ER2005年09月01日 11時28分05秒

ER(1994~)
ER(2003)
NOAH WYLE , MAURA TIERNEY

ER
1994~ 米 TVシリーズ:NBC
ノア・ワイリー ジョージ・クルーニー アンソニー・エドワーズ ジュリアナ・マルグリーズ エリック・ラ・サル シェリー・ストリングフィールド ローラ・イネス ポール・マクレーン アレックス・キングストン モーラ・ティアニー ゴラン・ヴィシュニック ・・・

現在11thシーズンという長寿番組化している人気TVシリーズ。一時は爆発的人気を誇ってきたが、そろそろ〆てもいいんじゃないかと囁かれている。
私がはまったのは7thシーズンあたり、6thシーズンの途中からアビー(モーラ・ティアニー)が加入して、ルカ(ゴラン・ヴィシュニック)、カーター(ノア・ワイリー)と絡みだしてからだ。アビーには躁鬱病の母(サリー・フィールド)がいて彼女の起こす大騒動が話題になった。サリー・フィールドが名女優ならではの迫真の演技でその年のGG賞、エミー賞などにも挙がったようだ。アビーはこの母と、その後同じ病気になる弟(トム・エヴァレット・スコット)に悩まされて、かなり偏屈な性格になってしまっている。言葉の端々にひっかかるキツさはかなり可愛くない。が、逆にさばさばしたところが男性から見て魅力なのか結構もてたりする。そのためかwebサイトが出現するほどアンチアビーも多いらしい。9thシーズンで番組スタート時のキャストがカーターとスーザン(シェリー・ストリングフィールド)を残して姿を消してしまったのでアビーも中心キャラクターにせざるを得なくなっている状態。複雑なキャラクターの彼女は話題が作りやすいのだと思われる。

アビーとカーターの仲はご破算が決定的。ノア・ワイリーが降板するとかしないとかこの1年ほどすったもんだを継続中。この辺で私のまいぶーむも消滅かと思いきや、現在本国での11thシーズンで・・・(以下ネタばれ)

レジデントになったアビーには医学生の新恋人ができる。そして同期のレジデント、レイ役でなんとシェーン・ウェスト登場!(私としては当然彼が絡めば面白いと思うけど・・・)彼が医者っていうとどうしても「ウォーク・トゥ・リメンバー」の彼を思い出すがあのイメージとは程遠いキャラクターのようでER内で小僧ぶりをとばしまくるらしい。これは観てみたい気がするっ!
キャストの若返りをはかり起死回生と行きたいらしいがどうだか。あまり当ってるとは思えない。人気の復活は難しそうだ。日本での放送も韓国ドラマに押され気味。人気のある番組最優先の放送局だからいつ打ち切りになるかわかったもんじゃない。ファンにはドキドキの状況だ。
初出:2005/4/16(土) 午後 7:02


既出コメント:

顔アイコン シェーン・ウェストの白衣姿、か・な・り似合うかもですよ。くふふ。 11シーズンのネタばれとならば、是非教えて下さいっ!!(懇願) ロマノとコーディはどうなるんですか?!
2005/4/19(火) 午後 4:30 [ macalius_club ]

ERのシェーンはとにかく変り種。パンクバンドをやっていてギターを片手に白衣の下はパンクなTシャツ。当然ケリー・ウィーバーに受けが悪い。暴れるのはまだまだこれからのようです。ロマノとコーディですが・・・。先日の10thシーズンの放送ではコーディに新恋人登場。ロマノは・・・今シーズンも大事件が起こるんですよねー。
2005/4/19(火) 午後 8:51 [ mekabucchi ]

モーラ・ティアニー2005年09月01日 11時58分41秒

ER(2000~)  at ABBY
MAURA TIERNEY  1965/2/3 USA

「ER」のレギュラーになってもう5年にもなる。その前から知っていたのに、あまりにアビーの印象が強すぎて映画の彼女を忘れそうだ。

「パーフェクト・カップル」の選挙スタッフ、「恋は嵐のように」のベン・アフレックの婚約者、「ハーモニー・ベイの夜明け」、「人質」の女刑事などがあるが脇役を地道にこなしてきたようなフィルモグラフィだ。あらためて思ったのだがどの役も女の子してないさばさばした男っぽい女性ばっかり。アビーの原点は元からあったということだろうか?
「人質」はどこかに女性を監禁したままの犯人と対峙する彼女はアビーそのもの。強がって見せるその裏に今にも崩れそうな弱さが見え隠れする。モーラ演じる女刑事に固執する不気味で気味の悪い犯人役がエイドリアン・ブロディだったが、二人だけのシーンは結構テンションの上がった演技合戦のようだった。

