はまったく憶えてないが、「アレックス」は記憶にある。魅力あるフランス中年俳優にまたまたハマりそうだ。
こんな魅力的な俳優たちが集まったクラピッシュの群像劇。楽しくないわけがない。
歴史があって誇り高く美しく、世界中から人々を引き付けてやまない街、パリ。
だけど「人々は不満だらけで、文句を言うのが好き」とデュリス演じる主人公は言う。
これもパリなのだね。いやむしろこれがパリなのか。
パリは憧れていたものの実際に行ってみたら、嫌な気分を味わったという人は多い。なぜだろう?答えがそこにあるかどうかはわからないけど、「永遠の街、パリの現在のポートレイト」を描きたかったというクラピッシュ。彼の視線は存分に感じられる。ちょっとパリジャンたちの内側に入ってパリを眺めた。そんな気分の映画だ。
2008 仏 監督:セドリック・クラピッシュ
ロマン・デュリス、ジュリエット・ビノシュ、ファブリス・ルキーニ、アルベール・デュポンテル、フランソワ・クリュゼ、カリン・ヴィアール、メラニー・ロラン、ジル・レルーシュ、ジネディーヌ・スアレム
ダンサーのデュリスは重い心臓病で移植が必要だと診断される。手術を待つ日々を彼は姉のビノシュの世話になることにし、ベルヴィルのアパルトマンの窓からパリの街を人々の暮らしを眺める。
クラピッシュ作品の中でもヒューマンドラマ的な群像劇。「スパニッシュ・アパートメント」「ロシアン・ドールズ」の青春系が勿論好きだが、このタイプも好き。パリの街に生きる登場人物たちを描くクラピッシュ監督の視線がおかしくも優しい。そして、最後はちょっと不安を感じつつフェイドアウト的に終わる。
ロマン・デュリスだが、先に挙げた2作では大人になりきれない、しょうがないなぁ~と言いたくなるような男の子っぽい男だったが、今度の彼はちょっと事情が違う。なんだかとてもいい。ロマン・デュリスとクラピッシュ監督のいい関係が伺えるようでなんだか嬉しい。
あまり得意じゃないジュリエット・ビノシュも今回は嫌味がなく時に可愛いと思える瞬間もあった。
「親密すぎるうちあけ話」で知ったファブリス・ルキーニの軽妙さが良い。クラピッシュ監督作は「百貨店大百科」でもそうだったが人間臭さが滲み出ている感じ。ルコント作品とこんなにも違うのね。
そしてもっとも注目したのはアルベール・デュポンテル。最近観た「地上5センチの恋心」でも楽しい役だった。今回はちょっと複雑だけど基本的に優しい男。デュポンテルは「ロング・エンゲージメント」はまったく憶えてないが、「アレックス」は記憶にある。魅力あるフランス中年俳優にまたまたハマりそうだ。
こんな魅力的な俳優たちが集まったクラピッシュの群像劇。楽しくないわけがない。
歴史があって誇り高く美しく、世界中から人々を引き付けてやまない街、パリ。
だけど「人々は不満だらけで、文句を言うのが好き」とデュリス演じる主人公は言う。
これもパリなのだね。いやむしろこれがパリなのか。
パリは憧れていたものの実際に行ってみたら、嫌な気分を味わったという人は多い。なぜだろう?答えがそこにあるかどうかはわからないけど、「永遠の街、パリの現在のポートレイト」を描きたかったというクラピッシュ。彼の視線は存分に感じられる。ちょっとパリジャンたちの内側に入ってパリを眺めた。そんな気分の映画だ。
新たな恋の見つけ方 ― 2008年11月04日 21時58分02秒

新たな恋の見つけ方 SOMETHING NEW
2006 米 監督:サナ・ハムリー
サナ・レイサン サイモン・ベイカー アルフレ・ウッダード ドナルド・フェイソン ブレア・アンダーウッド タラジ・ヘンソン
黒人であるがために人の倍努力し、働くことで会計事務所のシニアマネージャーまでになったと自負するキャリアウーマンのネイサン。次は共同経営者という彼女だが色気も男っ気もない。見かねた友人がセットしたブラインドデートに現れた男は白人のベイカー。偶然にも再会した庭師だという彼にネイサンが自宅の庭を任せるうちに、二人の距離は近づいていく。
黒人と白人の恋愛。キャリアと恋。無個性と個性・・・。なんてテーマは正直言ってどうでもいい。めかぶの映画の観方をご存知の方なら先刻承知のことと思うが、当然ベイカーが好きで、レイサンは全然好みじゃない。したがってこの取り合わせに納得いかないので、評価は低い。
はずなのだ、普通は。
確かにラブストーリーとしてはよくある話で面白くもないのだが、惹かれてしまうポイントがひとつだけ。何がこんなに惹かれるのかって、やっぱりサイモン・ベイカーに他ならない。相手役が好きじゃないのもぶっ飛ぶくらいのいい男。
ルックスは私の好みといってもそんなに極端なハンサムではない。じゃあ何にそんなに惹かれるのか?
