ガエル・ガルシア・ベルナル2005年10月09日 13時12分41秒

天国の口、終りの楽園。(2001)
GAEL GARCIA BERNAL 1978/10/30  メキシコ

ハリウッドも注目のラテンの新星。ガエルはメキシコ人俳優。彼を一躍有名にしたのは「アモーレス・ペロス」と「天国の口、終りの楽園。」だろう。私が最初に彼を見たのは作品ではなくアカデミー賞の授賞式だった。“この童顔の少年っぽい人は誰?”この第一印象から入っちゃったので「天国の口・・・」を観た時は無邪気で感情ストレートな少年のガエルがめちゃめちゃ可愛くって・・・。ぱっちりした目が子犬のようで歯を見せてにっこりされると子供顔負けの笑顔に参ってしまう。

「アモーレス・ペロス」では映画の雰囲気は違っても彼の演じた少年はやっぱり感情ストレートなキャラクターは同じ。納得はいかないんだけど「アマロ神父の罪」の神父も結局このタイプなんだと思う。もう少年って年でもないけどいつまでも少年の部分を持っているのを感じさせるところが彼の魅力なのかな。
サスペンスなどで見せるダークさはこの少年っぽい印象があるから余計に強烈に感じるのかも。

新作「バッド・エデュケーション」はその全部をあわせたような作品。少年っぽさも一直線なところもダークな部分も、プラス今回はゲイテイストに女装!ガエルファンにはたまらない1本かもしれない。作品自体はアルモドバル映画全開。私はカンが鈍いのでもう一度観る必要がありそう。サスペンスのようなラブストーリーのような、語りがいのある作品だ。

ガエルの人気はまだまだ上昇中。作品の雰囲気もバリエーションを増している。今後もあちこちで引っ張りだこなのは確実。次はどんな顔を見せてくれるのか?まだ秘めている部分がありそうな気がする。

初出:2005/5/3(火) 午前 8:48


既出コメント:

最初に見たのは「アマロ神父の罪」でした。タイトルとジャケットの神父服に惹かれて(苦笑)バッド~では綺麗な女装姿を見せてくれましたが、キリッとした男らしい目つきと仔犬のような笑顔がの方が、やっぱり魅力的に見えますね!いつまでも少年でいられないような、それでいて少年のままでいてもらいたいような微妙な年齢の彼ですが、どんなオジサンになって行くのか気になります。
2005/5/4(水) 午後 5:45 [ aikirin ]

永遠の少年でいてもらいたいのはやまやまなんだけどねぇ。次はどんな?という期待が大きい人です。いや半分怖いのかもしれませんがね。
2005/5/5(木) 午後 1:02 [ mekabucchi ]

「イン・ザ・カット」とケヴィン・ベーコン2005年10月09日 15時10分57秒

イン・ザ・カット(2001)
イン・ザ・カット IN THE CUT
2001 米 監督:ジェーン・カンピオン
メグ・ライアン マーク・ラファロ ジェニファー・ジェイソン・リー ケヴィン・ベーコン

孤独な女がある殺人事件の容疑者らしき人物の姿を目撃する。彼女は事件の担当刑事と親しくなるが、彼に容疑者の特徴を見つけてしまう。危険を感じながらも彼への欲望も抑えがたく彼女は揺れる。というストーリー。

わからん。わかったのは内容がセクシャルで、メグ・ライアンが今までのキャラクターを打ち破る演技をしたってコト。でも作品自体からは私には何も返ってこない。
メグが脱いだとか、ニコル・キッドマンのプロデュースとか、ジェーン・カンピオンの監督とか前評判がうるさすぎ。江國香織の映画評の広告なんてそっちのほうがよっぽどやらしい。
セクシャルな部分がメインなのかサスペンスなのかどちらも中途半端に感じてしまって何が言いたいのかわからなかった。主人公の自分探しとか目覚めとかの言葉が広告に並んでいたけどそうかなぁ?原作があるのだが邦訳の一文を読んだら山田詠美みたいだったので即刻やめた。

ケヴィンはマーク・ラファロの演じた刑事役が欲しくて監督にアプローチしたが頑として撥ね退けられたそうだ。クセのある役が大好きな彼のしそうなことだ。ラファロの持っていたねっとりとしたエロさは確かにケヴィンにはない。そこで彼に回ってきた役だが・・・ちょっと危ない変な人ってんでキャスティングされたみたいで私は気に入らない。彼は本当にやる気があって受けたのか?ケヴィンはこの作品ではノンクレジット。何でも本人の希望だそうだ。パンフレットにはかろうじて名前があるけど写真は1枚もない。本気で取り組んだ役とはとても思えないのだが・・・。

