ヒュー・ダンシー2008年05月25日 19時36分56秒

エリザベス1世~愛と陰謀の王宮~(2005)
HUGH DANCY   1975/6/19 UK/イングランド

どうにも若手の英国俳優に弱いワタクシ。今回の登場はヒュー・ダンシー。「キング・アーサー」で見たときはそれほどでもなかったのだけど、ここにきて重ねて観た出演作で、いや、なかなかキュートでないのー。

「キング・アーサー」で、一番若手の円卓の騎士・ガラハッドを演じたダンシー。故郷を思う気持ちが一番強く、激しやすい好戦的な・・・ガキんちょみたい(笑)。作品としては悪名高い「キング・アーサー」だが、個性的なアンサンブルキャストが実に私の興味の対象となるところで、このブログでは名前が出やすいみたいだなー。でもダンシーを取り上げることになるとは思ってなかったんだけど。

次に観たのが「スリーピング・ディクショナリー」。英国の行政官であるダンシーが赴任したボルネオであてがわれた現地妻がジェシカ・アルバ(はて?)。アルバの人気のお陰で公開になったかと思われる、内容的には歴史物にしてもラブストーリーにしてもちゃんちゃらおかしくて辟易するんだけどー。ただ、青二才の若者英国人行政官っつーのが、非常にらしいというか、印象は悪くなかったのよね。いま思えばダンシーらしいキャラクターだったのかと。

「ブラックホーク・ダウン」ではこれまたアンサンブルキャストの一人に起用された。戦場のさなかに足に致命傷を受けた兵士の手術を敢行。逞しくも悲しい衛生兵のシュミッド役。実は汚れまくった顔でなかなか確認できなかったんだけど、観ればああそうだったと思うタイプの一人(笑)。また再見時に確認しよう。

そんな彼をあらためて見直した最初はTVMの「エリザベス1世~愛と陰謀の王宮~」だった。ヘレン・ミレンがタイトルロールを演じた本作で、ダンシーが演じたのは、ミレンの寵愛を一身に受けたエセックス伯。このエセックス伯がとんだおばかさんで・・・。バカな子ほど可愛いのか(ちょっと違う)、エリザベスは彼にメロメロの大甘。彼女が長年愛したレスター伯の義理の息子。レスター伯はジェレミー・アイアンズだったのだけど・・・次に、なにを血迷ってこんな若造を?
おばかさんで傍若無人な態度のこの若造がまたなぜだか魅力的ではあるんだな。ダンシーのなせる技か~。ダンシーはこれでエミー賞にノミネートされている。

新作「ジェイン・オースティンの読書会」で、思いがけなく彼を見ることになり驚いた。読書会のメンバーはキャシー・ベイカー、マリア・ベロ、エイミー・ブレナマンなんてメンバーの中にただ一人て参加した男性がダンシー。また何故彼がジェイン・オースティン?という感じの異質なところがまたこの作品のポイントでもあるわけだけど、やっぱり年嵩が上の女性たちに囲まれた彼は期待を裏切らないキャラクターであった。とてもキュートな印象を残す。こういうところにダンシーを起用した監督は彼の魅力を良くわかってる。
ダンシーは相当の読書家でインテリなんだそうでオースティンも一応はこなしていたであろうと。撮影中も女優陣に囲まれた中で黙々と読書している姿が微笑ましかったらしい(笑)。

その後に出演していたのを知って観たのが「ルワンダの涙」。「ラストキング・オブ・スコットランド」のジェームズ・マカヴォイみたいなキャラクター。民兵に銃を突きつけられて恐怖に怯えて震える迫真のシーンは恐怖が伝わってきた。自分の命と良心の間に挟まれた人間の心の揺れや弱さが痛々しかった。

これから公開が控えているのが「美しすぎる母」。ジュリアン・ムーア主演の事実に基づいたややスキャンダラスな作品らしい。またどんな役なのか気になるところだがー。

基本的に善良そうな世間知らずの青二才っぽいというか。ルックスもハンサム~ってんでもないし、どこか地味で特出したところがない。
画像を見ていてふと思った。ルックスといいキャラクターといい、どことなくクリス・オドネルに似ているかも。いつもってんじゃないけど、作品のキャラクターやシーンによってキュートな瞬間がある。
このキュートさに惹かれて出演作を追う気になったんだけど、しまったー!わかっていたら「いつか眠りにつく前に」も観に行ったのにー。またもや女性映画の中で彼はどんなだったのかな~と。

彼自身、自分の魅力をどう捉えているのか知らないが、ちょっと作品選びにバラつきがないか?作品によっては演技の見せ所もあるのに、なんだってこんなのに?ってんでびっくりしたのが「氷の微笑2」。これってでびしゅーも出ているんだけど、それにしてもダンシーの役はあまりにも・・・。彼が選んだのかエージェントのせいなのかー。2001年の映画デビューだからまだまだこれからの俳優人生。30代のいい男盛り。やりがいのある役は山ほどあるはず。もっと魅力的な顔がこれから見られるはず。絶対にね!

