サンシャイン2057 ― 2007年06月05日 00時05分30秒
サンシャイン2057 SUNSHINE
2007 英 監督:ダニー・ボイル
キリアン・マーフィー 真田 広之 クリス・エヴァンス ミシェル・ヨー ローズ・バーン クリフ・カーティス ベネディクト・ウォン トロイ・ギャリティ
太陽の寿命が尽きる。地球を救うために核爆弾を積んで太陽へ向う8人のスペシャリストたちは途中で救難信号を拾った。
いわゆるパニックムービーかと思いきや全然違った。
観る人によっては突っ込まれそうな題材なのにダニー・ボイル色いっぱいのこの作品、私は好きだ!
もとからこのジャンルはパニック映像などではなく、パニックに立ち向かう人間を描くヒューマンドラマ的なところが私は非常に好きなので、そこの作りが甘いと作品的にはだめなのだが、そこはダニー・ボイル。さすがの人間の本質を抉るドラマを作ってくれていた。
真田広之が消えた時に、これは8人の乗組員たちが一人また一人…っていうホラー映画にありがちなパターンなのかと思ったが、いやいやそれぞれに精神面に訴えるものを出している丁寧さで一連のものと一緒には出来ない。
宗教、太陽信仰、自責の念、心の葛藤、生存欲、任務責任感、人類愛・・・登場人物たちのひとりひとりに深く根ざした様々な感情、心理がこの非常事態の閉ざされた空間の中で丁寧に描かれていく。全編に渡ってそれがうまく散りばめられているので、まるごとヒューマンドラマのように思えるくらいだ。
これはいってみればゾンビ映画なのにやはり人間ドラマを思わせた「28日後...」に通じるものがあり、やはりダニー・ボールの作品に共通する人間の心理を描く本質はどのジャンルであっても変わらないのだなと。
彼のことだから映像もデザインも神秘的で美しく閉鎖的な空間でありながら無限大の宇宙の只中にあることを常に思わせた。太陽に対する表現は私は今まで観た中ではその力と神々しさを一番感じられたかもしれない。
ホラーのような一面も見せたが、暗闇の多い場面の中、露骨なサブリミナル映像や光の使い方などもダニー・ボイルらしい演出なのかもしれない。一瞬これはホラー映画だったろうかと結構怖さも感じた。
しかしやっぱりこれは人間を描いた作品だ。パニック映画のクセに有名どころを使わず渋めに面白いキャストを集めたところがまた嬉しい。「28日後...」に続くキリアンに真田、クリフ・カーティス、ミシェル・ヨー、ローズ・バーン、ベネディクト・ウォン。なんとも国際色豊かなチョイス。はてなぜここにクリス・エヴァンス?と思ったが、いやなかなか硬派な演技もするんだなと感心。彼の活躍はポイントが高い。
彼ら登場人物一人一人を大切にしているのがよくわかる映像の数々。彼らの表情が素晴らしいシーンが必ずある。まあ中でもキリアンの表情の活きること!最初は彼がSF?と思ったがこの神秘的な空間での彼の独特の存在感はやはりこの作品の中心だ。
久しぶりに心震わせられるSF映画を観た。舞台が宇宙でもそこにいるのは人間だから。人間の心理が、感情があるから物語が生まれるのだ。いいぞおっ、ダニー・ボイルっ!
2007 英 監督:ダニー・ボイル
キリアン・マーフィー 真田 広之 クリス・エヴァンス ミシェル・ヨー ローズ・バーン クリフ・カーティス ベネディクト・ウォン トロイ・ギャリティ
太陽の寿命が尽きる。地球を救うために核爆弾を積んで太陽へ向う8人のスペシャリストたちは途中で救難信号を拾った。
いわゆるパニックムービーかと思いきや全然違った。
観る人によっては突っ込まれそうな題材なのにダニー・ボイル色いっぱいのこの作品、私は好きだ!
もとからこのジャンルはパニック映像などではなく、パニックに立ち向かう人間を描くヒューマンドラマ的なところが私は非常に好きなので、そこの作りが甘いと作品的にはだめなのだが、そこはダニー・ボイル。さすがの人間の本質を抉るドラマを作ってくれていた。
真田広之が消えた時に、これは8人の乗組員たちが一人また一人…っていうホラー映画にありがちなパターンなのかと思ったが、いやいやそれぞれに精神面に訴えるものを出している丁寧さで一連のものと一緒には出来ない。
宗教、太陽信仰、自責の念、心の葛藤、生存欲、任務責任感、人類愛・・・登場人物たちのひとりひとりに深く根ざした様々な感情、心理がこの非常事態の閉ざされた空間の中で丁寧に描かれていく。全編に渡ってそれがうまく散りばめられているので、まるごとヒューマンドラマのように思えるくらいだ。
これはいってみればゾンビ映画なのにやはり人間ドラマを思わせた「28日後...」に通じるものがあり、やはりダニー・ボールの作品に共通する人間の心理を描く本質はどのジャンルであっても変わらないのだなと。
彼のことだから映像もデザインも神秘的で美しく閉鎖的な空間でありながら無限大の宇宙の只中にあることを常に思わせた。太陽に対する表現は私は今まで観た中ではその力と神々しさを一番感じられたかもしれない。
ホラーのような一面も見せたが、暗闇の多い場面の中、露骨なサブリミナル映像や光の使い方などもダニー・ボイルらしい演出なのかもしれない。一瞬これはホラー映画だったろうかと結構怖さも感じた。
しかしやっぱりこれは人間を描いた作品だ。パニック映画のクセに有名どころを使わず渋めに面白いキャストを集めたところがまた嬉しい。「28日後...」に続くキリアンに真田、クリフ・カーティス、ミシェル・ヨー、ローズ・バーン、ベネディクト・ウォン。なんとも国際色豊かなチョイス。はてなぜここにクリス・エヴァンス?と思ったが、いやなかなか硬派な演技もするんだなと感心。彼の活躍はポイントが高い。
彼ら登場人物一人一人を大切にしているのがよくわかる映像の数々。彼らの表情が素晴らしいシーンが必ずある。まあ中でもキリアンの表情の活きること!最初は彼がSF?と思ったがこの神秘的な空間での彼の独特の存在感はやはりこの作品の中心だ。
久しぶりに心震わせられるSF映画を観た。舞台が宇宙でもそこにいるのは人間だから。人間の心理が、感情があるから物語が生まれるのだ。いいぞおっ、ダニー・ボイルっ!

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