ジェニファー・ジェイソン・リーも出ていて面白いキャストが集結しているのに何か勿体ない感じがしてならない。私がジェーン・カンピオンの映画が気に入らないだけかな?彼女の魅力がわからないとだめってこと?それとも広告にしてやられたって感じかなぁ。

初出:2005/5/4(水) 午前 9:28

シェーン・ウェスト2005年10月09日 15時26分21秒

ウォーク・トゥ・リメンバー(2002)
SHANE WEST  1978/6/10 米

最初に見たのが何だったのかは覚えていないが、はまったのはニコラス・スパークス原作のベストセラーの映画化作品である「ウォーク・トゥ・リメンバー」。悲恋ものでなんとヒロインがマンディ・ムーアというアイドル映画かと思うような作品であるが意外や意外。主人公のランドンを演じたウェストはなかなか繊細な演技を見せて好感度大だったのである。まあ作品自体はめろめろのラブストーリーなので好き嫌いがはっきり分かれると思われるが、アイドル路線驀進中のムーアを押しのけて彼がこの作品を引っ張っているようなものだ。

ルックスはまあまあ。少々とがった感があり、ヘイデン・クリステンセンっぽい暗さを持ち合わせている。また彼は声がハスキーで渋い。この辺がアイドル路線まっしぐらになるところを一歩手前でこらえている感じがする。出発点がTVらしいので持ちこたえるのも転がり落ちるのも紙一重。これからの作品選びにかかっていると思うのだが、最新作は「ER」のレギュラー。うーん、どうだろう?吉と出るか凶と出るか・・・。

彼は今ひとつ運に見放されているところがあるよう。アドベンチャー大作「リーグ・オブ・レジェンド」でショーン・コネリーとの共演で一躍といきたいところだったがなんとも笑える一本。コネリーもこの作品には撮影当初からいたくご立腹で気に入らないったらないらしい。またウェストは「ターミネーター3」のジョン・コナー役の最終選考まで残っていたらしい。ご存知のとおり結果は役はニック・スタールへ。シェーン・ウェストのジョン・コナー!見たかったなぁ。
「ウォーク・トゥ・リメンバー」を観る限りでは演技力はあるんではないかと思われるので、いい作品に巡りあえるよう期待している。まだ若いんだしね。

ちょっとだけ「ER」のネタばれを・・・。
11thシーズンから登場する彼は若手のレジデント。一応お医者様だけどとんだパンク小僧でケリー・ウィーバーの頭痛の種。アビーの同期になるわけだがあの強気の彼女を押しのけて患者を奪っちゃったりするなど若さに任せて暴走気味。もう一人の同期のレジデントであるニーラといい仲になるらしい。ニーラを演じるのは「ベッカムに恋して」のパーミンダー・ナグラ!私は気にいらーん!!!

初出:2005/5/5(木) 午後 0:56

ステラン・スカルスゲールド2005年10月15日 10時21分58秒

キス★キス★バン★バン(2000)
(左)STELLAN SKARSGARD  1951/6/13 スウェーデン

本当は先に「奇跡の海」で見ているはずなのだが、ラース・フォン・トリアー監督の世界とエミリー・ワトソンに圧倒されたのか、ステランとなると病床の寝たきりの男の顔はほとんど憶えていない。確かめるにはキツい映画であまり再見する気になれずそのままになっている。
スウェーデン出身でTV等で本国では有名俳優。「奇跡の海」で一躍ワールドワイドな個性派に。作品の出来の善し悪しは別として主演に脇役にその範囲は幅広くオファーも殺到。よく見る顔のはずだ。

結局認識したのは「グッド・ウィル・ハンティング」の数学教授。ウィルの才能に気がつき、彼に手を差し伸べたつもりが逆にウィルに無能呼ばわりされて打ちひしがれる姿が哀しかった。
最初の印象がこれなので善人のイメージがあったのだが、役によっては冷たい目が怖いほどの迫力。スウェーデン時代の「不眠症:インソムニア」のラストは特殊効果もあるんだけど怖すぎ!あれはステランの目だ。
どっちともつかない雰囲気がありサスペンスによくはまる。体格がいいし存在感があるので偉い人度も高いし歴史ものも似合うんじゃないだろうか。