コメント

_ くりすてぃん ― 2008年05月26日 17時39分23秒

げげっ、「氷の微笑2」実は借りて観たんですけど
途中ワケわかんなくなって半分寝てしまいました。
ヒュー・ダンシーはどんな役?

今のところ年上女性に囲まれた役どころが嵌ってますかね^^。
読書会のグリッグも姉ちゃん3人いる弟だし。

_ めかぶ ― 2008年05月26日 20時34分58秒

私ね、書く直前になってからこれに出ているのを知り、
夜の8時過ぎになってからわざわざ借りに行ったのよ。
でもね、果たしてそれだけの価値があったか甚だ疑問。
ダンシーの役ったら、出番が少ないうえに、究極があの姿ってばもう・・・。
気になる?もう1回借りてみる?(笑)
うそうそ、主人公のデヴィッド・モリッシーの元妻の恋人で、
見るも無残な連続殺人の被害者の一人になってしまうのさー。
ほんとになんでこれに出るの決めたんだろうねぇ。

_ くりすてぃん ― 2008年05月28日 21時48分29秒

夜8時過ぎになってからわざわざ借りに行って
ご苦労さまでした。どっと疲れたでしょー。
役柄をそこまで丁寧に教えてもらったのに おぼろげでしか
思い出せません。雑誌記者だったっけ?
でびしゅー目当てで借りたんですが ほんとに皆、なんで出たんだろうねぇ。(ダンシーの話題から反れてすみません!)

_ marion ― 2008年05月29日 15時45分51秒

ちわ!
「いつか眠りに~」の彼は非常に良いです。彼が主役という見方も可能かと。
で、私はここで初めて接した俳優さんだと思っていたのですが、結構見てたようで・・・。
・Kアーサー・・・まったく記憶なし、映画自体。
・氷の微笑2・・・そんな設定すら記憶なし。この映画で記憶しているのは、ひっかけた姉ちゃんをバックから攻めてるDモリッシー・・・(なんでやねん!)
・エリザベス(テレビのほう)・・・同一人物だとこちらで初めて知る。「いつか眠りに」より後にビデオ鑑賞したのに、「このエセックス伯は知らない子だけどなかなかウマいね~」とか思ってました(爆)
・ブラックホーク~・・・憶えてるわけがない。若い兵士は見分けがつかない・・・。

我ながらひどすぎるな~。オースティン読書会はこれからです。見逃さないようにしないと!
似てる話ですと、彼はなんとなくテニス選手のフェデラーと、ジェレミー・デイビスの間くらいな感じがしてます、個人的に・・・。
長々と失礼!

_ めかぶ ― 2008年05月29日 22時53分51秒

くりすてぃんさん♪

そうそう、記者でした。見た目もいまいち。
でびしゅーも困ったもんだねえ~。
多大な期待は持たずに観ました。
ら、やっぱり!でしたわ(笑)。

marionさん、どもっ♪
「いつか眠りに~」はよかったっすかっ!
ぎゃーっ、悔やまれるー。
フェデラー!そうかもしれん~!

乗れる話題があったらいつでもおいでくださいまし。
週一の更新を心がけておりまする。

_ とらねこ ― 2008年06月01日 04時38分16秒

こんばんは★
あれ、ここ、週1更新だったんですね!などと、言ってはイケナーイ♪

うわ!
『キング・アーサー』、『スリーピング・ディクショナリー』にも出てたんですね。全然気づきませんでした^^;
私が初めて彼の名を知ったのは『いつか眠りに~』でした。
そして『ジェイン・オースティン~』はすごく良かったと思ったのですが、
『氷の微笑2』、『エリザベス』、『ブラック・ホーク~』全部覚えてません!!(いばるな)
てゆーか、『ブラックホーク~』は誰のことも覚えてる自信がありませんけど(ジョシュ・ハートネット以外)。
いやー、私もしかして、コンプってるのでしょうか?
ここに来て初めて分かるものですね・・・役に立つサイトですw

_ めかぶ ― 2008年06月01日 07時16分36秒

とらねこさん、大丈夫、大丈夫。
観てる本人でさえ忘れてしまうんだから。
『ブラック・ホーク~』なんて何度も観てるんだけどねぇ。
“役に立つサイト”と言ってもらえるのが何よりも嬉しいです。
ありがとうございます♪
今後もお役に立てたら何よりです。

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