ベイカー演じる庭師のブライアン。彼のキャラクターが死ぬほどいい男なのだ。これはジェイク・ウェバー演じる「ミディアム」のジョーに匹敵するいい男だ。うぬー、理想かもー。
ヒロインに比べて彼の生い立ち、素性はあまり語られない。堅気の(?)ビジネスマンの時代に好きだった植物をオフィスに持ち込んだら数が増えていき、仕事よりそっちが本業になった。なんてジョークみたいな過去話しか出てこない。
白人だったことで相手にもされなかった彼女から仕事を与えられ、少しずつ歩み寄りを見せる彼女に絶妙のバランスで距離を縮めていく。でもそれは彼のテなのではなく、自然さが成せる技とでも言おうか。こんなに心地よく近づいてきてくれるなら、誘われてしまうさ。
ゆっくり、さらりとしたしなやかさで相手の色を変えていくような。といっても、彼の色じゃなくて彼女本来の色(魅力)を誘い出してくれるような。
彼は自然。感情は素直。強引じゃないけど引きはしない。
無理強いもしないけど・・・自分も無理はしない。
ここがいいのかも。
相手に難はあるものの、ベッドシーンも最近では当たりのキレイさというか、ちょっと・・・ざわっとする感じ(照)。
妙に色っぽいような、色っぽくないような~。
ま、興味があったら観てくれたまえ!
2006 米 監督:サナ・ハムリー
サナ・レイサン サイモン・ベイカー アルフレ・ウッダード ドナルド・フェイソン ブレア・アンダーウッド タラジ・ヘンソン
黒人であるがために人の倍努力し、働くことで会計事務所のシニアマネージャーまでになったと自負するキャリアウーマンのネイサン。次は共同経営者という彼女だが色気も男っ気もない。見かねた友人がセットしたブラインドデートに現れた男は白人のベイカー。偶然にも再会した庭師だという彼にネイサンが自宅の庭を任せるうちに、二人の距離は近づいていく。
黒人と白人の恋愛。キャリアと恋。無個性と個性・・・。なんてテーマは正直言ってどうでもいい。めかぶの映画の観方をご存知の方なら先刻承知のことと思うが、当然ベイカーが好きで、レイサンは全然好みじゃない。したがってこの取り合わせに納得いかないので、評価は低い。
はずなのだ、普通は。
確かにラブストーリーとしてはよくある話で面白くもないのだが、惹かれてしまうポイントがひとつだけ。何がこんなに惹かれるのかって、やっぱりサイモン・ベイカーに他ならない。相手役が好きじゃないのもぶっ飛ぶくらいのいい男。
ルックスは私の好みといってもそんなに極端なハンサムではない。じゃあ何にそんなに惹かれるのか?
ベイカー演じる庭師のブライアン。彼のキャラクターが死ぬほどいい男なのだ。これはジェイク・ウェバー演じる「ミディアム」のジョーに匹敵するいい男だ。うぬー、理想かもー。
ヒロインに比べて彼の生い立ち、素性はあまり語られない。堅気の(?)ビジネスマンの時代に好きだった植物をオフィスに持ち込んだら数が増えていき、仕事よりそっちが本業になった。なんてジョークみたいな過去話しか出てこない。
白人だったことで相手にもされなかった彼女から仕事を与えられ、少しずつ歩み寄りを見せる彼女に絶妙のバランスで距離を縮めていく。でもそれは彼のテなのではなく、自然さが成せる技とでも言おうか。こんなに心地よく近づいてきてくれるなら、誘われてしまうさ。
ゆっくり、さらりとしたしなやかさで相手の色を変えていくような。といっても、彼の色じゃなくて彼女本来の色(魅力)を誘い出してくれるような。
彼は自然。感情は素直。強引じゃないけど引きはしない。
無理強いもしないけど・・・自分も無理はしない。
ここがいいのかも。
相手に難はあるものの、ベッドシーンも最近では当たりのキレイさというか、ちょっと・・・ざわっとする感じ(照)。
妙に色っぽいような、色っぽくないような~。
ま、興味があったら観てくれたまえ!
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