ジェームズ・バッジ・デール2007年04月14日 10時32分40秒

24 シーズン3(2004)
JAMES BADGE DALE  1978/5/1  USA

この顔に見覚えはあるだろうか?映画ファンにはまだそんなに馴染みがないと思う。私もそんなに数多くの作品で見ているわけではないのだが、発作的に取り上げたくなった。(笑)

彼の名前だけでもピンと来る人はTVドラマファンに違いない。彼をはじめて見たのは超人気TVシリーズ「24」のシーズン3。CTU職員のひとりで主人公ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)の若い相棒。しかも隠れてバウアーの娘とつきあっているという役どころだった。シリーズに新風を吹き込むキャラということで、めいっぱい元気に血気盛んなところを見せていたが、ストーリー上はたいした役目は担っていなかった。

人気シリーズにキャスティングされて注目されたことだろうが、私が彼の演技、俳優の魅力を感じたのは別のドラマだった。
「CSI:マイアミ」と「CSI:NY」のクロスオーバーエピソードに2話連続でのゲスト出演。彼は犯人役だったのだが、これが実に冷酷非道。冷たい表情で口元だけニヤリと笑う。若いくせに名クセ者アクターへの成長を期待させるものがあった。普通の善良な青年を思わせる一方で、顔色を変えずに人を手にかけられる二面性を持っている。そういうところは、ルックスはおよばないがポール・ベタニーのようなタイプではないかと。

映画では「ディパーテッド」に出演していた。マット・デーモンの同僚刑事の一人だったんですがわかります?黒人のアンソニー・アンダーソンともう一人いた白人の若い刑事。終盤でのひとひねりに彼をキャスティングしたセンスを感じたのは私だけかなあ?

つい最近観た「NOLA」でも印象的だった。エミー・ロッサムが主演で、人に心を開かない彼女と能力はあるのに無気力に生きている彼は、微妙な距離を置いて、挑発しあう。ケンカ腰の会話をしながら二人の間に生まれるケミストリーが、観ていて心地よかった。小品ではあるがなかなか良いと思ったのはこの二人の不器用なキャラクターと演じる彼らの演技が良かったからだと思う。

彼を見たネタはこれしかない。名前も顔も知らないが、両親ともに俳優らしく、彼は子役で「蝿の王」にも出ていたらしい。結構印象的な役だったらしいので、再見の機会があればチェックしたい。TVでの活躍が多いので、「ディパーテッド」以降、今後の活躍がどうなっていくか注目したいところだ。