ベルヴィル・ランデブー2006年04月06日 21時27分42秒

ベルヴィル・ランデブー(2002)
ベルヴィル・ランデブー LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE
2002 仏・ベルギー・カナダ・英 監督:シルヴァン・ショメ

内気な孫を愛するおばあちゃんはいつも一緒。彼の“ツール・ド・フランス”出場のための猛練習も一緒だしトレーナーもする。晴れてレースに出場した彼は最後尾から3人目。これが災いしてギャングに連れ去られてしまう。彼が誘拐されたことを知ったおばあちゃんは愛犬を連れて単身彼を追って海を越え(!)、大都市ベルヴィルへやってくる。

アニメーションを取り上げるのは初めてかな。一昨年のアカデミー賞で長編アニメーション部門にノミネートされていて初めて知った。映像を一目見て“これは観たいかも”と思ったのだが、日本公開時は新宿でやってるのしか知らなくて、悩んでいてそのままになってしまっていた。今回、念願の鑑賞となったわけだが・・・やっぱり劇場で観るべきだった!
映像もさることながら観客の反応も楽しみたかった気がするー。

何だこれは?キャラクターや話のディティールが凄い!おかしい!ブラックさといい何だかいいぞ。笑いながらぞくぞくするっ。
ストーリーは単純そのものなんだけど、それぞれのキャラクターがインパクト大の絵的にも設定もとにかくもの凄い。
自転車に情熱をつぎ込んでいるもともとは内気な孫は顔も特徴的ならすっごい腿とふくらはぎ。
その孫を愛するおばあちゃんはどこに血の繋がりがあるのか?とも思える超二頭身。メカには強いらしいが音楽のセンスがあるのかないのか・・・?
孫のために飼うことになった愛犬ブルーノ。最初はあんなにちっちゃいのにでおっそろしくでぶでぶ犬。しかし彼の力無くして孫を救うことは不可能なのだ!おまけに彼にもちゃーんとディティールがある。
ベルヴィルの街でおばあちゃんを助けるステージミュージシャン(?)“Triplets”の3人のおばあさん。彼女たちがまた不思議におかしい。
孫を連れ去ったギャングの手下たちがまた変。なぜ四角?
ギャンブル場のメカニックの彼も笑える。ねずみ?
“Triplets”とおばあちゃんが演奏したレストランのオーナーは真っ直ぐ立ってられないのか?

おばあちゃんは孫のためなら何だってするのである。練習後の孫のクールダウンはまともに考えたらおそろしく痛そうだが彼はとても気持ち良さそう。また彼を追いかけてとてつもないボートで海も渡っちゃう!
“Triplets”の彼女たちのアパートでのシーンは抱腹絶倒ものだ。おばあちゃんが不思議に思うことの数々にもちゃんと理由があった。でも何よりも凄いのはカエルだよねぇ。

ほとんどネタバレに等しいのだけど、でもこの凄さは観てみないことには何も伝わらないと思う。
ノスタルジックな絵にもかかわらずおそろしくブラックで笑えるコメディ。
音楽も良いのだ。サントラ買っちゃおうかなー。
機会があったら是非!

初出:2006/3/12(日) 午後 6:37


既出コメント:

サントラ、買っちゃいましたよー。 Tripletsのガールズ(?)コーラスもよし、メランコリックなバラードよしで私も気に入りました。ホントにこの画は独創的だよね。あのカエルにはびつくり。 アニメというのを忘れてちと気分が悪くなりました(苦笑)。 「マグノリア」を越えるわ~。ところで、もうひとつの場所(movie treasure)とは 並行してやっているのでしょうか~?
2006/4/2(日) 午後 8:37 [ くりすてぃん ]

買おうと思うと見つからない。するとさらに欲しくなる・・・。絶対買ってやる!アニメだってばかにできないですよねー。この感覚はたまらなく好きですわ。・・・お引越しはもうちょっと!なかなか追いつかないんだものー。
2006/4/3(月) 午後 10:51 [ mekabucchi ]

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