もっと明るい役で見てみてみたいのだが日本で観られないだけでもっと多彩な役を演じているのかもしれない。
すっきりした美人で笑顔がかわいい。もう大人の女性の雰囲気なので女優にはオファーの減る厳しい年代に突入かと思われるが今のところ「ER」のアビーを続投の模様。長年TVで固定した役がつくのを嫌う人が多いが彼女からはそういう話が出たと聞いたことはない。アビーのキャラクターや脚本に対しての意見はよく口にするようだが、あれだけ事件に事欠かないキャラクターもそうそうないだろうから演じていて楽しいのかもしれない。

いいんだけど、私としては映画で良質な小品なんかで演技が光るモーラ・ティアニーを見たいと思うのだが・・・。
初出:2005/4/17(日) 午後 2:07


既出コメント:

何時来ても楽しいブログですね!また遊びに来ます。
2005/4/17(日) 午後 2:08 n_nly

わたしも「ER」のアビーが大好きです。 なぜか、いつの間にか目で追ってしまう、 魅力的な俳優さんだと思います。
2005/4/17(日) 午後 2:15 emerald_pin

猫侍さん、ありがとうございます。めちゃめちゃ嬉しいです。 画像はないし長々と読みづらいと思いますがまた覗いてやってくださいね。 emerald pin さん、こんにちわ。アビーはいろいろ事情がありすぎる中で頑張ってるのを見ていると、幸せになってERを去っていって欲しいと思っちゃうんですよね。カーターは似合うと思ってたんだけどやっぱりあの優柔不断さは許せんな。
2005/4/17(日) 午後 11:15 [ mekabucchi ]

顔アイコン はじめまして、こんにちは。モーラ・ティアニーで、検索したらここに来ましたよ~。トラバさせてくださいね。
2005/4/21(木) 午後 1:59 fushimishika

ラスト・キングス2005年09月02日 21時09分01秒

ラスト・キングス(1997)
ラスト・キングス SUICIDE KINGS
1997 米 監督:ピーター・オファロン
クリストファー・ウォーケン ショーン・パトリック・フラナリー ヘンイー・トーマス ジェイ・モー ジェレミー・シスト ジョニー・ガレッキ デニス・レアリー クリフ・デ・ヤング

ショーン・パトリック・フラナリーにはまっていた時にimdbで見つけてすっごく観たいと思っていた'97年の作品“Suicide Kings”。日本語で観られる機会はないなと諦めていたら、突然「ラスト・キングス」というタイトルでビデオリリース。レンタルの棚でいきなり見つけてびっくり!こんなこともあるのねー。
フラナリーにジェイ・モー(!)、ヘンリー・トーマス、ジェレミー・シスト、ジョニー・ガレッキの5人がマフィアの大物クリストファー・ウォーケンを誘拐するという話。観てみればなるほどビデオスルーで十分かな?という出来栄えではあったが(笑)キャストを楽しむ分には満足できた。

5人がウォーケンを誘拐したのは、トーマスの妹が何者かに誘拐されて身代金を要求されるが、妹の素行の責任だとして父親が支払を拒否。トーマスが友人たちと、ウォーケンの力と金によって妹を救出しようという考えだ。ところがウォーケンの部下の調べで、どうも5人の中に妹の誘拐に関わっている奴がいるらしいことが判る。ウォーケンとそれぞれの心理戦が始まるというわけだが、この5人がチンピラなのかと思ったら全員がなんといいとこのぼんぼん。作戦を立てたはいいが詰めが甘い!そこがウォーケンのつっこみどころだ。
ジェイ・モーは今作では笑顔を見せず作戦を成功させるべく常にてんぱってる。状況を自分が掌握しておきたいが形勢は劣勢でうろたえぶりが哀しいほど。コメディの素振りも見せない役は珍しいかも。逆にフラナリーはまったく彼らしい役。いきがってるように見えて、ウォーケンに深いところを突かれるとほころびを見せ始める。得意の半泣きの表情炸裂でファンには嬉しいかも。彼が誘拐された彼女の恋人だった(!)ってところもミソ。

