夏休みのレモネード2005年10月27日 21時56分00秒

夏休みのレモネード(2001)
STOLEN SUMMER 2001 米 監督:ピート・ジョーンズ
アイダン・クイン ボニー・ハント アディ・ステイン マイク・ウェインバーグ ケヴィン・ポラック エディ・ケイ・トーマス ブライアン・デネヒー

カソリックのアイルランド移民クインはハントとの間に8人の子沢山。
8歳のアディは正しい行いをして天国に行こうと考える。その正しい行いというのが、ユダヤ教の人をカソリックに改宗させようというもの。
夏休みにユダヤ教会を訪れたアディはラビのポラックの息子マイクと友達になる。ユダヤ教にはない天国へ行くという考えに魅了されたマイクはアディに従って改宗しようと、子供なりの試みを始める。

宗教・信仰って何?まったく信仰するものを持っていない私はいつも宗教やキリストを扱った映画は傍から見ているだけの作品でしかなかったのだが、今回初めて子供の考えを通して信仰というものを教えてもらった気がする。宗教、宗派の違いに関係なく信仰ということの何が大事なのか、おぼろげではあるけれど感じとる事ができた。
もうひとつ、信仰があると“教え”を学ぶ。道徳ってやつだ。近頃の普通じゃない子供の常識にはこれが欠けていると思わざるを得ない。家庭や学校でまともに道徳を学べないのなら信仰があるってのもいいことなのかも。

そんなことに関係なく親子の物語として観てもいいと思う。
とんでもない試みを実行している子供たちがほんとにはらはらするのだが、彼らの気持ちを尊重してじっと見守っているラビのポラックが素晴らしい。
クイン演じる頑固で尊厳を重んじる父親はアイルランド人気質の塊のような男。大家族を守る家長として一貫して信条を貫こうとする彼の姿がとても印象的だ。別の方向から家族を見守っている母親のハントもとても心にしみる。

初出:2005/5/12(木) 午後 11:04


既出コメント:

感動的なドラマでしたよねー。 子ども主人公の映画って、あざとさに冷めてしまうものもあるのだけど、これは心洗われるいいオハナシでした。マット&ベンアフにありがとうを言いたい。 神様はそんなにケチじゃない。でしたっけ?いい解釈だなぁ。特定の神様をまつりあげる必要はないけど、信じる気持ちって大事よねー。
2005/6/2(木) 午前 1:41 [ caeru_noix ]

私も子供の映画ってかまえてかかるところがあるんですけど、なんだかこれは素直に観られました。“神様”とか“天国”とか抵抗ない解釈ですよね。説教聴いてるよりとてもわかりやすかった。今の心が風邪をひいてる子供たちに見てもらいたいと思ったんだけど・・・素直に観てくれるかしらね?
2005/6/2(木) 午後 11:11 [ mekabucchi ]

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