ミランダ・オットー ― 2006年01月28日 17時59分26秒

MIRANDA OTTO 1967/12/16 オーストラリア
非常に地味な女優だが「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」と「・・・王の帰還」で一躍脚光を浴びた。
ローハンの勇ましい姫エオウィンとゴンドールの執政家の次男ファラミアは当初ウマ・サーマンとイーサン・ホークの予定だったというから驚きだ。ミランダとウェナムになってくれたのは私には非常にありがたい話だ。(笑)
ミランダもウェナムと同じオーストラリア人だが早くからハリウッド進出もしているし英国映画などにも出演しているのだが、彼女はインディーズ系でめちゃめちゃ個性的な役を選んできた感がある。メジャー作品となるとほんとに目立たない傍役で新作の「宇宙戦争」は最初と最後だけ、「ホワット・ライズ・ビニース」の暗~い隣人の奥さんを憶えている人がどれだけいるだろう?
「シン・レッド・ライン」ではベン・チャップリンの回想に登場する国に残してきた妻。戦場シーンと彼女の淡いシーンの対比が印象的だったがあれが彼女だったのだ。
「LOTR」がメジャーで初の大役といってもいいんじゃないだろうか。
オーストラリアでも米国でもインディーズ系のちょっと変わったテイストの作品に目が行く。オーストラリアの「ラブ・セレナーデ」や「女と女と井戸の中」。ストーリーもなんだか不可解だしオットーのキャラクターが???なんだろな?この女の子は。そういいたくなるどこかとっても不思議ちゃんな雰囲気がある。
米国でも「ヒューマンネイチュア」の似非フランス姉ちゃんも結構キテたと思う。ブロンドに真っ白な肌の彼女はセクシーな衣装がえらく似合う。派手目のメイクであのランジェリー姿はまるでお人形のようだ。なかなか小悪魔的で似合っているから恐ろしい。
ノーメイクで素朴な格好をしていてもどこか艶かしさを感じるのが彼女の個性だろう。インディーズ系作品にはその傾向が顕著に見られる。英国作品の「禁猟区」もそうかもしれない。アフリカで象の保護活動をしている超自然体の女性なのだがドレスや透けそうなシャツなんぞを無造作に着ている彼女はちょっとどきっとする。ストーリーはシビアだし都会育ちのアメリカ人との恋とアフリカでの生活の間で揺れるといういたって真面目なストーリーなんだけど、とんだ邦題タイトルも大胆なパッケージも誤解を生みそう。レンタルの棚はほぼ100%官能系に置いてあるに違いない。そんなことないのにと思いながらも、でもちょっと彼女は艶っぽい感じのする女優なのかもとも思う。
そんな彼女になぜエオウィン役が回ってきたのだろう?ほとんどノーメイクにクラシカルなドレスか甲冑姿で剣を振り回す勇ましいお姫様。戦いに参加することなく館に閉じ込められるような“檻の中”に生きることを恐れているという超勝気な性格。
実はミランダ自身がこのタイプなのかもしれない。インディーズ作品が多く、役の選び方が個性的なのもそのせいかもね。
勝気なお姫様は好きになる男もレベルが高く王家の血をひくアラゴルンに恋するもあえなく失恋。にこりともしない強気の姿勢がみるみるうちに恋する乙女まっしぐらになってしまうのがなんだか痛々しい。
結局失恋の痛みでこの世に未練が無くなったのか決死の戦いに挑んでいくも、王を失って自分は生き残ってしまい絶望の淵に立たされる。そこに現れたファラミアに熱烈なラブコールを受けてゴールイン。
このエオウィン姫はミランダには面白くってたまらないキャラクターだったんじゃないだろうか。
「LOTR」の後、女をまったく感じさせないような元気なキャラクターを演じた「フライト・オブ・フェニックス」で今度はアフリカの砂漠で長期の撮影。彼女も母国を離れてグローバルに飛び回っている。
今後メジャーにインディーズに活躍するだろうと思われるがただいま産休中。どんなお母さんになっちゃうのでしょう?あんまり落ち着かないでねー。
初出:2005/7/20(水) 午後 11:24
非常に地味な女優だが「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」と「・・・王の帰還」で一躍脚光を浴びた。
ローハンの勇ましい姫エオウィンとゴンドールの執政家の次男ファラミアは当初ウマ・サーマンとイーサン・ホークの予定だったというから驚きだ。ミランダとウェナムになってくれたのは私には非常にありがたい話だ。(笑)
ミランダもウェナムと同じオーストラリア人だが早くからハリウッド進出もしているし英国映画などにも出演しているのだが、彼女はインディーズ系でめちゃめちゃ個性的な役を選んできた感がある。メジャー作品となるとほんとに目立たない傍役で新作の「宇宙戦争」は最初と最後だけ、「ホワット・ライズ・ビニース」の暗~い隣人の奥さんを憶えている人がどれだけいるだろう?
