コリン・ファース2005年09月13日 21時52分00秒

高慢と偏見(1995)
COLIN FIRTH  1960/9/10 UK

古くは「アナザー・カントリー」でその存在は知っていたものの、それほど興味を惹かれてはいなかった。「イングリッシュ・ペイシェント」のクリスティン・スコット・トーマスの嫉妬に狂った夫、「恋におちたシェイクスピア」のグィネス・パルトロウの婚約者役のせいであまり印象が良くなかったのかも。
今になって気になったのはありきたりだが「ブリジット・ジョーンズの日記」のマーク・ダーシーである。まったく予備知識なしで観た私は、中盤を過ぎてもブリジットはダニエル(ヒュー・グラント)とくっつくもんだと思っていた。ヒュー・グラントとコリン・ファースの役回りはそうに決まっていると頭から思っていたからだ。なので、ラストにかけてコリンが魅力的になっていくのにコロリと参ってしまった。にも増して気に入ったのはその後に読んだ原作で気になりとうとうDVDを購入してしまった「高慢と偏見」のミスター・ダーシー!一気に観たらそのままはまってしまった。

笑顔が素敵とかアクションがクールでかっこいいとかはよくあることだが、仏頂面が魅力的だと思った人は彼が初めてだ。笑っても可愛いことは可愛いが、やっぱりこの人はむすっとしている時が最高に良いのだ!(褒めてるのか?褒めてるよね?)そう考えると「イングリッシュ・ペイシェント」だってはまり役だったのかも。

ハリウッド作品にも出演するが、英国内で映画を始め舞台、TVもで多くの作品に出演しているようで。いつもの仏頂面で格式ばった文芸作品調のものばかり目にしていたのだけどそれだけじゃなさそう。きっともっといろんな顔があるんだよね。まだ彼のコメディには違和感がある。「スプリング・ガーデンの恋人」なんてやめて欲しかった。「ロイヤル・セブンティーン」「ラブ・アクチュアリー」あたりまでが限界。

ところが、現在のフィルモグラフィの最新作はケヴィン・ベーコンとコメディアンのコンビを組んでいる役だという。この取り合わせにも驚きだしどんな作品になるのか想像もつかないが非常に楽しみではある。・・・日本でも観られるんだろうな?

初出:2005/4/29(金) 午後 2:19