007/カジノ・ロワイヤル2007年03月15日 23時28分39秒

007/カジノ・ロワイヤル(2006)
007/カジノ・ロワイヤル 007 CASINO ROYALE
2006 英・米・チェコ・ドイツ 監督:マーティン・キャンベル
ダニエル・クレイグ エヴァ・グリーン マッズ・ミケルセン ジュディ・デンチ ジャンカルロ・ジャンニーニ ジェフリー・ライト

世界中のテロリストに資金を調達するル・シッフルが足りない資金を補うためにカジノに現れる。ボンド(クレイグ)の最初の任務はル・シッフルに勝たせないこと。ボンド自ら同じテーブルにつく。

クレイグ演じる6代目ボンドの第1作目はボンドが007になるまでのストーリー。改めてパロディ「カジノ・ロワイヤル」が原作をどれだけ破綻したものかがわかった(笑)。ル・シッフルとカジノが出てきただけじゃん!
オーソン・ウェルズだったル・シッフルが今回はミケルセン。彼がボンドの敵役というのも楽しみの一つだったが、血の涙を流して雰囲気十分。カジノのシーンもボンドの拷問シーンもなかなかいいんでないの。しかしながら去り方も意外にあっさりしたもので、ストーリー上では悪役としては小粒だったぞ。原作もこうなのか?

そういう原作なので今までのシリーズとは趣が違う。多彩な数カ国の舞台、酒、女のお約束はとりあえず揃っていたが、007になる以前ということでQがいないので笑える小道具がない。体を張ってアクション全開のボンド。らしくないといえばらしくないけど、クレイグがかっこいいから良しとするか。

そう、ボンド映画フリークだったわけでは無いのでそんなに厳しく観るつもりはなかったし、クレイグがボンドをやるというのがとりあえず楽しみだった。
しかも今回はありがたいことに映画友達のお陰でダニエル・クレイグの舞台挨拶付きだった!
生クレイグはブロンドに透き通った青い瞳。こういう場には慣れていないらしく始終テレていたのがなんとも可愛い。ところがカメラを向けられると表情が引き締まり、びしっとスーツ姿が様になる。さすがプロの顔。きゃーっ、素敵っ!!!

というわけで概ねどきどきわくわく楽しんで観たのだが、私が気に入らない点がただひとつ。ボンドにマジなラブストーリーは不要だ。女には軽くクールじゃなきゃボンドじゃない。手を繋いでいちゃこいたり、抱きしめて泣いちゃったりするボンドなんかやめてくれ。結婚しちゃった「女王陛下の007」1本で十分。
しかも悪いことに私の勝手なんだが、私はグリーンが苦手なんだなあ。いまでもやっぱり気に入らん。

ま、2本目も契約したらしいのでこれからが楽しみということでー。