見たいリメイクをつなぐタスキ2007年04月02日 12時03分36秒

哀生龍さんより、面白いタスキを頂きました。
哀生龍さんの記事は、ここ!
http://aikirin4.seesaa.net/article/37439815.html?reload=2007-04-02T12:02:22


質問は以下の5つです。
  1.ぜひリメイクしてほしい作品(映画・TVシリーズ)
  2.主演は誰で?
  3.共演者は?
  4.監督は?
  5.このタスキをつなぐ方々


1.ぜひリメイクしてほしい作品(映画・TVシリーズ)
「ゴーストバスターズ」

2.主演は誰で?
私もオーウェン・ウィルソン(笑)。
ビル・マーレイが演じた女に目のないピーターを。

3.共演者は?

沈着冷静なイーガン:スティーヴ・クーガン
 *つまり、ウィルソンとクーガンの掛け合いを観たいんですが、3人と言うのも面白いかと。オリジナルはハロルド・ライミス。クーガンにはスマートなおかしさを求めたいのでやっぱりこっちだな。

巻き込まれ型のレイモンド:ジョエル・エドガートン
 *オリジナルは、ダン・エイクロイド。ピーターにのせられて借金したり・・・、人がよく、ぼーっとしてるタイプ。あたふたとゴーストと戦ってもらおう。

ピーターが惚れるデイナ:ブライス・ダラス・ハワード
 *オリジナルはシガニー・ウィーバー。悪の権化ズールに変身。がおーーーーっ!結構怪しく変化してくれるんじゃないかと。

デイナの隣人で、彼女に恋していたルイス:ノア・テイラー
 *オリジナルはリック・モラニス。彼も微妙に変化してデイナに迫る。彼も怪しいっしょ?

4.監督は?
ショーン・レヴィ
「ナイトミュージアム」でオーウェンとクーガンの子供のケンカコンビを見事に作ってくれたので、もっと発展させて欲しい。「ピンクパンサー」「12人のパパ」「ジャスト・マリッジ」と、ドタバタものはお手の物でしょ♪
CGのゴーストたちとドタバタ、あたふた戦う彼ら。もちろんエドガートンにはマシュマロを想像してもらって、登場してもらいましょう。

私もDVDのこのメンツでので音声解説聞きたいなー。

最初は、脚本にも参加していて今はすっかり監督が本業の、イーガンを演じたハロルド・ライミスに…と、思ったんですが、彼では少し大人で上品かなと~。もっと、おばかで観たいんですわね(笑)。

5.このタスキをつなぐ方々
ご自由にお持ち帰り下さい。



最近観た「ナイトミュージアム」の小さいウィルソンとクーガンの、どつき漫才みたいなコンビがとにかく気に入ってしまったのです。
バディムービーの面白さを久々に感じた気がして、この二人で観たいなあと思ったんです。で旧作のバディムービーを想像したんですが(ポリスアクションとかね)、良さそうのが浮かばず、やっぱりコメディで観たいよなあと思って浮かんできたのがこれでした。80年代の単純明快なコメディ。俳優の質も高いし、誰もがコメディ演技は最高。腹がよじれるほど笑ったもんです。この時代にしてはCGの出来もよくて、今なら…とも思いましたが、マシュマロマンなどはあのチープさが良いので、マペットの質感は残して欲しいかもですね。
でも、やっぱり、ウィルソン、クーガン、エドガートンで、あのトリオのおかしさを思う存分ドタバタやってくれるのを観たいですわー。

音楽バトン2007年04月03日 00時30分57秒

kimiさんから回って来ました。
かなり前からいただいてたんですが、音楽については非常に疎いので、5人揃うのに時間がかかりました。ごめんねkimiさん。(バトン系って好きなので、時間はかかりましたがやってて楽しかったです~)
kimiさんの回答はこちら(でも、直接は飛ばないかも・・・)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=372030105&owner_id=5733569

次のようなルールですが、興味のある方はお持ちください。

□■□ルール□■□
まずは友達5人に回しましょう
回された人は絶対やりましょう
下の質問に答えていく
好きなアーティストは5人あげてください

【質問】
☆好きなアーティスト名☆
a.普段なんて呼んでるか   
b.知ったきっかけ     
c.好きになったきっかけ  
d.その中で一番好きな人   
e.最初に買ったCD    
f.好きになったきっかけの曲 
g.現時点で一番好きなCD(アルバム・シングルどちらでも可 ) 
h.現時点で一番好きな曲


