デヴィッド・シューリス2005年12月30日 11時39分32秒

ディボーシング・ジャック(1998)
DAVID THEWLIS 1963/3/20 UK

現在にわかに英国俳優に注目が集まっているように思う。最近活躍目覚しいクライヴ・オーウェンやヨアン・グリフィス。ショーン・ビーンまで人気が出てくるとは思ってもみなかったが、すべてはハリウッド大作のなせる業。いいんだけど、これがきっかけで道を誤らないでねー。

ところで、今日のお題はデヴィッド・シューリス。今の英国俳優の波にのるにはいささか地味なのかそんなに大きくは取り上げられない。「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のルーピン先生。とってもすてきな役なのにー。見た目がセクシーじゃなくて、剣を持って戦ったりしないからか?(笑)

地味だけどハリウッド進出は早く'95年頃。「太陽と月に背いて」でレオナルド・ディカプリオ相手にラブシーンを演じ、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」でブラッド・ピットと同じ女に恋をする。「恋の闇愛の光」ではメグ・ライアンと共演。「D.N.A」ではヴァル・キルマー、マーロン・ブランドと共演しなんと主役を張っている。なんて華麗なフィルモグラフィ。なのに地味な感じが拭えないのはなぜ?
でもね、彼の場合はそこがいいのさ。

くせのある役もない役もシューリスは彼らしくどこか繊細な感じがする人物にしてしまう。線が細く色も薄い印象があって彼独特の個性だよなといつも思う。この薄さがハリウッド作品に数多く出演していてもその存在を主張しすぎることなく傍役にすんなり溶け込んでしまうから目立たないのかもしれない。

勿論主演作でもその繊細さは活かされる。「シャンドライの恋」の音楽家(ピアニスト?)はとても評判が良い。・・・が、私の勝手だが相手役のタンディ・ニュートンが苦手でいまひとつ本作には入り込めなかった。残念!

「キングダム・オブ・ヘブン」で見せた戦う十字軍の騎士にして聖職者、ホスピタラーはなんとも彼にしっくりと似合う役だった。常に落ち着いて一歩後ろから状況を見守っていて時に助言をくれる頼もしい人物。こういう友人がいて欲しいと思ってしまう。今作ではリーアム・ニーソンの良き相談相手だった。ニーソン亡き後、息子のオーリーと行動を共にしてくれればあんな姿になることもないし、最後まで出番があったのにー!と思うのは私だけではないはずだ。

「はりぽた」の原作、第5弾にまたまた登場するルーピン先生。再びシューリスが戻ってきてくれるのに期待!

初出:2005/5/30(月) 午後 11:37


既出コメント:

シャンドライの恋はそんなに評判が悪いのですか? 哀生龍はあの綺麗な指と、少しだけ見せたジャグリングが忘れられないのですが・・・昔はもっともっと細くて繊細な感じだったのに、肉が付いたらふてぶてしい役が増えたような気が(苦笑)ルーピン先生も、もっと細い頃のデビシューの方がイメージだなぁ~
2005/5/31(火) 午前 6:13 [ aikirin ]

りんさん、逆ですよ。誰に聞いても「シャンドライ」の評判は抜群にいいです。私が勝手にだめなだけなの。彼女がタンディ・ニュートンでさえなかったらもっとよく観られたと思うんですがねー。他にでびしゅーのラブストーリーってないですかね?とっても観たいんですけど知らないんだなぁ。
2005/5/31(火) 午後 10:53 [ mekabucchi ]

「シャンドライ」の評判>いったいどこを読み違えたんでしょう(汗) よく考えてみたら、本当に極普通の恋愛物ってないような気が... 黒馬物語のブラック・ビューティーとの交流は素敵なんですが、人間じゃないしオスだし(苦笑)
2005/6/1(水) 午前 1:01 [ 哀生龍 ]

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