さて、私の一番好きなステランはなんといっても「キス★キス★バン★バン」。この作品は劇場公開年ではなくDVD鑑賞だったが2004年の私のベスト。
びしっと決めたスーツ姿で表情を変えずに標的を逃さないヒットマン。腕が落ちてきたのを自覚して引退を考えているというのがステランらしい。弟子のポール・ベタニー、子守をすることになった子供大人のクリス・ペンとの関係の中でだんだん表情がやわらかくなっていくのがいい。
ベタニーとの師弟とも敵味方ともいえるような微妙な関係がなんともいえないのだが、ステランはベタニーを気に入ったのだろうか、ラース・フォン・トリアーに「ドッグヴィル」に彼を推薦している。作品としては類を見ないえらいものが出来上がっていて悪くはないんだけど、現場でベタニーがどんなことになったかはメイキングの「ドッグヴィルの告白」のとおり。

今のペースでどんどんフィルモグラフィが増えていくことだろうがトリアー監督との関係も保っていって欲しい。やっぱりハリウッド作品より欧州での作品の方が魅力的なステランが観られることは間違いないもの。

初出:2005/5/6(金) 午後 8:49


ステランさんは数作しか見ていないのですが、どれも印象深いです! ヤッパリ「キス★キス★バン★バン」が一番好きかな? でも「キング・アーサー」のお髭も捨てがたい(笑)
2005/5/6(金) 午後 10:46 [ aikirin ]

存在感が圧倒的なのでどんな作品に出ていてもすぐにわかりますよね。「キスバン」の海のラストシーンを観るといいお父さんって感じ。今度は家族のドラマなんかで観たいな。
2005/5/8(日) 午前 1:01 [ mekabucchi ]

ポール・ベタニー2005年10月22日 12時38分39秒

キス★キス★バン★バン(2000)
(左)PAUL BETTANY  1971/5/27 UK

「キス★キス★バン★バン」でステランの弟子を演じたベタニーは見た目もキャラクターも最高にかっこいい。今現在までに観た中ではこれが一番好きだ。
びしっと決めたスーツ姿も、コートをひるがえしてライフルを抱えて走るベタニーなんてとにかくかっこいい。キャラクター的にもいい。ステランの引退を許さない元締め(?)の指示で彼の命を狙わねばならなくなるが、巧みに失敗しては守護天使のように彼を守っている。最後の銃撃戦の後、ステランに腕枕するベタニーのシーンは涙が出るほど好きだ。

「ビューティフル・マインド」でラッセル・クロウの一風変わったルームメイトで初めて見たが色が薄いというか透明感のある人だと思った。それでいて目に力があって妙に存在感があった。・・・なるほどぴったりな役だったようだ。
ベタニーの目は鋭く冷たさを放つことがあるが「ギャングスター№1」の彼は凄かった。「ドッグヴィル」でも暗さを湛えた目が印象的だ。
新作の「ウィンブルドン」で初めてラブコメディに挑戦したベタニー。悪くない。ベタニーの魅力全開の1本でアップも多いしファンにはたまらないかも。こういうブロンド美形の選手って実際にいると思う。テニスシーンも見応えあり。「ロック・ユー!」の時よりも逞しい上半身も拝める・・・。
キルステン・ダンストとの身長差のあるキスシーン。上から見た画は久々に観たみとれるキスシーンだった。
どちらかというと暗さや重さを感じる作品が多い人だがたまにはこういう作品があってもいい。肩の力が抜けたのびのびした演技が観られるもの。

ステランからラース・フォン・トリアー監督に推薦されたりハリウッドに進出した中では役に恵まれ続けているベタニー。英国作品も含めてオファーは急増中。次はどんな彼が見られるのか非常に楽しみだ。

初出:2005/5/8(日) 午前 0:57


既出コメント:

クールに決めているベタニーさんより、弾けている方が好きです(笑) 「ロック・ユー!」や「マス・コマ」が最高に楽しめました♪ 「ウィンブルドン」も気になるのですが、スポーツが大の苦手なので、レンタル待ちにしてしまいました(汗)
2005/5/8(日) 午後 5:31 [ aikirin ]

「マスコマ」はラッセルが苦手で入り込めなかったのですが、再見ではベタニーに集中して観てました。有能な外科医なんだけど子供みたいな一面がえらくかわいいんだよね。この一面も好きかも。
2005/5/8(日) 午後 10:43 [ mekabucchi ]