The Bacon Brothers in ブルーノート東京2007年03月20日 21時16分01秒

The Bacon Brothers (michael & kevin)
The Bacon Brothers (左:michael 右:kevin)

俳優ケヴィン・ベーコンが、兄マイケルと活動を続けているバンド"The Bacon Brothers"。その存在は知っていたが日本ではCDは発売になってないし、俳優が片手間にやっているバンドという考えがどうしてもあって、正直、聞くのが怖かった。(笑)
映画のプロモでさえ、来日するなんてことはほとんどないのに、何を思ったかバンドで来日公演?しかもブルーノート東京で5日間!?どうしちゃったんだ?何が起こったのだ?

THE BACON BROTHERS
- MICHAEL BACON & KEVIN BACON -

2006.12.14.thu.~12.18.mom. BLUE NOTE TOKYO
1st.Showtimes: 7:00p.m. & 2nd.Showtimes: 9:30p.m.
※12.17.sun 1st.Showtimes: 6:30p.m. & 2nd.Showtimes: 9:00p.m.

情報を知ったのが9月末か10月。ワケが分らなくて眩暈がした。しかし、後日、ブルーノート東京のHPで確認。どうやらマジらしい。一応チケットを押さえて当日まで数ヶ月。本当に来るのか?とそこまでしても半信半疑(笑)。とりあえず輸入版のCDを1枚探し出して購入。ライブに備えてみる。

公演まで1ヶ月を切った頃、映画仲間でこの来日公演を知った方がいて、私も行く!と名乗りを上げられたので、思いがけなくご一緒することになった。それまではこっそりひとりで行って事後報告するつもりでいた。だって・・・ねえ~。

公演当日になってもまだ嘘なんじゃないかと思っていた(笑)。会場まで行ってみて・・・どうやら本当らしい。中止にもならないようだ。ご一緒していただいた中で、ブルーノート慣れしている方がいらっしゃって、ありがたいことにお陰さまで1.5~2mという至近距離で2時間弱、彼を感じられる空間に身を置けたという至福の時を過ごさせていただいた。本当に感謝であります。

たぶんひとりだったら遠くから眺めるだけだったと思う。300人くらいのスペースだからそれでも楽しめたとは思うが、でも何といっても目の前!どうしようかと思ったよお~。
現れたケヴィンは髪がベリーショートというか「告発」の時の坊主がちょっと伸びた程度。ラフなTシャツに細身のボトムという姿。ルックス的に超かっこいいとは言えないが、そこが紛れも無くかのケヴィンだった。
時折見せる笑顔がやっぱりかっこよくて思わず“きゃーっ”。(笑)
これは至近距離じゃなかったら味わえなかっただろう。

ライブが始まるとその入り込み具合が、くるくる変わる表情やパフォーマンス振りが役者としての入り込み方と同じ!
ライブに入り込んでノリまくるケヴィンを、マイケルが一歩下がって見守ってるみたいに見えなくもない。

音楽的にはフォーク・ロックというか、カントリーの入ったポップスというか。メロディラインがしっかりしていて聞きやすいと思う。マイケルの方がミュージシャンとしてはプロなので楽曲としてもしっかりしているし、ブルーノート東京でライブをするのに恥ずかしくはないレベルだと思う。そこんところがちょっと心配だったので、まずほっとした。
ヴォーカルはそれぞれ曲によりリードを取る。丁度半分ずつぐらいだったろうか。ケヴィンはまさしくあのハスキーな声で悪くはないぞ。下手ではないだろう、うん、。マイケルはややソフトだがやっぱり声質は似ている。

映画仲間と一緒に分かち合えたことも嬉しかった。翌日にオフまであって幸せ~。映画仲間と別れて電車の中、MDでケヴィンの声を聴いて余韻に浸りはじめた途端、何だかしらないが、涙がどわーーーーーーっ。いやはや最寄の駅に着くぎりぎりまで止まらなくて泣き通しで我ながらびっくり。なんだ?どうしちゃったんだ?今になって感激したか?(笑)

2006年は生クレイグに生ベーコンにオフまであっていい年が越せた。ここ数年しばらくしんどいことが続いていたのだがちょっと楽になったかもしれない。あれから数ヶ月。暫くは思い出しては余韻に浸ったこともあったが、だいぶ記憶も薄れてきたか。次の刺激が欲しいぞ!(笑)