キーファー・サザーランド2007年03月12日 00時14分04秒

24(2001~)
KIEFER SUTHERLAND  1966/12/18 UK

彼もクリスチャン・スレイターと並び80~90年代初期のフラット・パック世代の一人でつい贔屓したくなる。90年代半ばからめっきりB級アクション映画専門になってしまったかと思いきや2001年からTVシリーズ「24」で返り咲き。ジャック・バウアーと聞けば彼の顔は思い浮かぶだろう。現在はシーズン6まで続投中。映画版も製作進行中だとか?(どういう作りにするのか知らんが・・・)

あまりに馴染みすぎて一体何が初見だったのか憶えていないが、たぶんエミリオ・エステヴェスやチャーリー・シーンと共演の「ヤングガン」かまたもやチャーリー・シーンにクリス・オドネル共演の「三銃士」あたりかと。
この頃は若手俳優がまとめて共演っていう作品が多かったんだよね。人気者だった証拠なんだけどそこから一人立ちして生き残るにはなかなか根性が要った人だ。

少し遡ると「スタンド・バイ・ミー」や「ロンリー・ブラッド」など良質の作品にも起用されているんだからしっかり脚本を選んで一歩一歩やってこればよかったと思うのだが俳優一家のハリウッド育ちが災いしたか、人気に現を抜かしたか薄っぺらなアクション映画の主演作品ばかりに走った傾向がある。案の定日本ではビデオスルーが多い。残念だ。
プライベート面でもあまり芳しくない話題が先行したのも一因か、あまり印象のいい俳優ではなかったかもしれない。その頃からだんだん役も薄汚れてやさぐれた男が多くなってきたし~。

そんな彼を起用した「24」の製作には感謝すべきだろう。TVだと見くびらないで引き受けたキーファーも褒めてやるか?(笑)
30代後半にして、ドナルド親父に似て渋みが出てきて良かったかもしれない。親父に感謝だね。
この大ヒットと同時に注目されて映画でも注目作品が増えてくる。その風貌とハスキーな声のせいか悪役が何本かあるがなかなかの存在感。「フォーン・ブース」でコリン・ファレルを追い詰めるあの声はセクシーだ。ルックスが完璧悪役顔ではない甘さがあるので「テイキング・ライブス」の犯人かそうでないのか判らないという役どころもいいのかも。
ようやく「ビハインド・ザ・レッド・ドア」「バロウズの妻」などのヒューマンドラマもぼちぼち出てきたのでほっとした。

最新作「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」でマイケル・ダグラスと共演。シークレットサービスの役でしかも大統領が絡む陰謀となるとどう見てもジャック・バウアーにしか見えないんだけど・・・まあ、いいか(笑)。

1年1シーズンのペースで「24」に取られてしまうからなかなかいい映画作品に当ることは難しいかもしれないが、焦らずに息の長い俳優でいて欲しい。
親父を見れば一目瞭然。じいちゃんになっても雰囲気と存在感のある役で十分やっていけるんだからさ。いい手本が近くにあることを忘れないでくれ!
昔からの根強いファンはたっくさんいるはず。いつまでも応援してるからね~、頼むよキーファー♪