灯台守の恋 ― 2006年04月02日 11時03分17秒
灯台守の恋 L’EQUIPIER
2004 仏 監督:フィリップ・リオレ
サンドリーヌ・ボネール フィリップ・トレトン グレゴリ・デランジェール エミリー・デュケンヌ
ブルターニュのウェッサン島に新人の灯台守として島の外からデランジェールがやってくる。彼はよそ者を受付けない島の人々に疎んじられるが、パートナーになったトレトンは次第に彼の人柄を知り受入れようとする。デランジェールはそうして島で暮らすうちにボネールと恋に落ちるが彼女はトレトンの妻だった。
ブルターニュ地方はケルト文化圏。島の厳しい環境はまるで英国の灰色の風景。一般的なフランスのイメージとまったく違う。こんなところがあったなんて全然知らなかった。
「マドモワゼル」のリオレ監督が当時からボネールを念頭においていたこの作品。前作にも登場した“灯台”が物語の中心にいつもいる。ジャック・ガンブランの書いた芝居が“灯台守の恋”になってるなんていかしてる。ラストでボネールが見ていた芝居のポスターと今作に出てきた本の表紙の絵・・・。
実は最初は同じ監督だと知らなかった私。予告で観たときに“すごく似た雰囲気の映画だな~”と思って観に行くことを決めたのですが、当たり前だって、さっさと気づけよ!
ストーリーは言ってみればただの不倫なのに雰囲気といいキャスティングといい実に魅力的で魅せられてしまう。だからフランス映画って不思議。
ボネールの幸薄そうなイメージ、いつも心の奥底に哀しみを抱えているような表情がとても魅力的で好き。今回は夫がありながら外の世界からやってきた青年に惹かれてしまうのだが、あの切ない瞳で遠くから見つめられたら男はたまらんだろうな。
そして二人の男がまたどちらも魅力的でどうしましょう。
彼女に恋する男、デランジェールは自分が島に受け容れてもらえないことを受けとめている。自分の戦争による心の痛みがそうさせるのか争いを好まない。その姿勢から彼の人柄が少しずつわかってもらえるようになっていくのだけど・・・。
彼女の夫トレトンがまたものすごくいい男。見た目はぶっきらぼうで人当たりが良いタイプでもない。第一印象で損するタイプじゃないだろうか。ところがこの男。彼女に恋し彼女のために島に落ち着いて彼女の父親の灯台守を継ぐ。静かで大きな愛でもって彼女の夫としてずっと今まで側にいたのである。
この二人だけで暮らす灯台。自分をありのままに見せるデランジェールとそんな彼を少しずつ受け容れていくトレトン。そんな彼らが同じ女を愛している・・・。
想われる女もボネールなんていい女だから文句は言えないんだけど、ため息が出そう。
デランジェールとトレトン。さあ、どっち?
ウェッサン島という土地の雰囲気と大人っぽいキャストが静かな情熱の空気を感じさせる。とても上質な大人のラブストーリー。
初出:2006/1/29(日) 午前 1:47
2004 仏 監督:フィリップ・リオレ
サンドリーヌ・ボネール フィリップ・トレトン グレゴリ・デランジェール エミリー・デュケンヌ
ブルターニュのウェッサン島に新人の灯台守として島の外からデランジェールがやってくる。彼はよそ者を受付けない島の人々に疎んじられるが、パートナーになったトレトンは次第に彼の人柄を知り受入れようとする。デランジェールはそうして島で暮らすうちにボネールと恋に落ちるが彼女はトレトンの妻だった。
ブルターニュ地方はケルト文化圏。島の厳しい環境はまるで英国の灰色の風景。一般的なフランスのイメージとまったく違う。こんなところがあったなんて全然知らなかった。
「マドモワゼル」のリオレ監督が当時からボネールを念頭においていたこの作品。前作にも登場した“灯台”が物語の中心にいつもいる。ジャック・ガンブランの書いた芝居が“灯台守の恋”になってるなんていかしてる。ラストでボネールが見ていた芝居のポスターと今作に出てきた本の表紙の絵・・・。
実は最初は同じ監督だと知らなかった私。予告で観たときに“すごく似た雰囲気の映画だな~”と思って観に行くことを決めたのですが、当たり前だって、さっさと気づけよ!
ストーリーは言ってみればただの不倫なのに雰囲気といいキャスティングといい実に魅力的で魅せられてしまう。だからフランス映画って不思議。
ボネールの幸薄そうなイメージ、いつも心の奥底に哀しみを抱えているような表情がとても魅力的で好き。今回は夫がありながら外の世界からやってきた青年に惹かれてしまうのだが、あの切ない瞳で遠くから見つめられたら男はたまらんだろうな。
そして二人の男がまたどちらも魅力的でどうしましょう。
彼女に恋する男、デランジェールは自分が島に受け容れてもらえないことを受けとめている。自分の戦争による心の痛みがそうさせるのか争いを好まない。その姿勢から彼の人柄が少しずつわかってもらえるようになっていくのだけど・・・。
彼女の夫トレトンがまたものすごくいい男。見た目はぶっきらぼうで人当たりが良いタイプでもない。第一印象で損するタイプじゃないだろうか。ところがこの男。彼女に恋し彼女のために島に落ち着いて彼女の父親の灯台守を継ぐ。静かで大きな愛でもって彼女の夫としてずっと今まで側にいたのである。
この二人だけで暮らす灯台。自分をありのままに見せるデランジェールとそんな彼を少しずつ受け容れていくトレトン。そんな彼らが同じ女を愛している・・・。
想われる女もボネールなんていい女だから文句は言えないんだけど、ため息が出そう。
デランジェールとトレトン。さあ、どっち?
ウェッサン島という土地の雰囲気と大人っぽいキャストが静かな情熱の空気を感じさせる。とても上質な大人のラブストーリー。
初出:2006/1/29(日) 午前 1:47
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