「報復ふたたび」 ジリアン・ホフマン2006年06月20日 23時29分51秒

「報復ふたたび」 ジリアン・ホフマン
「報復ふたたび」 ジリアン・ホフマン
LAST WITNESS by Jilliane Hoffman
(ヴィレッジブックス)

キューピッド事件から3年。事件のある一面を知る関係者が次々と殺されていく。檻の中のバントリングの動きも怪しく、C・Jは再び恐怖に襲われる。

なんだよなんだよ、これがなかったらまるで「報復」が未完の作品だったみたいじゃないの。正直、今回の終わり方もちょっと引っかかる。あまりこういう作りは好きじゃないんだけど、内容はなかなか面白い。大概1作目を超えられない続編だが、前作の続編と言うよりもまるで解決編みたいなのでちょっと作りとしてはずるい気もするけど・・・。

面白いけど難点なのは1章、1章の長さが短いのでどこかドラマや映画の脚本を意識してるような軽さを感じてしまうところ。
だから読みやすいといえばそうなんだけど小説らしくない。
文章力がいまいちなんじゃないかと言うと偉そうだけど、なんか安っぽく感じるのはなぜだろう?

それでも私的にポイントが高いのはキャラクターが魅力的だから。(笑)
過去の一件のせいでかなり性格が重く暗めのC・Jが今回はさらに暗い。ここまでくるとちょっとうざいかも。逆にファルコネッティ捜査官のいい男ぶりが増していてほんとに惚れ惚れすることこのうえない。今回は頼もしいだけじゃない。落ち込んですさんだ姿もありますがこれまた哀愁を誘ってかっこいいんだな。
やっぱりカリョだよカリョ!勝手に想像して読んでるだけなのにカリョを見たくなってきてしまった・・・。