5人のうち誰が裏切っているのか?ウォーケンは5人の裏をかけるのか?最後に笑うのは誰?という面白いストーリーなのにもうひとつなのは脚本と監督の責任。ちょっとバイオレンス味もあってスリリングに展開するのかと思ったのにコメディを入れたいのか、心理ドラマにしたいのか焦点がぼけている気がする。トーマスもシストもガレッキもそれぞれいいキャラクターだし、ウォーケンの部下のデニス・レアリーだってもっとすっきりかっこよくしておけばスマートでスリリングな作品になったのに・・・なんかすべてにおいて中途半端なのがものすごくもったいない!
初出:2005/4/18(月) 午後 8:54

ルパート・グレーヴス2005年09月02日 21時22分11秒

禁断のエバ(1999)
RUPERT GRAVES  1963/6/30 UK

彼に目が釘付けになったのは「禁断のエバ」だった。タイトルだけで想像すると妖しい映画かと思ってしまうがまったくそんなことはない。タイトルロールを演じるサマンサ・モートン主演の切ないラブストーリーの英国映画だった。グレーヴスは彼女と惹かれ合う非常に繊細な雰囲気の青年。モートンには夫がいて、この夫が二人の間に流れる空気を察して激しく嫉妬する。挙句、自分を傷つけることで彼女を繋ぎ止めようとするするためモートンの辛さは並々ならぬものになるわけだが、相手のグレーヴスはつとめて冷静で無理にモートンを求めようと行動には出ない。出ないからこそ押さえようとしている気持ちが溢れそうなのが表情にありありと浮かんでいて、ふたりが一緒のシーンは観ていてもの凄く切なかった。この繊細さが少しライナス・ローチと同じようなタイプなのかなと思ったのも惹かれた理由だ。

ところが、この作品でこんな抑えた演技が印象的だったのに他の作品を観てみたら結構エキセントリックな役だったのには驚いた。といってもそんなに数を観ているわけではないのだが、「ハンドフル・オブ・ダスト」「ダロウェイ夫人」。とりわけ戦争により精神を病んでしまった男を演じた「ダロウェイ夫人」は鬼気迫る狂気の演技で痛々しかった。繊細さと紙一重の神経質さを併せ持っていて演じ分けることの出来る人なんだと思う。このギャップはかなり大きいので立て続けに観たりすると驚かれると同時に面白いと思う。
また、最近変わったところで「EX エックス」というアクション系の作品に出ていた。が、彼はアクションは一切していない。エックススポーツシーンを映像にしてCMなどを製作している会社のオーナーかなんかの役で、身体を張るスタッフを尻目に顧客に媚を売って契約を取り付けるような一見いけ好かない奴だったのだが、これが妙に似合っていておかしかった。コメディーパート的な役にもなっていて、こんなタイプもありなんだー。

基本的には「禁断のエバ」のグレーヴスに魅力を感じているので、また切ない彼を観たいのだけどねぇ。本人はどのタイプを気に入って演じているのだろうか?
初出:


既出コメント:

ここ一、二年で「天使も許さぬ恋ゆえに」「英国万歳!」「ダロウェイ夫人」と観る前はずっと「眺めのいい部屋」のおとうとクン、という認識でした。「英国万歳!」の純真な近衛兵が結構好きだったりします。 めかぶさんが度々「禁断のエバ」の話をされるのですごく観たいです。(V・レッドグレーヴの実子ではないと思うのですが・・・もしかして隠し子ですか??)
2005/4/19(火) 午後 10:17 [ kristin65226 ]

