キャンベル・スコット ― 2007年04月23日 10時39分11秒

CAMPBELL SCOTT 1961/7/19 USA
映画を観始めた頃から馴染みの彼のイメージを一言で言うなら"知的"。父は俳優のジョージ・C・スコット、母は女優のコリーン・デュハーストという筋金入りのサラブレッドにして、ローレンス大学で演劇を学んだ後、オフ・ブロードウェイ、ブロードウェイの舞台で活躍。俳優であり映画プロデューサーの顔も持つ才人。
観始めたのが「愛の果てに」(ジョン・シュレシンジャー)、「シェルタリング・スカイ」(ベルナルド・ベルトルッチ)という名匠や作家性の高い作品だったので知性派、インテリのイメージが強かった。
その後に続いた「愛の選択」での白血病患者、「シングルズ」の誠実な男、そして「ロングタイム・コンパニオン」のエイズに直面するゲイの青年は彼のピュアさが印象的。演技は勿論どの作品でも文句なしの巧さだが、この彼の持つ柔らかさが繊細な感じが欲しい作品では抜群に活きると思う。
また線の細さがどこか巻き込まれ型のタイプにはまるようで「シェルタリング・スカイ」や「スパニッシュ・プリズナー」での周囲に振り回されて困惑する彼には同情を覚える。
作家性が強かったり、社会問題を扱った作品だったり、彼の選ぶ作品の傾向はなんとなくどれも共通している感じがする。よく練られた脚本に惹かれるのだろうが、脚本家出身のデヴィッド・マメット監督の「スパニッシュ・プリズナー」などもいい例だ。非常に凝ったマメットの脚本で面白かった。
プロデューサーでもあるスコットがスタンレー・トゥッチと共同で監督・脚本を務めた「シェフとギャルソン、リストランテの夜」はとても面白かった。トゥッチとの相性は良かったらしく、彼の単独監督作「インポスターズ」にも出演しているがこちらも面白い。知的なエッセンスが感じられるコメディ。センスがいいのだな~。
スコットが製作や監督を手がける作品には未公開のものが多い。「Off the Map」(ジョアン・アレン、サム・エリオット)、「Roger Dodger」(イザベラ・ロッセリーニ、ジェニファー・ビールス)、「The Secret Lives of Dentists」(デニス・レアリー、ロビン・タニー、ホープ・デイヴィス)。いづれもスコット自身も出演しているのだが、このキャスト!とっても観たいんですけど。
日本語字幕なしで観た「The Dying Gaul」。スコットに共演がパトリシア・クラークソン、ピーター・サースガード。勿論全部はわからないけど、かなり怪しげで個性的なサスペンスであった・・・。う~、日本語字幕で観たいっ!
ここ最近は俳優として地道に活躍。ケヴィン・ベーコン監督作の「バイバイ、ママ」の"実の父親"、「エミリー・ローズ」の検事、「リトル・ランナー」の神父。どれも彼の知的さや穏やかさがとても似合ったキャラクター。
つい先日観た最新作「ラブソングができるまで」の作家はちょっとびっくり!初めて嫌な奴のスコットを見たかも~。それよりも驚いたのはその老け具合。あのグレーヘアは自前だろうか・・・?
「リトル・ランナー」の神父は若々しくてかっこいいんだけどなあ。
捻りのある脚本と渋いキャストが魅力的なものが多いスコットの製作・監督・出演作品。これからも着実に積み重ねていって欲しい。願わくばどれも日本語字幕で観せて欲しいよーっ!
