バリー・ペッパー ― 2006年12月03日 20時29分20秒

BARRY PEPPER 1970/4/4 カナダ
若手の脇役俳優の中でも実力派の一人だと思う。重厚な役がよくキャスティングされるので印象に残る。映画ファンならこの顔には見覚えがあるだろう。
私が最初に彼を見たのは「プライベート・ライアン」のスナイパー。十字架にキスする姿も照準を覗く真っ直ぐな眼差しも非常に印象深かった。
その直後に見た彼は「エネミー・オブ・アメリカ」でウィル・スミスをあらゆる手段で追いかけるCIA側のスタッフのひとり。一転して人間味のないマシンさながらにスミスを執拗に追う彼の目が怖かった。そんなに大きな役じゃなかったにも関わらず彼が記憶に残っていた。
翌年の「グリーン・マイル」はまた心優しい役に戻る。トム・ハンクスの部下の看守。マイケル・クラーク・ダンカンの処刑で涙を堪えられずに泣き通しだった。
ハンサムとはいえないしかなり個性的なルックスのように思えるが冷たく非情な顔にもなればいい人然とした優しい笑顔も見せる。結構演技派かと思ってから彼を見る目が変わってきた。キャスティングされる役も複雑な心情描写を必要とするものが増えてくる。
戦場カメラマンとして戦地で悲惨な現状を目の当たりにして衝撃を受ける「ワンス&フォーエバー」。
寡黙な性格で周囲に誤解を招くメジャーリーガー、ロジャー・マリスを演じた「61*」。
父親の威光の下、金に不自由しない暮らしを送っていたが一人前のマフィアとして認めてもらおうと躍起になる息子を演じた「ノック・アラウンド・ガイズ」。
兵士たちにハッパをかける一方彼らのために前線に残る人望の厚い軍曹だった「父親たちの星条旗」
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」では、トミー・リー・ジョーンズに人を殺した償いをさせられる自分中心で周囲に対して愛情のかけらもない子供のような男を演じて高く評価された。
一筋縄ではいかない性格の男をやらせると抜群にその威力を発揮する。個性的なルックスが無表情から苦痛に歪むその瞬間の表情はすごい。
私が一番胸を打たれたのは「25時」で演じたエドワード・ノートンの親友。あと1日で収監される麻薬の売人のノートンを送り出してやる彼はエリートの株ブローカー。まったく違うフィールドで生きながらもノートンに対する友情は厚い。彼に懇願されてぼこぼこに殴りながら号泣するペッパーの胸の内を想うと一緒に泣き出したくなった。
私がペッパーを思い出す時に真っ先に思い浮かぶのは彼の泣き顔だ。
「グリーン・マイル」、「ワンス&フォーエバー」の静かにだけど涙を滝のように流す泣き顔。
「25時」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」の勘定を爆発させて叫び声を上げて号泣する姿。
どちらも胸倉を掴んで揺さぶられるような衝撃がある。
若手俳優の中でもひとつ群を抜いてリーダー格になってきたこの頃、アンサンブルキャストの中でも埋もれない存在感になった。この個性と実力で主演級の作品もどんどん増えてくるだろう。
その昔「バトルフィールド・アース」なんて恐ろしい大ブーイング作の主演をしたが、今後はそんな選択はしないと思うんだけどねー。(笑)
若手の脇役俳優の中でも実力派の一人だと思う。重厚な役がよくキャスティングされるので印象に残る。映画ファンならこの顔には見覚えがあるだろう。
私が最初に彼を見たのは「プライベート・ライアン」のスナイパー。十字架にキスする姿も照準を覗く真っ直ぐな眼差しも非常に印象深かった。
その直後に見た彼は「エネミー・オブ・アメリカ」でウィル・スミスをあらゆる手段で追いかけるCIA側のスタッフのひとり。一転して人間味のないマシンさながらにスミスを執拗に追う彼の目が怖かった。そんなに大きな役じゃなかったにも関わらず彼が記憶に残っていた。
翌年の「グリーン・マイル」はまた心優しい役に戻る。トム・ハンクスの部下の看守。マイケル・クラーク・ダンカンの処刑で涙を堪えられずに泣き通しだった。
ハンサムとはいえないしかなり個性的なルックスのように思えるが冷たく非情な顔にもなればいい人然とした優しい笑顔も見せる。結構演技派かと思ってから彼を見る目が変わってきた。キャスティングされる役も複雑な心情描写を必要とするものが増えてくる。
戦場カメラマンとして戦地で悲惨な現状を目の当たりにして衝撃を受ける「ワンス&フォーエバー」。
寡黙な性格で周囲に誤解を招くメジャーリーガー、ロジャー・マリスを演じた「61*」。
父親の威光の下、金に不自由しない暮らしを送っていたが一人前のマフィアとして認めてもらおうと躍起になる息子を演じた「ノック・アラウンド・ガイズ」。
兵士たちにハッパをかける一方彼らのために前線に残る人望の厚い軍曹だった「父親たちの星条旗」
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」では、トミー・リー・ジョーンズに人を殺した償いをさせられる自分中心で周囲に対して愛情のかけらもない子供のような男を演じて高く評価された。
一筋縄ではいかない性格の男をやらせると抜群にその威力を発揮する。個性的なルックスが無表情から苦痛に歪むその瞬間の表情はすごい。
私が一番胸を打たれたのは「25時」で演じたエドワード・ノートンの親友。あと1日で収監される麻薬の売人のノートンを送り出してやる彼はエリートの株ブローカー。まったく違うフィールドで生きながらもノートンに対する友情は厚い。彼に懇願されてぼこぼこに殴りながら号泣するペッパーの胸の内を想うと一緒に泣き出したくなった。
私がペッパーを思い出す時に真っ先に思い浮かぶのは彼の泣き顔だ。
「グリーン・マイル」、「ワンス&フォーエバー」の静かにだけど涙を滝のように流す泣き顔。
「25時」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」の勘定を爆発させて叫び声を上げて号泣する姿。
どちらも胸倉を掴んで揺さぶられるような衝撃がある。
若手俳優の中でもひとつ群を抜いてリーダー格になってきたこの頃、アンサンブルキャストの中でも埋もれない存在感になった。この個性と実力で主演級の作品もどんどん増えてくるだろう。
その昔「バトルフィールド・アース」なんて恐ろしい大ブーイング作の主演をしたが、今後はそんな選択はしないと思うんだけどねー。(笑)
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