(1) DEF LEPPARD
a. でふれぱ
b. 知ったのは高校のとき。きっかけなんて憶えてません。
c. リズムセクションの力強さとメロディアスな旋律とハスキーなヴォーカル
d. 実は未だにメンバーの名前を憶えていない。
e. 「HYSTERIA」
f. アルバムではまったので「HYSTERIA」の曲全部。あえて挙げるなら「ROCKET」かな~。
g. 「EUPHORIA」
h. 「PROMISES」

*UKハードロック好きの原点。今でも来日ツアーがあれば絶対に行く。


(2) BRYAN ADAMS
a. ブライアン
b. 「三銃士」の主題歌。「ALL FOR LOVE」(with ROD STEWART,STING)
c. これもメロディアスな旋律とハスキーなヴォーカル。それと彼の永遠の少年っぽさ。
d. 
e. 「RECKLESS」(見当たらない…。また買っとこう)
f. たぶん「SUMMER OF ’69」
g. 「18 TIL I DIE」
h. 「(EVERYTHING I DO) I DO IT FOR YOU」(映画「ロビンフッド」主題歌)

*初めて行った外タレのコンサートはこの人。これも来日ツアーがあれば絶対に行く。


(3) BON JOVI
a. ぼんじょび
b. 「LIVIN' ON A PRAYER」等が全世界で爆発的にヒットしたとき。
c. 友人に大ファンがいて誘われて来日公演に行った。そのLIVEが良かった。
d.  ジョン(と、リッチー・サンボラしか知らない…)
e. 「SLIPPERY WHEN WET」(これも見当たらない。何でだ!)
f. 「YOU GIVE LOVE A BAD NAME」
g. 「BOUNCE」
h. 「IT’S MY LIFE」

*単純明快なロック。新譜がでてもあまり変わらないこのポピュラーさは、いつ聴いても飽きない。これまた来日ツアーがあれば絶対に行く。


(4) スターダスト・レビュー
a. スタレビ
b. カルピスのCM「夢伝説」
c. 何気なく買ったアルバムが良くて、他のを集めたらもっと好きになった。
d.  今はみんな好き。
e. 「TO YOU ~夢伝説~」
f. 買い集めた3枚のアルバムで好きになったから決められん。どうしても挙げるならやっぱり「夢伝説」になるのだろうか。
g. 「THANK YOU」
h. 「今夜だけきっと」

*高校の時、彼らを知ってる人は皆無だった。あの時は知って欲しくて友達に宣伝したら、今は私以上に好きになった子がいる。未だにマイナー感のある、デビューして26年になるバンド。彼らを知るならライブを見ないと意味がない。


(4) 尾崎 豊
a. 尾崎
b. 「十七歳の地図」でデビューするという雑誌の記事。
c. 記事を読んで「十七歳の地図」(シングル)を買って聴き、衝撃を受けた。
d. 
e. 「十七歳の地図」(シングル)
f. 「十七歳の地図」
g. 「十七歳の地図」(アルバム)
h. 「十七歳の地図」

*これも高校の時、今となっては、こうクチにするのはちょっと恥ずいのだが、あの時代の私の大事件だった。尾崎は実年齢が1学年上で、当時17歳で私が受けた衝撃はもの凄いものだったわけで。高校3年の時、地元の小さな会場で前から3列目のまん前で彼の肉声を聴き、あのライブパフォーマンスを見たことは絶対に忘れない。かなり地味だった私が、尾崎を好きだと知ったクラスの男の子の驚いた顔は見ものだった。
ただし、私の中の尾崎は3枚目のアルバム「壊れた扉から」まで。以後の彼は壊れている。カリスマ的人気が出た頃はまったく別人物のように思っていた。後に死亡したニュースを聞いたときはショックではなく、なんとなくわかってしまったというか、”今のこの世界には生きていけない人だったのだなあ”と。彼が死んだ後の若い「信者」たちは、ちょっと見ていて怖かった。
回答に並んでしまった「十七歳の地図」。やっぱり考えて答えると、ここに帰ってきてしまうみたいだ。