クリスティンさん、ご指摘ありがとうございます。どっかで見たか聞いたのをずっと信じて鵜呑みにしてましたが・・・お恥ずかしい!訂正しますー。また何かあったらどんどん言ってください!ブログって訂正が可能なのでありがたいわ。(大汗!)「禁断のエバ」はグレーヴスもだけどモートンが好きです。これの彼女が一番好きかな。「ギター弾きの恋」に近いです、多分。
2005/4/20(水) 午前 0:36 [ mekabucchi ]

しあわせな孤独2005年09月03日 12時22分41秒

しあわせな孤独(2002)
しあわせな孤独 ELSKERDIGFOREVIGT
2002 デンマーク 監督: スザーン・ビール
マッズ・ミケルセン ソニア・リクター ニコライ・リー・カース

ラース・フォン・トリアーの DOGME 95 製作作品。以前「幸せになるためのイタリア語講座」でとても好印象を持っていたので安心して観られた。前作はほっと幸せな気分を味わえたのだけど今作はちょっとほろ苦い。

簡単に言うと不倫の話だ。ただし交通事故を起こした加害者の夫と、被害者の恋人が関係を持ってしまうというちょっとやっかいな状況ではある。事故の被害者の彼は首から下がマヒ。絶望から恋人を罵倒し遠ざける。傷ついた彼女を加害者である妻に頼まれて慰めたのがミケルセン。なるべくしてなった感じ。最初は妻に隠そうとする男の浅ましさをこれでもか!というくらい見せつけられるが、何とミケルセンは本気で彼女に恋してしまう。すべてを知った妻はショックを受けるがそれでも家族を守ろうと夫を許そうとする。なのに彼の恋心は揺るがない。ところが今度は彼女を遠ざけたはずの彼の態度が軟化して彼女の心は彼に戻る気配が・・・。

ちょっとねたばれしてしまうが、恋におちた男の気持ち、夫に去られてしまった妻の気持ち、寂しさのために二人の男の間で揺れる女の気持ち、どうにもならない自分からついには彼女を解放しようとする男の気持ち・・・。交錯しながらもどれも結びつくことなくそれぞれが別々の方へ向かっていってしまうというラストはほろ苦く妙な開放感があった。

日本のドラマにもありがちな陳腐な内容だと思うのだが、妙に染み入ってしまったのはデンマーク映画という欧州の香りと主演のマッズ・ミケルセンの魅力によるところが大きい。
デンマークの俳優なんてそうそうお目にかからないのでよくは知らないが、ミケルセンはデンマーク本国では第一線で活躍する誰でも知ってるような俳優だそうだ。今作ではティーンエイジャーの娘を筆頭に3人の子持ちの医者。ごく普通の男だが何だかどんどん恋におちていく様が不倫のくせにいやらしくなく、ドロドロした感じが一切しない。一途な恋に素直なところが魅力的だった。
実は彼はあの悪名高い(?)「キング・アーサー」に円卓の騎士のひとり、鷹を自在に操るトリスタン役として出ていたのだが、あのコスチュームに髭面で今作の彼とはなかなか一致しない。あれをきっかけにハリウッド進出なのか?うーん、いい脚本にキャスティングされればいいけどねぇ。

初出:2005/4/20(水) 午後 8:04


既出コメント:

めかぶさん、こちらでははじめまして♪ 私も『しあわせな孤独』はかなり好きな映画で、昨年劇場鑑賞のベスト10内に入ってます。確かに日本の昼メロみたいなストーリーなのですが、マッツ・ミケルセンの魅力でちょっとずるくて弱い男も可愛く見えてくるのですから、不思議です(笑)。サントラもお気に入りです。『キング・アーサー』はミケルセンとステラン・スカルスゲールドを目当てに見に行きましたが、2人とももったいなかったですね~、あの作品の出来では・・・。^^;
2005/4/20(水) 午後 11:40 [ cinemama930 ]

しねままさん、いらっしゃいっ!ベストテン入りの作品でしたか。こんな不倫男なのに魅力的に見えたミケルセン。そんな人初めてでしたよー。ほんとに不思議。トリアーの影響で北欧系の映画は好んで観るようになりました。さてラテン系はどうでしょう?「悪い教育」が楽しみですっ!
2005/4/21(木) 午後 6:43 [ mekabucchi ]