ジョエル・エドガートン2006年09月03日 21時36分09秒

キンキーブーツ(2005)
(中央)JOEL EDGERTON  1974/6/23 オーストラリア

この夏公開の話題作「キンキーブーツ」に主演のエドガートン。英国現代社会コメディ作品は「フル・モンティ」「カレンダー・ガール」などいつも私の心をくすぐる大好きな映画だが、この新作にエドガートンが主演すると知った時からものすごく楽しみにしていた。
ジョエル・エドガートン。お世辞にもかっこいいとは言えないしハリウッドに進出中のオーストラリア人俳優の中でも最高に地味な俳優ではないだろうか。「キング・アーサー」や「スター・ウォーズ エピソード2」「スター・ウォーズ エピソード3」に出ていたのだが知ってる人はほとんどいないだろう。

この地味さが買われたのか「キンキーブーツ」で田舎の靴工場の悩める後継者役の彼は最高だ。風貌は地味で最高にどん臭く見るからにおどおどしていて優柔不断。しかし誠実で心優しい好青年の彼は倒産寸前の工場と従業員を守るべく立ち上がっていく。最初から最後までもっさりした雰囲気はそのままなのに悩みながらもどうにかこうにか頑張る姿は観ているこっちが応援モード全開になるし、やるじゃん♪と褒めてやりたくなる。希望が見えてきたときの嬉しそうににっこりする顔が可愛く見える。母性本能をくすぐるタイプかも。(笑)

前述の「キング・アーサー」では円卓の騎士のひとりガウェイン。戦場が祖国だと言う生まれながらの戦士という硬派な役。悪名高い作品なのであまり期待するほどのもではない。見た目がこれまたもっさりした感じだがどの役者もすごい格好をさせられているので彼も大差ない。ま、面白いほど豪華なキャスティングの中にいたことは彼にとってプラスには違いない。
「スター・ウォーズ エピソード2」「スター・ウォーズ エピソード3」では旧3部作の主人公ルーク・スカイウォーカーを引き取った養父オーウェン・ラース役。出演シーンはわずかだが旧3部作とを繋ぐ位置にあるのでなかなか感慨深いものがある。「スター・ウォーズ」でルークが砂漠に沈む二つの夕陽を見つめて佇む場面があるが、「スター・ウォーズ エピソード3」のラストでオーウェンと妻が赤ん坊のルークを抱いて同じ二つの夕陽を見つめて佇む場面があり旧作ファンには堪らない印象を残す。これがエドガートンなんだから彼にとっても印象深い役なのではないかと思うのだが。

ハリウッドでは大作ながらも地味な端役にとどまるが、やはり母国オーストラリアでの作品では元気だ。
ヒース・レジャー主演の「ケリー・ザ・ギャング」では脇を固める一人で一癖ある役で準主役的なオーランド・ブルームよりも印象が強い。
そしてお薦めなのがガイ・ピアース主演の「トエンティマン・ブラザーズ」。ピアースを筆頭にした三兄弟の血気盛んな末っ子のエドガートンはキレると手が付けられない!地味な顔してやることが怖い。のだが、この作品はクライムコメディ。この三兄弟のキャラが絶妙でストーリーも面白い。わけわからん邦題で見逃されそうだが機会があったら是非。これのエドガートンと「キンキーブーツ」のエドガートンを比べて観ると笑えること請け合い。

若手俳優の起用を得意とする監督によって「キンキーブーツ」で注目のエドガートン。これで作品の幅が広がってくれると嬉しい。やっぱりオーストラリア俳優っつーと私は応援したくなるのである。

My favorite actor 新作情報(September.2006)2006年09月07日 00時23分15秒

ルイーズに訪れた恋は・・・(2004)
LAURA LINNEY in P.S(2004)

ローラ・リネイ http://mekabu.asablo.jp/blog/2005/09/12/72554
演技力がものを言う役が多い彼女だが「ラブ・アクチュアリー」以来、久しぶりにラブストーリーで観られる。「ラブ・アク」もらぶらぶってわけにはいかなかったけど今度は・・・。
今月公開の「ルイーズに訪れた恋は・・・」で彼女は15才年下の男性に愛される。しかもその彼がかつて亡くした恋人と顔も名前も同じだった…。きゃーっ!ラブストーリー大好きな私は卒倒するかも~♪

アーロン・エクハート http://mekabu.asablo.jp/blog/2005/10/22/116339
エクハートの新作は「サンキュー・スモーキング」。嫌煙社会に巧みな話術で戦うタバコ会社の宣伝マン。"アメリカ騒然!知的論争エンタテインメント"というコピーは何なんだ?よくわからないがかなりのブラックコメディらしい。エクハートがブラックコメディでしゃべりまくるらしいので期待。ウィリアム・H・メイシー相手に喧々囂々戦っているらしい。

マシュー・グード http://mekabu.asablo.jp/blog/2006/08/19/491522
エド・ハリス http://mekabu.asablo.jp/blog/2006/04/10/322709
グードの3本目はコスプレだ!記事にもチラッと書いた新作が12月に公開になる「敬愛なるベートーヴェン」。主演のベートーヴェン役はエド・ハリス。チラシのベートーヴェン姿は一見ハリスとはわからない。なりきり演技が観られそう。グードはチラシのビリングは3番目だけど役柄は不明。写真もないし皆目わからないが上流社会のお坊ちゃまもイケたんだからコスプレもイケるだろう♪