全部80年代(高校生の時)に聴いた時の人たち。おやじになった今も健在で、新譜が出れば聴くしライブにも行く。ブライアンが36歳の時の発表曲、アルバムタイトルにもしたタイトルが「18 TIL I DIE」だよ!この感覚、もう、たまんないなあ♪
尾崎は、今は引っ張り出してきて聴くことはほとんどない。

デニス・クエイド2007年04月04日 09時02分33秒

イン・グッド・カンパニー(2004)
DENNIS QUAID  1953/4/9  USA

テキサス・ヒューストン出身の彼は、アメリカ南部の男の象徴のような 、豪快さ、快活さを備えた風格で、アメリカ史劇、西部劇、クラシックから現代劇でも青春ドラマ、ヒューマンドラマ、サスペンス、アクション、果てはSFからコメディまで、75年のデビューから30年以上に渡り、善きアメリカ人を演じてきた。ハリウッドに欠かせない俳優の一人だと思う。

私が最初に彼を認識したのが「グレート・ボールズ・オフ・ファイヤー」だったので、パワフルで活きのいい強烈な印象だった(笑)。その後も「ジョーズ3」や「熱き愛に時は流れて」「インナースペース」「D.O.A」「フレッシュ・アンド・ボーン」「アンダーカバーブルース」と続いたのでとにかく熱い男だと思った。
「ライトスタッフ」「ワイアット・アープ」「エニイ・ギブン・サンデー」など、この時、既にアメリカ人が理想とする男の姿を体現していたようだ。「ライトスタッフ」なんてその最たるものかと。

年齢を経てきてその傾向は益々強くなる。[アラモ」「オールド・ルーキー」など実在したのヒーロー的人物などその円熟味を増す役が増えてくる。
善き父親像を求められるようにもなってきた。「オールド・ルーキー」「オーロラの彼方へ」「ファミリー・ゲーム」「デイ・アフター・トゥモロー」「ヘレンとフランクと18人の子供たち」など、理想的な父親が並ぶ。今では十八番といってもいいのでは?父親こそ最高のヒーロー。だとすればクエイドは最も身近な現代のヒーローを体現しているのかもしれない。

2000年あたりから理想の父親役も増えてきたが、現代の病めるアメリカの中年男役が見られるようになってきたのも時代の流れか。「セイヴィア」「エニイ・ギブン・サンデー」「トラフィック」「コールド・クリーク」などは、彼のあの口を横に広げた笑顔がほとんど見られない作品。「ディナー・ウィズ・フレンズ」「エデンより彼方に」などはとても理想的とはいえない、しかし、非常に身近でリアルな男性だ。この年齢になった彼だからこそできる役かも。一見理想的に見えても、抱えているものは普通の人と同じだからだ。

映画ファンなら誰もがご存知と思うが、彼自身もいくつもの問題を抱えては乗り越えてきた。皮肉なことに10年連れ添ったメグ・ライアンとの別離後から、彼のキャリアが華やかになる。
何かふっ切れたものでもあるのか、コメディもやるようになり、彼の演じる中年男の戸惑った表情が結構おかしい。この年齢になってから役の幅が広がるとは恐れ入る。
「アメリカン・ドリームズ」でとうとう合衆国大統領役かと思えばなんとうつ病の大統領。「イン・グッド・カンパニー」では会社の合併で自分の子供ほどの男の部下になってしまう、ミッドライフ・クライシス全開の男など。

平行して「飛べ!フェニックス」のリメイク「フライト・オブ・フェニックス」でジェームズ・スチュアートが演じた機長役などヒーローぶりも健在。スポーツ選手、消防士、学者に大統領、そして理想の父親と、役が多彩で飽きない人だ。
これからも重厚な役から親しみやすい人物まで幅広く、アメリカ人の男を演じていくのだろう。重鎮と言われるようになるまで主演に傍役にその姿を見せて欲しい。

デヴィッド・ストラザーン2007年04月05日 10時29分51秒

激流(1994)
DAVID STRATHAIRN  1949/1/26  USA

デニス・クエイドが快活で豪快なヒーロータイプなら、デヴィッド・ストラザーンはヒーローの脇で頭脳を働かせる沈着冷静なサポートタイプというべきか。大統領ではなく首席補佐官役が似合うようなタイプ。
彼も80年のデビューから堅実に出演作を重ねてきた、ハリウッドに欠かせない俳優の一人だと思う。

