ディザスタームービーのアンサンブルキャスト12005年08月23日 23時21分42秒

アルマゲドン(1998)
アルマゲドン(1998)
-ウィル・パットン WILL PATTON  1954/6/14 USA-

この手の映画はやれ実際にはあり得ないだの、設定が陳腐だのと叩かれやすいジャンルではあるが、私は結局イベントムービーなので理屈抜きに楽しんで観ればいいと思っている。更にテーマやCGが派手な分大げさなくらい泣かせてくれてもいいとも思っている。登場人物が丁寧に描かれていれば自然と泣かせる部分が目立ってくるので役者主体で映画を観る私としてはその方が面白味が増すわけだし、更にディザスタームービーはアンサンブルキャストになりやすいので私としては結構見所のあるジャンルなのだ。代表的な作品の出演者を並べてみた。

「アルマゲドン」はブルース・ウィリス率いる石油掘り職人たちが宇宙に行くという凄い話だったがそれだけにその面子はかなり個性的だった。ウィル・パットン、スティーヴ・ブシェミ、マイケル・クラーク・ダンカン、オーウェン・ウィルソンにウィリアム・フィックナー。ロシアの宇宙飛行士役でピーター・ストーメアというおまけつき。更に地上班にはビリー・ボブ・ソーントンにジェイソン・アイザックス。今じゃ主役を張れる人がごろごろいる。泣きの部分の多くはメインキャストに集中してしまってもったいなかった気もするが、アクションやコメディ要素などそれぞれの個性で存在感をアピールしていた。私としてはやっぱりウィル・パットンが印象深い。

「ディープ・インパクト」では宇宙へ行くクルーはNASAの職員なので「アルマゲドン」よりやや上品だ。ロバート・デュヴァルを筆頭にロン・エルダード、ジョン・ファブロー、ブレア・アンダーウッド、メアリー・マコーマック。彼らだけでなく「ディープ・インパクト」では各場面の登場人物それぞれに分散させてドラマを持たせ丁寧に描いていて、それがこの2本の大きな違いだった。エピソードのほとんどが親子の情に訴えるもの。好きなのはデュヴァルが視力を失ったエルダードに「白鯨」を読んで聞かせる部分。クルー間の世代の違いによる確執が解けていくシーンのひとつでやはり擬似親子的な彼らのつながりを感じた。またエルダードは、帰還を断念してモニターで家族と別れるシーンが印象深い。見えない我が子に愛しそうに話しかける表情は結構くるものがあった。地味だけど最近では「砂と霧の家」で大きな役割を果たしていたし彼にはちょっと注目している。
初出:2005/4/6(水) 午後 8:58


既出コメント:

ロン・エルダードに食いついても良いですか? 彼は、なかなかの演技派。ERのシーズン2のシェップ役でご存知の方も多いのかな?コミカルな役もシリアスな役も、実はしっかりこなせるんです。なのに知名度が...(涙)コミカルな役だったら「はじまりはキッスから」、シリアスな役だったら「プライベート・ソルジャー」をチェックして見てね♪
2005/4/6(水) 午後 10:07 [ aikirin ]

哀生龍さんいらっしゃい。おおっ、エルダードに反応しましたね。渋いわっ。「ディープ・インパクト」の起用はミミ・レダー監督のお陰かローラ・イネスも ER組ですね。「プライベート・ソルジャー」は観ました。かなり辛かったです。「砂と霧の家」で演技派を確認しました。むむむ、もっと掘り下げたくなってきましたわ!
2005/4/7(木) 午後 11:00 [ mekabucchi ]

ハートさんと言う管理人さんが、彼のサイトを持っています。 良かったら覗いてみてくださいませ! http://www.geocities.jp/heartsarang/index.html
2005/4/7(木) 午後 11:28 [ aikirin ]

こんにちは、ハートです! めかぶさん、我がブログにお越しいただき、ありがとうございました。 今後もどんどん、ロン・エルダードのことを掘り下げて行ってくださいませ♪
2005/4/24(日) 午後 8:47 [ heartsarang ]