映画を観始めた頃から馴染みの彼のイメージを一言で言うなら"知的"。父は俳優のジョージ・C・スコット、母は女優のコリーン・デュハーストという筋金入りのサラブレッドにして、ローレンス大学で演劇を学んだ後、オフ・ブロードウェイ、ブロードウェイの舞台で活躍。俳優であり映画プロデューサーの顔も持つ才人。
観始めたのが「愛の果てに」(ジョン・シュレシンジャー)、「シェルタリング・スカイ」(ベルナルド・ベルトルッチ)という名匠や作家性の高い作品だったので知性派、インテリのイメージが強かった。
その後に続いた「愛の選択」での白血病患者、「シングルズ」の誠実な男、そして「ロングタイム・コンパニオン」のエイズに直面するゲイの青年は彼のピュアさが印象的。演技は勿論どの作品でも文句なしの巧さだが、この彼の持つ柔らかさが繊細な感じが欲しい作品では抜群に活きると思う。
また線の細さがどこか巻き込まれ型のタイプにはまるようで「シェルタリング・スカイ」や「スパニッシュ・プリズナー」での周囲に振り回されて困惑する彼には同情を覚える。
作家性が強かったり、社会問題を扱った作品だったり、彼の選ぶ作品の傾向はなんとなくどれも共通している感じがする。よく練られた脚本に惹かれるのだろうが、脚本家出身のデヴィッド・マメット監督の「スパニッシュ・プリズナー」などもいい例だ。非常に凝ったマメットの脚本で面白かった。
プロデューサーでもあるスコットがスタンレー・トゥッチと共同で監督・脚本を務めた「シェフとギャルソン、リストランテの夜」はとても面白かった。トゥッチとの相性は良かったらしく、彼の単独監督作「インポスターズ」にも出演しているがこちらも面白い。知的なエッセンスが感じられるコメディ。センスがいいのだな~。
スコットが製作や監督を手がける作品には未公開のものが多い。「Off the Map」(ジョアン・アレン、サム・エリオット)、「Roger Dodger」(イザベラ・ロッセリーニ、ジェニファー・ビールス)、「The Secret Lives of Dentists」(デニス・レアリー、ロビン・タニー、ホープ・デイヴィス)。いづれもスコット自身も出演しているのだが、このキャスト!とっても観たいんですけど。
日本語字幕なしで観た「The Dying Gaul」。スコットに共演がパトリシア・クラークソン、ピーター・サースガード。勿論全部はわからないけど、かなり怪しげで個性的なサスペンスであった・・・。う~、日本語字幕で観たいっ!
ここ最近は俳優として地道に活躍。ケヴィン・ベーコン監督作の「バイバイ、ママ」の"実の父親"、「エミリー・ローズ」の検事、「リトル・ランナー」の神父。どれも彼の知的さや穏やかさがとても似合ったキャラクター。
つい先日観た最新作「ラブソングができるまで」の作家はちょっとびっくり!初めて嫌な奴のスコットを見たかも~。それよりも驚いたのはその老け具合。あのグレーヘアは自前だろうか・・・?
「リトル・ランナー」の神父は若々しくてかっこいいんだけどなあ。
捻りのある脚本と渋いキャストが魅力的なものが多いスコットの製作・監督・出演作品。これからも着実に積み重ねていって欲しい。願わくばどれも日本語字幕で観せて欲しいよーっ!
コメント
_ 哀生龍 ― 2007年04月24日 12時43分23秒
_ かえる ― 2007年04月24日 16時25分05秒
確かに、「リトル・ランナー」の神父はよかった♪
_ めかぶ ― 2007年04月24日 19時22分57秒
りんさん、かえるさん、まいどっ♪
「シェフとギャルソン、リストランテの夜」「インポスターズ」はスマートなコメディ。どちらもアンサンブルキャストで渋めなところがゴロゴロ出てますので、こちらもきっと楽しいと思います。
「リトル・ランナー」の神父は見た目にもキャラクター的にも素敵な役でしたね。こんな彼をこれからも見たいですわ。
「シェフとギャルソン、リストランテの夜」「インポスターズ」はスマートなコメディ。どちらもアンサンブルキャストで渋めなところがゴロゴロ出てますので、こちらもきっと楽しいと思います。
「リトル・ランナー」の神父は見た目にもキャラクター的にも素敵な役でしたね。こんな彼をこれからも見たいですわ。
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「ラブソングが~」でも、コメディ部分には絡んでこなかったし・・・
いつかどこかで「シェフとギャルソン、リストランテの夜」を見かけたら、忘れずに借りようと思います!
それにしても・・・
「The Dying Gaul」は絶対、日本語字幕付きで見たいですよね!!
無修正で(笑)