最初に彼を認識したのは「激流」でのメリル・ストリープの夫。ストリープが休暇に息子を連れて川下りを計画。ストラザーンは遅れてやってくる。仕事優先で家庭を顧みない彼は、息子からも反発されている。ケヴィン・ベーコン演じる凶悪犯と関わり、ストラザーンだけがストリープたちと引き離されるが、彼の活躍はそこから。なんだか頼りないし観ているこっちがハラハラしどおしだが、ギリギリのところで踏ん張る彼は家族を守る役目を果たしていく。まあ、結局いいとこはストリープに持ってかれてしまうんだけど、そこがストラザーンらしい。アクションをかっこよく決めるヒーロータイプじゃないのだ。

体躯も細身でおよそアクション向きでないのは一目瞭然。アクションらしいアクションは「激流」しか観たことがない。
アクション映画であっても、彼は主人公に電話で指令を出す側とか、一歩引いた立場の人物役が多いと思う。
「スニーカーズ」での彼はロバート・レッドフォードやリヴァー・フェニックスたちと一緒のハイテク・エキスパート集団の一員で盲目のオーディオの天才。彼の静かな佇まいがハラハラ、ドキドキのサスペンスの中でアクセントになっていて印象深い。体を使うより知能や他の能力を働かせるタイプかと。

その存在感はアクション映画に留まらない。若い兵士たちを複雑な思いで送り出す司令官だった「メンフィス・ベル」。子供たちを優しく見守る神父でストーリー上、重要な役目を負った「サイモン・バーチ」。真犯人と裏で繋がる組織の元締めで、自分で手は汚さない冷淡さが渋かった「L.A.コンフィデンシャル」。「ザ・ファーム」では主人公の兄役で、トム・クルーズ演じる主人公の性格を表現するのに一役買った。

「激流」のように、「奇跡の人」「黙秘」「マップ・オブ・ザ・ワールド」「戦場に消えたカメラマン」「ショコラーデ」など、ヒロインや重要な登場人物の夫役でもよく見られ、善人悪人の区別なく演じられるところも魅力。

でも、私としては一生懸命に生きている普通の善き人の方が彼には似合う気がする。一番好きなのは「パッション・フィッシュ」。故郷に帰ってきた生きる気力を失ったヒロインは地元民のストラザーンと出会う。心優しい素朴な彼は彼女に人生を再出発するきっかけを与えてくれる。取り立てて大きなことをするわけじゃないけど、彼のにじみ出るような優しい人柄が伝わってきて観ているこっちも癒されるようだった。
傍役でありながらストーリー展開に静かに一石を投じるような印象的な役どころが多く、地味だけどなんとなく彼の顔を思い出せる人は多いんじゃないかと思う。

その彼がいきなり「グッドナイト&グッドラック」で主演を果たす。ジョージ・クルーニーが監督したこの骨太な社会派作品で実在のジャーナリスト、エド・マローを正義感たっぷりに演じた。モノクロの画面に力強さを秘めた表情で、決め台詞の『グッドナイト&グッドラック』。あの重厚感は彼の長い経験が培った重さそのもの。
今後も渋い役どころで、作品にアクセントをくれるストラザーンに期待する。

カンバセーションズ2007年04月09日 14時58分42秒

カンバセーションズ(2005)
カンバセーションズ CONVERSATIONS WITH OTHER WOMEN
2005 米 監督:ハンス・カノーザ
アーロン・エクハート ヘレナ・ボナム・カーター

NYのホテルのバンケットルーム。妹の結婚式のパーティーで、壁際に所在なげに立っている女(カーター)のもとへ、男(エクハート)がシャンパングラスをふたつ片手に近づいていくところから二人の長い夜ははじまる・・・。再会した男と女は元恋人同士。パーティーのお開きに背中を押されるように、ふたりは女の部屋に向った。それは必然?