「シン・レッド・ライン」ではベン・チャップリンの回想に登場する国に残してきた妻。戦場シーンと彼女の淡いシーンの対比が印象的だったがあれが彼女だったのだ。
「LOTR」がメジャーで初の大役といってもいいんじゃないだろうか。
オーストラリアでも米国でもインディーズ系のちょっと変わったテイストの作品に目が行く。オーストラリアの「ラブ・セレナーデ」や「女と女と井戸の中」。ストーリーもなんだか不可解だしオットーのキャラクターが???なんだろな?この女の子は。そういいたくなるどこかとっても不思議ちゃんな雰囲気がある。
米国でも「ヒューマンネイチュア」の似非フランス姉ちゃんも結構キテたと思う。ブロンドに真っ白な肌の彼女はセクシーな衣装がえらく似合う。派手目のメイクであのランジェリー姿はまるでお人形のようだ。なかなか小悪魔的で似合っているから恐ろしい。
ノーメイクで素朴な格好をしていてもどこか艶かしさを感じるのが彼女の個性だろう。インディーズ系作品にはその傾向が顕著に見られる。英国作品の「禁猟区」もそうかもしれない。アフリカで象の保護活動をしている超自然体の女性なのだがドレスや透けそうなシャツなんぞを無造作に着ている彼女はちょっとどきっとする。ストーリーはシビアだし都会育ちのアメリカ人との恋とアフリカでの生活の間で揺れるといういたって真面目なストーリーなんだけど、とんだ邦題タイトルも大胆なパッケージも誤解を生みそう。レンタルの棚はほぼ100%官能系に置いてあるに違いない。そんなことないのにと思いながらも、でもちょっと彼女は艶っぽい感じのする女優なのかもとも思う。
そんな彼女になぜエオウィン役が回ってきたのだろう?ほとんどノーメイクにクラシカルなドレスか甲冑姿で剣を振り回す勇ましいお姫様。戦いに参加することなく館に閉じ込められるような“檻の中”に生きることを恐れているという超勝気な性格。
実はミランダ自身がこのタイプなのかもしれない。インディーズ作品が多く、役の選び方が個性的なのもそのせいかもね。
勝気なお姫様は好きになる男もレベルが高く王家の血をひくアラゴルンに恋するもあえなく失恋。にこりともしない強気の姿勢がみるみるうちに恋する乙女まっしぐらになってしまうのがなんだか痛々しい。
結局失恋の痛みでこの世に未練が無くなったのか決死の戦いに挑んでいくも、王を失って自分は生き残ってしまい絶望の淵に立たされる。そこに現れたファラミアに熱烈なラブコールを受けてゴールイン。
このエオウィン姫はミランダには面白くってたまらないキャラクターだったんじゃないだろうか。
「LOTR」の後、女をまったく感じさせないような元気なキャラクターを演じた「フライト・オブ・フェニックス」で今度はアフリカの砂漠で長期の撮影。彼女も母国を離れてグローバルに飛び回っている。
今後メジャーにインディーズに活躍するだろうと思われるがただいま産休中。どんなお母さんになっちゃうのでしょう?あんまり落ち着かないでねー。
初出:2005/7/20(水) 午後 11:24
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