マーク・ダカスコス2006年09月09日 07時31分36秒

ジェヴォーダンの獣(2001)
MARK DACASCOS  1964/2/26 USA

なんだってまたこの人なのか?新作を観る側らB級映画好きなもので、CSでそれこそビデオスルー間違いなしのTVMなんてやってたりすると思わず観ちゃうんだなー。ダカスコスはこの手のアクション映画でよく見かける人。
欧米ライトコンプレクション系の青い目にブロンドに目が無い私がハワイ出身のオリエンタル系のダカスコスに注目するのはかなり珍しいことだと我ながら思う。なんでだ?多分、彼の力強い目に惹かれるのだと思う。父親からスペイン、中国、フィリピン、母親からアイルランド、日本人の血を引いたという彼の黒い瞳は精悍なマスクの中でで常にきらきらしている。きりりとしていても魅力あるし、笑うとこれがまた優しいんだなー。
基本的にあまり笑わない硬派なイメージだけど、ちょっとコメディがはいるとこれはこれでお茶目でかわいかったりする。

両親がマーシャル・アーツのチャンピオンだったというだけあって彼はカンフーに少林寺拳法、空手、ボクシング、剣道、カポエラまでこなすとか。このルックスでこれだけできればB級アクション映画界御用達にもなるってもの。

意識したのはここ数年だがキャリアは85年からスタートしてるので気がついてないだけでもっと目にしているかもしれないが、印象に残ったのは「クロウ2」から。ブランドン・リーの「クロウ」の続編として作られたTV版。オリエンタル系のルックスがあのメイクをほどこされてなかなかはまっていたように思う。
勝手にシリーズのような邦題にされているエアパニックものの「エアポート2004」、殺人鬼に狙われるヒロインを守るために闘う「リーサル・トリガー」などばりばりアクションを見せてくれている。

ちらりと大作でもお目にかかることもある。アクションができるアジア系ということでチャイニーズマフィアなんて適役!ジェット・リーの「ブラック・ダイヤモンド」では彼と闘っていたが、めちゃめちゃかっこいい格闘シーンだった。

このオリエンタル系のルックスは印象的なキャラクターにキャスティングされることがある。「ジェヴヴォーダンの獣」なんてその最たるものだろう。まさかフランス映画にかりだされるとはね。(彼の役は英語だったかな?)
主人公のサミュエル・ル・ビアンのネイティブ・アメリカンの相棒はなかなか哀愁漂うキャラクターでストーリーの上でもかなりポイントの高い役で非常に魅力的だった。彼独特の存在感が活きた役だったと思う。

これからもB級作品が山のようにオファーされていくんだろうが、たまに「ジェヴォーダンの獣」のような印象的な役で見られるといいなーと思う。

ギャザリング2006年09月14日 12時35分22秒

ギャザリング(2002)
ギャザリング THE GATHERING
2002 英 監督:ブライアン・ギルバート
クリスティナ・リッチ ヨアン・グリフィス スティーヴン・ディレーン ハリー・フォレスター マッケンジー・クルック

英国南西部の小さな村で地中に埋められた教会が発見され、宗教美術に詳しいサイモン(ディレーン)が調査に呼ばれた。時を同じくしてサイモンの妻が事故を起こし記憶をなくした被害者のバックパッカーの女性(リッチ)を家に連れてくる。記憶の無い彼女はこの村で見知らぬ人に追われ、予知夢に悩まされる。自分の身に、この村に一体何が起ころうとしているのか?

ヨアン・グリフィスが目的で観たのだが、意外にテーマが奥が深い面白いものだった。この脚本は何社もの間で争奪になったらしい。が、獲得したこの会社はその面白みを十分に出し切れたとはいえない気がする。大成功していればM・ナイト・シャマランの「シックス・センス」に匹敵する出来にもできたはずだと思うのだ。監督の力がいま一歩だったということだろうな。
知的ホラーと宗教と人間の倫理に訴える力のあるこの作品の持ち味にちょっと考えるものがあったので私的にはとても残念だ。
「傍観者」であることの罪・・・キリスト教に明るくなくても今のご時世に生きる人間ならば誰でも身につまされるであろう倫理観を問われる。と言ったら大袈裟かな?ちょっとだけ考える一瞬を与えてもらった気がした。

リッチの抑えた演技は好感が持てたが、グリフィスとディレーンの存在感が薄いのにびっくり。あんまり彼らをうまく使っていない気がする。
逆に非常に効果的で目を奪われたのが“ギャザリング”のひとりだったマッケンジー・クルック。台詞が一言もないのだがその存在感は目を引く。
英国のコメディアン出身の彼は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズにも笑わせどころで出ているし、「ネバーランド」「ブラザーズ・グリム」などにも顔を見せているが、英国のTVシリーズ「The Office」が一番わかりやすいかな。「ギャザリング」での画像が見つけられなかったので残念なのだが、一度見たら忘れられない系のキャラなので機会があったら御拝顔いただきたい。