この映画を語るのにネタバレはどうにも避けられません。ご容赦ください。

最初のエクハートのシャンパングラスの持ち方と、歩いてくる姿のカッコよさからして、もう私はこの映画にのめりこんだ。ラブストーリーの場合、主演の二人が気に入るかどうかでまず決定的な評価が決まってしまう私。「カンバセーションズ」は・・・完璧だった。(笑)

この映画、最初から最後までの画面分割映像がひとつの話題になっているのだが、私はさほど気にならなかった。最初こそ、おっ?と思ったものの、今の台詞に片方の画面が過去の情景を映すなど、面白いセンスが随所で観られる。
だけどもしも、これがなかったとしても、とにかく私はこの二人の"会話劇"が好きなんだと思う。
音楽のセンスもとってもいい。使用されたのはフランスの女性シンガー、カーラ・ブルーニのナンバー。劇場では求めなかったものの後でどうしても気になり、結局探しまくって買った、使用曲が収録されたCD「ケルカン・マ・ディ~風のうわさ」はお薦め。

10年ぶりに再会した男と女。NYにいる男は独身で恋人がいて、女はロンドンに医者の夫と彼の娘が3人。お互いの状況も、何故、彼女がここにきたのかも“会話”するうちに知っていく。懐かしさなのか・・・、まだ想いがくすぶっているのか・・・、ふたりの中にあるそれぞれの"揺れ"は、パーティーがお開きになっても、そのままそこで離れることを拒否する。

二人の間に交わされる会話と、二人のひとつひとつの動作が、どきっとするほどリアルで、観ているこちらが、わが身に起こっているような照れ臭さ、恥ずかしさ、居心地の悪さを憶えるようだ。何度、心がざわついたり、口の中で笑いを噛み締めたことか!

くすぶる想いを止められなくて、とにかくこの場では彼女を求められずにいられないストレートで情熱的な男。
昔話をしてその頃のロマンスを思い出させようとする。女の体に自分の知らない傷があることに腹を立てる。シャツを脱いだ自分を見た女に太ったと言われて傷つき、すぐに着直したくせに、自分は女に昔と違って肌が乾いているなんてことを言う。彼女に届いている留守電のメッセージを聞かずにいられずとうとう聞いてしまって、彼女の夫の声に激しく嫉妬してしまう。女がバスルームにいる間中、面と向かって言わなかった想いを、最後の悪あがきのように大声でしゃべりだす。

これから起こるだろうことを自分が止められないことをわかっているから、必死に言い訳を探している女。
男がシャツを脱いだ体を見て、傷つくだろうとわかっていながら太ったと言う。照れて、おどけながら自分で脱いでベッドに誘う。身を任せながらも、ひっきりなしに会話を続けようとする。事が終わった後、バスルームに閉じこもって夫に電話してしまう。夫と子供たちの写真を見る男に向って、釘を刺すように彼らの話をする。

夫への電話でも、男の恋人からの電話に出てしまうというアクシデントでも、女は嘘をつき、平静を保ち、この一夜に一応の決着をつけて、朝早くに夫の元へ帰っていく女。残された男はこれから起こるであろう恋人とのひと悶着が待っている。
女は何事もなかったように問題なく夫に迎えられるだろうが、男のほうはきっとうまくはいかないだろう。

この映画のコピーは「男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト」。男は感情ストレートで過去の恋の再燃を望み、女はそんなことはありえないと理性を貫き、一夜限りのロマンスに身を投じる。

でも、私は直感的に、女も実はかなりぐらぐらと揺れているに違いない!・・・と思ったんですけどねぇ。
なんか私は、「男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト」っていうこのコピーにどうしても納得がいかないのだ。女だってロマンチストだ!と言いたいのだ。まるで女はこういうことがあってもサラリと切り抜けてやってのけることができる!男はそうはいかないからキビシイよね。みたいなのは一方的だ!と反論したいのだ。

この後、また出会ってしまうことがあったら、例えばそれが今度はロンドンに男がやって来て、なんてことがあったとしたら、同じことが繰り返されると思う。男はそれを望んでいることは間違いないし、女もそれを拒否できない(しない)ことはわかっているから。
(そうしたことで、さらにその後(将来的に)がうまくいく、いかないかはまた別の話だけど)

・・・と思ってたんだけど、男がロンドンに行くことはない、か。だとしたら、女は自分で振り切ったくせに、くすぶった気持ちを持ったままでいるんだわ。どこかで期待しながらきっとずっと報われない。
ここで女がロマンチストになったとしたら、結局ものすごく苦しむことになるのか・・・。女がリアリストでいなければならないのは、苦しみを回避するための最良の方法。だからなのかもしれないなあ。これこそ必然かも・・・。

はあ~、今、これを書いてても居心地悪いのに、DVDが出たら即行で買って、また、ざわざわさせられながら観ちゃうんだろうな。ほとんど自虐的。(笑)