あるいは裏切りという名の犬2007年03月23日 21時00分03秒

あるいは裏切りという名の犬(2004)
あるいは裏切りという名の犬 36 QUAI DES ORFEVRES
2004 仏 監督:オリヴィエ・マルシャル
ダニエル・オートゥイユ ジェラール・ドパルデュー アンドレ・デュソリエ ヴァレリア・ゴリノ ダニエル・デュヴァル ミレーヌ・ドモンジョ

かつては親友だったオートゥイユとドパルデューは警察の中でも対立する部署に属し、現場主義のオートゥイユと出世を目指すドパルデューの間には溝があった。頻発する強盗事件の捜査中に罠にかけられオートゥイユは投獄される。その間に妻の死を知らされるが、出所した彼はその真相を探る。

うぉーーーーっ!オートゥイユがかっこいいっ!陰のあるおやじの哀愁みたいなのがたまらん。久々におやじ俳優の魅力に開眼なのだ。
情報屋との取引に応じざるを得ない状況に追い込まれたオートゥイユは葛藤する心情を胸に閉じ込める。自宅に帰り、うなだれてシャワーに打たれる彼の傷だらけの背中。ひとつひとつの傷に、彼の過去を築いてきたすべてが象徴されているように思えた。あの背中は抱きしめたくなるよりは、触れてはいけないような、近づいてはいけないような何かが漂っていた。
収監される前の別れとなる妻との時。胸に迫るようなキスは涙が出た。

てなわけで、誰か一人に惹かれてしまうと評価が甘々になる私。非常に面白かった。正月早々縁起がいいとほくほくである
一般評としてはフランスのノアール系としてはかなり甘いだろう。エンタメ色が強く、フランス映画ファンにはもの足りないかもしれない。
私はオートゥイユにとにかく魅せられてしまったが、対抗するドパルデューの憎らしさ、嫌らしさは凄いものがある。ここまで徹底した憎まれ役はなかったのではないだろうか?彼をより評価する人も多いと思う。

この映画をハリウッドでリメイクすることが決定。ロバート・デ・ニーロとジョージ・クルーニーだそうだ。・・・はて?
このキャスティングの善し悪しはわからんが、アクションやドラマチックな作りに関してはハリウッド向きなのでそれなりに面白いものが出来るんじゃないかと思う。

コメント

_ takbout ― 2007年09月10日 15時46分45秒

以前にめかぶさんのこの記事を読んで興味を抱いたのを思い出し、先日借りて見てみました。
なんとも良い感じの映画ですね。
男の世界がかっこいい感じというか、なんというか。
久しぶりに面白かったです。

ダニエル・オートゥイユ=レオがかっこよかったです。シャワーのシーンなんてドキっとしました。

_ めかぶ ― 2007年09月10日 19時08分51秒

まあ、観るきっかけになっていただけていたのなら嬉しいです!
こういう男くさい作品はtakboutさんはお好きでしょうね♪
気に入っていただけたようでよかったです。

あのオートゥイユの背中は胸打たれまくりでした。
今思い出してもじんとくる。

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