ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!2007年09月22日 12時58分36秒

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005)
ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! WALLACE & GROMIT IN THE CURSE OF THE WERE-RABBIT
2005 英 監督:ニック・パーク、スティーヴ・ボックス
ピーター・サリス ヘレナ・ボナム・カーター レイフ・ファインズ

巨大野菜を育てることに情熱を傾ける町の人々の味方は発明家ウォレスと愛犬のグルミット。彼らは畑を荒らすうさぎを退治する。ところがある晩から巨大うさぎが出現!

数本の短編中編映画が制作されていたクレイアニメーション『ウォレスとグルミット』シリーズ初の長編映画。
落ち込んでどよどよしてると楽しい映画もなかなか楽しめないのね。そんな時にレンタルの棚から手にしてみた。今までキャラクターがあまり可愛いと思えなくて観ようという気になったことがなかった。なのに今、なんでこれを観ようと思ったのかわからないんだけど、勘が働いたのだろうか?まじで癒された~。なんだろう、キャラクターの動き、仕草、表情のひとつひとつがずたぼろの神経を撫でてくれるみたい。
やっぱりキャラの造形は可愛いとは思えないんだけど、それを超える可愛さがこみ上げる。一生懸命なグルミットに涙が出そうだ。空中浮遊するうさぎもすごく可愛い♪

先にシリーズだと書いたが、長く続いているTVシリーズなのかと思っていたけど数編あるだけなのね。これを機にもっと観てみようとまず1本「チーズ・ホリデー」を観た。(これも可愛いし楽しい!お月様=チーズという発想が素晴らしいわ♪)
画質が技術面においてまだ荒く、むしろそれがクレイアニメーションだということを実感させられた。(まだぎくしゃくさが目立つけど、これもクレイアニメーションの味だよね。)
しかしこれは大変だ。そんなに短期間に何本も作れるものじゃない。今回の長編を作るのに5年かかったという意味がわかった。
だものキャラクターには愛着が湧くよねえ。作者の愛情がひしひしと伝わるってもんだわ。
短編に比べて今回の登場人物の多いこと。これは大変だったろうなあー。舞台も町やらお屋敷やらお祭り会場やら観ていて楽しいほど大変さが伺えるような。とはいえこの5年の間に技術も進歩し、全体により綺麗だし、よりキャラクターたちもくっきり可愛くなってるかもしれない。

英国では人気があるんでしょうね。ヘレナ・ボナム・カーターやレイフ・ファインズが吹替えをするくらいだもの。この二人があてるキャラクターの容姿がめちゃめちゃ可笑しい。知らなきゃ彼らがやってるとはすぐには気がつかないんじゃないかと。

何はともあれ一番の魅力はウォレスとグルミットの絆を感じさせる強い愛情と、とにかく彼らとうさぎの可愛らしさに他ならない。グルミットの一挙一動が愛らしい♪
ストーリー中は勿論だけど、エンドロールの空中浮遊うさぎは必見。二匹が鼻をすりあわせるのがとにかく可愛いんだから。絶対最後まで観てねっ!